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ウマさも原価も割烹レベル?京都のうどんが好きなあなたに訪れてほしい「手打ちうどん ほそ井」

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みなさま、うどんにちは。メシ通レポーターのナガオヨウコです。

京都市内のフードコートには讃岐うどんのチェーン店もあり、近年は京都人も讃岐うどんを普通に食しています。

が、京都人が心から愛してやまないのが、コシがなく、やわやわで細いうどんです。主役はおダシなので、春夏秋冬、温かいうどんを好みます。おダシは全部飲みます。

そんな、京都のうどんがお好きなあなたに、訪れてほしいお店があります。

京都・右京区の商店街にある、それはそれはハイレベルな手打ちうどん店です。

大映通り商店街にある

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場所は、京都・右京区の大映通り商店街。

最寄駅は、嵐電・太秦広隆寺駅から徒歩3分。

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大映通り商店街は、 かつては大映、現在は松竹撮影所と東映太秦映画村が近くにある、映画とともに発展してきた商店街。

ということで、街灯は映画のカメラがモチーフ。

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こちら「手打ちうどん ほそ井」がオープンしたのは2013年。

比較的、最近のオープンですが、お客さんの4割は映画やドラマの関係者。

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俳優さんや女優さんが訪れることもしばしば。

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カウンター席のほか、テーブル席もありますよ。

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お店を切り盛りしているのは、細井正直さんと雅美さんご夫妻。

ご主人の正直さんは、京都の「割烹 日吉野」で12年、その後、兵庫県「ホテル竹園芦屋」で料理長を務めた和食一筋の方。

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実は、私が「ほそ井」を訪れたのは、「白カレーうどん」が目当てでした。

「白いカレーうどん!? ナニソレ! 」という驚きと、「おいしいよ〜〜」という周囲の声があったからです。

しかし「せっかく『メシ通』で取り上げるなら、『白カレーうどん』は、やめておいたほうがええで」と、細井さんは渋い顔……。

「そもそも、『白カレーうどん』は常連さんに『たまには目先の変わるものを食べてみてほしい』という思いで作ったメニュー。

毎回、『白カレーうどん』を注文する常連さんもいるけどね、ウチの主力ではないんですよ。

『白カレーうどん』は、珍しさからネットで取り上げられることも多いんだけど、『メシ通』では違う切り口でいってほしいなあ」(細井さん)

ということで、「ほそ井」のスゴさを、ちまたのネット情報では拾えない角度から迫ってまいりました! いざ、レポ!!

珍しい「手打ち」京うどん

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うどんはオール手作業で作っています。京都らしい、はんなりしなやかなうどんの手打ちというのはかなり珍しいです。

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小麦粉は、3種の国産小麦をお店でブレンド。北海道産小麦でもちっと感、福岡産・三重県産でつるんと感を出しているのだそう。

小麦粉を手で混ぜ合わせる〜水を足して少し置く〜足踏み〜だんご状にして24時間以上寝かせる〜手で伸ばし、専用の包丁で切る、という工程でうどんを製麺されています。

多くの自家製うどんのお店では、小麦粉をブレンドしたり、麺を切ったりするのに機械を使っているのですが、こちら「ほそ井」では、あえての手作業。

「割烹や本格日本料理店での経験が長かったから、全部手でやるのが当たり前なんですよ。

こねる、伸ばす、切るという作業は京料理の基本ですし、京料理の仕込みの方がはるかに複雑で大変だった。それを思えば、うどんの仕込みはそれほど大変ではないですね」(細井さん)

一品もうどんも割烹レベル

そもそも細井さんが、和食ではなくうどん店を始めようと思ったのは、趣味でうどんやそばを打っていたから。

「京都で和食店というと、どうしても単価が高くなり、ハードルも高くなる。私がやりたかったのは、おいしい料理を誰でも気軽に食べられるお店。

上質な料理を気軽にふるまえるのは、うどんだなと思ったんです」(細井さん)

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夜は、うどん以外にも割烹レベルの一品メニューをふるまっています。

ほぼすべてのメニューが3ケタ!

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こちらは、取材時(9月)、夜の一品メニュー。

おっ! 鱧(ハモ)の天ぷら(900円)がありますね。鱧は、京都の夏を代表する料理のひとつ。鱧は骨が細かく、骨切りには熟練の技が必要とされるのですが、細井さんは自分で骨切りをされているそう。

うどん店で、その手間のかけっぷりはすごいわ……!

