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一人暮らしの相手でも、結婚後に料理をするとは限りません by 斗比主閲子

一人暮らしの相手でも、結婚後に料理をするとは限りません by 斗比主閲子

こんにちは、斗比主閲子です。

前回、「結婚相手が料理をするかどうかは、料理をする時間があるか、レシピを見て料理を作れるかがポイント」だと書きました。 前回の記事:時間があるか、レシピを見て作れるか。相手が料理をするかを見極める2つの方法 by 斗比主閲子

この記事に対し、「一人暮らしをしているかどうかでも、料理をするかどうかを判断できるのでは?」というコメントをもらいました。ありがとうございます。

確かに一人暮らしをしていれば、親と同居しているのと違って、料理をする機会があるだろうから、一人暮らしの経験があるかで料理をするかが判断できると考えてもおかしくない気がします。

ただ、実はそうでもないというか、一人暮らしを基準にするのは逆に不適切な面もあって、料理をするかどうかの判断ポイントとして、その記事では一人暮らしをしているかどうかを紹介しませんでした。

一人暮らしをしている男女はそんなに多くない

まず、第一に一人暮らしをしている未婚の男女は必ずしも多くありません。次のグラフは、親と同居の未婚者の割合を集計したものです。

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※『親と同居の未婚者の最近の状況(2016 年)』(総務省統計局)掲載データから筆者が作成

親と同居している割合は、20-24歳で約7割、25-29歳で約5割です。裏を返せば、一人暮らしをしている男女は20代では5割もいないということです。

では、親との同居率が低い30代の男女であれば一人暮らしをしているかといえば、必ずしもそうではないんですよね。

なぜかというと、グラフの集計には、親と非同居の未婚者(つまり一人暮らし)以外にも、親と同居している既婚者、親と同居していない既婚者が含まれていないためです。今時は平均結婚年齢が30代前半で、30代から既婚率がグッと上がります。

ですから、『親と同居をしている割合が低い = 一人暮らしをしている割合が高い』とは必ずしも言えないんです。本当は、一人暮らしの男女の割合が分かる良い統計を紹介できたら、もっとスッキリするんですけど、見つかりませんでした。ごめんなさい。

極端な話をすると、「結婚相手は料理ができたほうがいいから、一人暮らしをしている人のほうがいい!」と考えて、親と同居をしている人を切っちゃうと、20代でいえば実に半分以上の人を結婚対象外としてしまうことになります。

一人暮らしでも料理を作っているかどうかは分からない

また、仮に一人暮らしをしていても料理を自分で作っているかどうかは分かりません。様々なアンケート調査を見てみると、毎日料理をしている人は男女ともに非常に少ないことが伺えます。

それもそのはず、若い既婚の男女だと労働時間は長い傾向があり、料理を作る時間が十分に取れません。また、自分一人分の料理を作ることの手間と、食材が残りがちであることを考えると、外食や惣菜を買うほうが経済的だったりします。

一人暮らしで、毎日のように料理をしている人は、確かに結婚後も料理をし続ける可能性は高いでしょう。でも、そんな人は多数派ではないのです。

料理をするかは時間と能力と本人の意志

相手が一人暮らしをしていることを条件にすると結婚候補者が一気に減るし、仮に一人暮らしをしていても料理をしているわけではない……。

ということで、結婚後に料理をするかどうかの判定基準として一人暮らしをしているかどうかは有効ではないと考えたわけです。

結婚相手を探そうとするときに、様々な条件を設定するのは意味があります。単に優しい人ということでスクリーニングをしても決め手に欠けますし、自分がしたい結婚生活を考えれば必然的に相手に求めたいことはあるでしょう。

一方で、もしかしたらあまり優先しないほうがいい条件で、結婚相手を絞ってしまうのも考えものです。一人暮らしは必須条件としてしまっていいものか。

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