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実に15年振りの新作から伺える、シャナイア・トゥエインの“今”とは?(Album Review)

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実に15年振りの新作から伺える、シャナイア・トゥエインの“今”とは?(Album Review)

 カナダ出身のカントリー・シンガー、シャナイア・トゥエインの実に15年振りとなるスタジオ・アルバム『ナウ』が、遂にリリースされた。

 日本ではまだまだ知名度の低い彼女だが、これまでの経歴をおさらいすると、1995年リリースの2ndアルバム『ウーマン・イン・ミー』が1200万枚、1997年リリースの3rdアルバム『カム・オン・オーヴァー』は2000万枚、そして前作、2002年の4thアルバム『アップ』が1100万枚のセールスを記録している。それも、全米だけの売上だ。ビルボード史上、3作がダイヤモンド・アルバム(1000万枚)に認定された女性アーティストは、シャナイア・トゥエインしかいない。マライア・キャリーやマドンナでも成し遂げられなかった偉業を達成した女性アーティスト、ということだ。

 シャナイアがここまで支持されているのは、カントリー・ミュージックにとどまらない、ジャンルをクロスオーバーした楽曲をリリースしてきたから。現代のポップ・クイーン=テイラー・スウィフトも、カントリー・シンガーとしてデビューした後ここまで出世したのは、ポップやR&Bなど、流行の音を取り入れたからだろう。シャナイアを参考にしたと思われる楽曲やミュージック・ビデオも、多数見受けられる。もちろん、テイラー以外にも、彼女に影響を受けたアーティストは数えきれないほどいる。

 シャナイアの15年振りとなる新作は、『ナウ』というタイトルが示す通り、自身の“今”を意味するアルバム。大ヒット曲「フィール・ライク・ア・ウーマン」や「アイム・ゴナ・ゲッチャ・グッド」のような、斬新でインパクトの強い曲はなかったが、52歳になった“今”だからこそ表現できる、ふくよかに包み込む歌、音で溢れている。特に、「ホエア・ドゥ・ユー・シンク・ユア・ゴーイング」や「ソルジャー」などのバラード曲は秀逸。年齢を重ねたからこそ表現できる説得力がある。風景が見えてくるような「オール・イン・オール」もすばらしい。

 もちろん、シャナイア節全開のロック・ポップ「スウィンギング・ウィズ・マイ・アイズ・クローズド」や、男気溢れるパワフルな「モア・ファン」~「ロール・ミー・オン・ザ・リヴァー」などのアップ・チューンも随所にある。北欧っぽい「レッツ・キス・アンド・メイク・アップ」や、デビュー当初を思い出させる「フーズ・ゴナ・ビー・ユア・ガール」~「ウィ・ゴット・サムシング・ゼイ・ドント」など、カントリー直球のナンバーから、フォーク調の「ライト・オブ・マイ・ライフ」、ちょっとダークな印象の「プア・ミー」や「アイム・オールライト」など、ジャンルも様々。落ち付いたとはいえ、これまでの作品と大きな変化があるワケではないので、ご安心を。

 プロデューサーには、エド・シーランやワン・ダイレクションなどのヒット曲を担当したジェイク・ゴスリングや、ノラ・ジョーンズやジェイムス・ベイなど、多才なアーティストを手掛けるジャクワイア・キング、カーリー・レイ・ジェプセンやケリー・クラークソンなどの曲を制作してきた、マシュー・コーマがクレジットされている。

 先行シングル「ライフス・アバウト・トゥ・ゲット・グッド」のミュージック・ビデオや、本作のジャケット・アートからも、まったく衰えない美貌を披露したシャナイア。曲のクオリティや美声はもちろん、彼女の人気は、内面からも滲み出る美しさ(ビジュアル)にもある。御歳52歳とは、とても思えない…。

Text: 本家 一成

◎リリース情報
『ナウ』
シャナイア・トゥエイン
2017/9/29 RELEASE

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