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▲蒸し鴨ロース(1,200円)※夜のみ提供

鴨肉を焼き、つけダレに漬けて蒸す、という手間のかかった一品。

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ミディアムレアで、鴨のうまさじゅわじゅわ〜! ひと口ひと口が幸せ。

なお、つけダレは、酒・みりん・濃口醤油のみだそう。この組み合わせ、照り焼きっぽくなりそうなもんですが、繊細な味付けすぎて、家庭和食っぽさゼロなんですよ。

タレの配合はナイショ、ではありません。「ご希望でしたら、タレの配合もお教えしますよ」と、細井さん。えええーー! 太っ腹すぎる!

気になるという方、ぜひ訪問の上、そして実食の上、直接お尋ねください。

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▲うどん屋サラダ(700円)※夜のみ提供

常連さんのリピート率ナンバーワンがこちら。生野菜に、揚げ野菜、鶏のムネ肉の天ぷらという組み合わせ。

ドレッシングの代わりに、うどんダシをかけております!

「健康のため、うどんダシをかけたサラダをまかないで食べていたら、意外においしいことに気がついて。さっぱりしているのにちゃんとコクがあるんですよ」と、奥様の雅美さん。

確かに、揚げ野菜やムネ肉天ぷらの油が生野菜にじんわり染み込んでてウマああああい!

なお、ムネ肉は「固い」と思いがちですが、こちらのムネ肉はしっとり! 何かに一晩漬けたとかの下処理をしているのではと聞いてみましたが、「塩もかけてへんし、何もしてへん。ムネ肉を揚げただけや」とのこと。

職人の技ってこういうことか……!

なお、写真ではうどんダシをかけたパフォーマンスをしていますが、本来はすでにかかった状態でサーブされます。

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▲静岡県由比産 桜エビのかき揚げうどん(1,100円)

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どうよ、この存在感。

紗のようにごくごく薄ーい衣に包まれた具材は、それぞれが「立って」ます。桜エビの香ばしさ、玉ねぎとかぼちゃの甘みが一体となってて、ただただウマい。

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手切りうどんは、もちっと食感なのに、しなやかでつるんつるん。まさにココだけの味わいです。

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そしてそして、おダシ!!

キレとまろやかさのバランスが絶妙で、高級感ありあり。添えられた柚子のおかげで、ほんのり爽やかな香りも楽しめます。

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温かいうどんのダシには、鹿児島県枕崎産1種と高知県産3種のカツオ節、あと昆布、シイタケ、煮干しを合わせています。

枕崎のカツオ節は、本枯節。松島屋という乾物屋さんにお願いして削ってもらっています。

「松島屋さんからは『こんなに高級な本枯節をうどんダシに使っているのは、ほそ井さんだけ。料亭ならまだしも、うどんやったら採算が合わへんのちゃう?』って言われています(笑)。

松島屋さんは、朝にカツオ節を注文したら『じゃあ、今から削りますね!』って、夕方に削りたてを持ってきてくれる。ほら、香りがいいでしょ」

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特別に味見させていただいたら、口の中が「!!!」でした。これだけで上等なツマミになる、スペシャルな味。ずっとかんでいたい……。

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さらに、醤油も見せていただきました。

京都府亀岡市、難波醤油の「京むらさき」です。

「ほかの醤油もいろいろ試したんだけど、ウチのおダシにはこれが一番」とのこと。

材料も配合も教えてくれる、割烹レベルの料理を居酒屋さん価格&うどん店の気軽さで出すなどなど、「ほそ井」さんはとにかく太っ腹です。

季節のうどんや一品もありますので、また行かねば。秋は丹波地鶏のうどん、冬はかぶら蒸し(ぐじ入り)のあんかけうどんも登場するんですってよ! あなたもぜひ。

お店情報

手打ちうどん ほそ井

住所:京都府京都市右京区太秦桂ヶ原町17

電話番号:075-871-6707

営業時間:11:30~15:00(LO14:30)、17:30~21:30(LO21:00)

定休日:木曜日・第2水曜日

ウェブサイト:http://www.kyoto-hosoi.com

www.hotpepper.jp

※この記事は2017年9月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:ナガオヨウコ

ナガオヨウコ

ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。 ブログ:しましま畑でつかまえて

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