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賃貸管理のプロに聞く[6] 誰もが避けたい「ご近所トラブル」。発生にはお決まりのタイミングが!?

賃貸管理のプロに聞く[6]誰もが避けたい「ご近所トラブル」。発生にはお決まりのタイミングが!?

集合住宅で生活するということは、言うなれば「赤の他人と一つ屋根の下で暮らす」ということです。そして、生活習慣や考え方が違う人同士が集まると、発生しがちなのが「ご近所トラブル」。

普段見聞きするその手のニュースは深刻なものが多く、そういう事態に巻き込まれずに平和に暮らしたいと誰もが考えると思います。しかし、こればかりは相手があることなので、いつ自分が当事者になるか分かりません。

過去に実際に起こった事例から、どういうことがご近所トラブルの原因になりやすいかを知り、賢く避ける術を身に付けましょう。【連載】賃貸管理のプロが賃貸住宅の困りごとを解決

賃貸仲介・管理の現場に20年以上携わっているプロが、賃貸物件に住む人から相談の多い事例と解決方法をご紹介する連載です

ご近所トラブル発生の芽は気付かぬうちに成長している

賃貸管理の仕事を長くしていると、入居者さんからのさまざまな不満を耳にする機会があります。そのなかには、ほかの部屋にお住まいの方に向けたものが少なくありません。この手のご相談を聞いていて感じるのは、深刻なクレームほど「積もり積もったものが何かをきっかけに爆発」というパターンが多いことです。

ほかの部屋にお住まいの方に不満をもっても、その時点では苦情を言うまでに至らないもの。しかしそれが小さなわだかまりとして残り続けます。その後、不満の元となった行動が繰り返されたりエスカレートしたり、さらには別の不満が積み重なったりして、「もう我慢限界!」となるケースが多いのです。

その段階になって私たち管理会社に苦情や相談が来ますが、既に感情がかなりこじれてしまっているので、解決にはとても時間がかかります。不満を言われたほうも「今までも同じように生活していたのに急に言われても困る。もっと前に言ってくれればよかったのに……」と思ってしまいますし、調整に入らなければならない私たち管理会社としても、「こんなに深刻になる前に相談してくれれば……」と思うことが少なくありません。

トラブルが起きやすいタイミングは、ずばり「マンションの環境が変化するとき」

ほかの部屋にお住まいの方に不満をもつタイミングは、その賃貸住宅全体を巡る環境に変化があったときだと思います。そしてそれは、「誰か新しい人が引越して来たとき」が一番多いようです。

「郷に入れば郷に従え」ということわざの「郷」は「村里」を示すそうですが、何かの集団がつくられるときには、いつの間にか慣習やルールが生まれるもの。賃貸住宅でも同じように、後から加わってきた人は「それを守って当然」という意識が生まれてしまうのでしょう。

私は、この感情がご近所トラブルの発端として大きいのではないかと思っています。なぜならば、私たちが受ける苦情には「こっちが先に住んでいるのだから新参者が遠慮して当然」という気持ちが垣間見えるからです。裏を返せば引越しをしたときが、ご近所トラブルに巻き込まれないために注意したほうがよいタイミングでもあるということになります。

賃貸住宅にお住まいの方はみんな平等ですが、不要なトラブルに巻き込まれないためにはこういう人間の心理も知っておき、自分の今までの常識とは違う“暗黙のルール”があるかもしれないと、周囲に気を配ることも必要だと思っています。

不満が出ることが多い駐車場。気を付けたほうが良いことって?

ご近所トラブルが発生する原因は、騒音やタバコなどの臭い、ペット飼育のマナーなどさまざまですが、特に深刻なトラブルに発展しやすいのが「共用部の使い方」。そして、なかでも多いのが駐車場の使用方法についてです。どんなトラブル原因が多いのかを見ていきたいと思います。

たいていの賃貸住宅の駐車場にはラインが引いてあるため、自分の借りた区画に駐車すれば問題ないと思いがちです。しかしながら、車の大きさやドアの開き方はそれぞれ違い、車を使う頻度や使う目的も人によって違うため、ライン内に駐車していてもトラブルが発生することがあります。

トラブルで多いのは「隣の車の駐車位置のせいで、乗り降りや荷物の出し入れが大変になった」という苦情。長く空いていた隣りのスペースに新しい車が停められるようになったり、さらにその車が大きかったりすると、不満を感じることが多いのです。今までスムーズにできていた乗り降りが急に不便になったと感じるようですが、「お互い様と思ってずっと我慢していたのに、相手がだんだんと自分の出入りが楽なようにこちらにずらして駐車するようになって許せなくなった」と訴えてくる方もいらっしゃいます。【画像1】駐車場でのトラブル(イラスト/藤井昌子)
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