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芸人まぁこさんの息子さん(1歳)、川崎病で入院。ところで川崎病って?

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芸人まぁこさんの息子さん(1歳)、川崎病で入院。ところで川崎病って?

テレビ番組のダイエット企画で1年で約50kgの減量に成功した事で話題となったお笑い芸人のまぁこさん。最近はブログを育児メインで更新されていましたが10月5日付けのブログに「息子入院」というタイトルで自身の息子さん(1歳)が入院している事を明らかにしました。

【さらに詳しい元の記事はこちら】

ブログによると、息子さんは川崎病でブログ更新当時入院8日目である事を明かし、検査結果に異常がなくそのまま入院治療中であるとの事。
まぁこさん自身、川崎病について名前だけは知っていたけどちゃんと把握していなかったとブログにつづっており、息子さんの発症からの経過や体に出ている症状を綴っています。そしてこのブログがきかっけで改めて「川崎病」への関心が高まっています。

■川崎病ってどんな病気?

まぁこさんの様に名前は聞いた事はあるけど実際どんな症状が出てどんなリスクがあるのか、あまりよく知らないという人はかなりいると思います。そこで川崎病についてどんな病気なのかをまとめてみましょう。

まず、川崎病とは「川崎市での発症が多いから川崎病」ではありません。
川崎病は、1967年に川崎富作博士が報告された、主として5歳未満の乳幼児にみられる急性熱性疾患。発見から約50年しか経っていない比較的新しい部類とされる疾患です。ちなみに、川崎病のように発見者の名前が冠されている疾患に「橋本病」「高安病」などがあり研究・発見者にちなんだ疾患名が世界的な疾患名となる事は国内外でも多く見られます。

さて、川崎病について。
原因は今のところ解明されておらず引き金となる感染症なども不明です。ただ、親やきょうだいに罹患暦があると血縁者は発症する率が高いという臨床報告があります。毎年全国で約1万5千人ほどの発症が確認されています。

川崎病の症状として

1. 5日以上の発熱
2. 眼球結膜充血(両目の白目にみられる目やにを伴わない充血)
3. いちご舌(舌がイチゴのように真っ赤になりボツボツができる、また口の中全体の強い赤み)
4. 発疹(形のイビツなぼこぼことした様な蕁麻疹状の症状、特に服のゴムの締め付け部分に発生しやすい)
5. 首のリンパ節の腫れ
6.手掌、足底の紅班(発症の早い段階では手のひらや指先の赤みを伴う強い腫れ)、回復期の指先の皮膚の膜様落屑(皮膚がめくれる)

があげられ、この6つのうち4つが当てはまり他の疾患が否定されると川崎病として診断されます。しかし、この症状は一気に出て来ない事も多くあり、最初に症状が出始めて3~4日経過してから他の症状が出揃う事があります。また、まぁこさんの息子さんのようにBCGの接種部位の腫れや赤みが見られる事もあります。
特に1歳前後の子どもが発症のピークであるといわれており、4歳までの罹患者は総数の80%を占めています。
芸人まぁこさんの息子さん(1歳)、川崎病で入院。ところで川崎病って?『川崎病全国調査からみた川崎病疫学の特徴とその変遷 第23回川崎病全国調査成績』より

また、先にあげた症状が出揃わなくても冠動脈瘤が認められた場合は不全型として診断されます。

川崎病は原因不明の全身性の血管の炎症であり、症状を見落としたり治療の開始が遅れると心臓の様々な病気を引き起こす原因となります。
川崎病による致死率は0.04%とかなり低いのですが、全体の4.2%に再発が見られています。また、初めての診察で心疾患が確認されたのは全体の4.2%、急性期(発症すぐ)では8.5%、後遺症では2.6%という報告がありいずれも男児に多いという事です。
『川崎病全国調査からみた川崎病疫学の特徴とその変遷 第23回川崎病全国調査成績』より)

この様に、川崎病は致死率や後遺症があまり高くはないとはいえ炎症反応による冠動脈瘤の原因をはじめ心臓病の原因となります。放置しておくと不整脈や狭心症、心筋梗塞の発症につながるため症状出現からの早めの治療が必要とされています。
心臓に影響が大きい疾患のため、川崎病と診断されたら入院治療が必要となります。血管の炎症を抑えるための薬剤の大量投与や血液検査・心エコーなどの検査が欠かせません。
退院後も心臓に後遺症が発生しないように薬を飲み続ける必要があり、定期的な心臓の検査も必要です。川崎病は長期にわたり継続的な観察が必要な病気であり、後遺症と見られる心疾患が発生した時にも川崎病の罹患暦が分かるように『川崎病急性期カード』というものが退院時に渡され活用されています。

以上、川崎病についてまとめてみました。
川崎病は発症からの初動で心疾患のリスクが大きく防げると言われています。川崎病の全体の80%が4歳までの子どもである事、特徴的な6つの症状があり早めに気が付く事が大事である事、過去にかかった事がある人は心疾患の発生リスクが上がるため注意が必要な事を頭に入れておきましょう。

<参考>
国立循環器病研究センター病院 川崎病の診断と治療法
MEDLEY 川崎病
日本川崎病学会 川崎病急性期カード
まぁこオフィシャルブログ

(看護師ライター・梓川みいな / 見出しイラスト・イラストAC)

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