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A lack of self-awareness : Interview with Nico Young

NeoL_img115 | Photography :  Nico Young

「New York Time Magazine」のカバーを飾った、Nico Youngの写真を見たことはあるだろうか。セレブでもモデルでもない、高校の同級生たちをただありのままに写しただけのように見える写真。けれどもその表情や空気、構図には、見るものを惹きつける特別な才能を感じずにはいられない。この夏に高校を卒業したNicoに、彼の写真について、いまの彼自身の現状とLAのムードについて聞いた。

———まずはバックグラウンドなど、あなた自身について教えてください。

Nico「18年前にカルフォルニア州のサンタモニカで生まれた。母親はニュージーランド出身で、父親はニューヨーク出身。数ヶ月前にサンタモニカ高校を卒業して、UCLAに通い始めたばかりだよ」

——写真を始めたきっかけは? 

Nico「中学生の時にサマーキャンプで働いたことがあるんだけど、そこで初めて写真を撮り始めたんだ。写真のクラスを受け持っていた先生のアシスタントだったから、小さい子に写真の撮り方を教えつつ、自分自身も習い始めて。それ以来、学校にカメラを持って行っては休み時間に友達の写真を撮るってことを何年間もやっていた。で、家に帰ったらそれをFacebookに投稿するのが習慣だった。高校に入ってアートや写真への興味が膨らんだことで更に上達したと思うけど、高校3年でフォトグラフィーのクラスをとるまでは正式なアートの授業を受けたことはなかったんだ。先生に自分で選んだテーマで写真集を作るという課題を出されたことで、真剣に写真を撮り始めた」

——あなたの写真には相手との長い付き合いを感じさせる親密さを感じるのですが、その距離感を得るためにも撮る際に意識していることはありますか? 

Nico「普段からできる限りカメラの存在を薄くすることは心がけている。フィルムで写真を撮るから、枚数はそんなに取らないし、撮った直後に見返したりしない。だからカメラにあまり夢中にならずに済むし、その場で何が起こっているか把握しやすいと思う。写真を撮るときは、場の雰囲気にかなりこだわる。周りにいる人との間に本当に落ち着いた空気が流れていないと、カメラを取り出せないんだ」

NeoL_img135 | Photography :  Nico Young NeoL_img236 | Photography :  Nico Young

——自然な表情を写していながらも、構図や画角、色などの視覚的なセンスが卓越していると思います。動物的な直感でシャッターを切っているのか、それとも計算された構図なのか知りたいです。

NIco「ありがとう! おもしろい感じに人が並んでいたり、光がいい感じだなって気がついたときにはもう大体準備ができているんだよ。いいタイミングで写真撮っているだけで、考えこんだりはしないかな。写真を撮ったら、現像するまでその写真のことは忘れてる」

——なるほど。そのセンスは撮り続けるなかで独自に培われたもの?それともアートブックやフォトブックから学んだもの?

Nico「好きな芸術作品や写真に影響を受けているのは間違いないけれど、具体的にどう影響を受けたのかはわからないな。高校2年の時に、アートブックを買い始めたり、美術館を定期的に訪れようになって、自分が撮る写真に大きな変化があったことに気が付いたんだ。物事の見方が全体的に変わって、それにつれて写真も変わったんだと思う」

——あなたの作品は身近な生活を切りとったドキュメンタリー写真として紹介されることが多いけれど、インスパイアされる対象がそのような身近な人やものなのでしょうか。

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