自動車のための自動物流ソリューションがスウェーデンで開発中

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スウェーデンでは、大手自動車メーカーのボルボ(Volvo)やスウェーデンのテクノロジー企業「Semcon」ら8社の共同プロジェクト「Born to Drive(ボーン・トゥ・ドライブ)」において、自動車のための自動物流ソリューションの開発がすすめられている。

・新車が生産ラインから車両置場まで自動で移動

一般に、自動車の組み立て完了から納車までのプロセスには、多くの人々の労力が費やされている。

「Born to Drive」によると、新たに製造された自動車は、エンドユーザーに届くまでに、平均25回、人間のドライバーによって運転されているそうだ。

そこで、「Born to Drive」では、専用ソフトウェアによる制御のもと、組み立てが完了したばかり新車を、生産工場から配車スポットなどへと自動で移動させるソリューションの開発に着手。

人間のドライバーを介さず、生産工場から新車を“自動輸送”することで、物流工程を効率化するのが狙いだ。

また、このソリューションは、ソフトウェアをベースとし、一般的な有人運転車に実装されている既存のセンサーを活用する仕組みとなっているため、ハードウェアなどを追加する必要がなく、それゆえ、コスト効率に優れ、様々な車両に展開しやすいのも利点だ。

現時点では、生産ラインから工場内の車両置場までの移動に限られているが、将来的には、車両運搬車や鉄道、貨物船への積み込みまでを自動化したい方針だという。

・自動車の物流プロセスも“自動化”される時代に!?

国際自動車工業連合会(OICA)の統計データによると、2016年の自動車生産台数は、世界全体で7210万台を超えている。

「Born to Drive」のソフトウェアソリューションは、世界各地で、自動車の物流工程の“オートメーション化”に寄与していきそうだ。

Born to Drive

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