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地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

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いきなりだけど、ちょっと前に「PPAP」で大ブレークしたタレントのピコ太郎さんと、外務省がコラボした動画があるって、知ってた?

 

動画のテーマは「SDGs版PPAP」。

 

SDGsと、「PPAP(Public Private Action for Partnership)」って!?

 

とにかく見てみよう!

 

 

動画の中でピコ太郎さんが歌っているように、「SDGs(エスディージーズ)」とは、英語の「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった言葉。日本語では「持続可能な開発目標」という。

 

世界が抱える課題を解決するために、国連が決めた17個の国際目標(ゴール)のこと。国連に加盟する国々が目標達成に向けて取り組んでいる。

 

「国際目標なんて、私には関係なさそう…」と思いがちだけど、キミたち高校生にも関係があることなんだそう。

 

そこで、SDGsのことを知るべく、専門家から話を聞いてみることに!

 

外務省 国際協力局 地球規模課題総括課でSDGsの関連業務に携わる桂川皓匡(かつらがわ・ひろただ)さんと福留健太(ふくどめ・けんた)さんに教えていただいた。

 

1.2030年までに17個の目標達成を目指す!

2.ニューヨークの国連でピコ太郎さんが「PPAP」を披露!?

3.日本と世界を元気にするための取り組みが、SDGs

4.目標に近づくと、高校生の未来も活気づく!

5.高校生もSDGsに取り組める!


2030年までに17個の目標達成を目指す!

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

※写真左:桂川さん 写真右:福留さん

 

Q.そもそもSDGsって何?

福留さん:

「世界には貧困や地球環境問題など、多くの課題があります。

 

それらを解決するために2015年9月の国連サミットで全会一致で採択されたのがSDGsです。

 

基本理念は、『誰一人取り残さない』。SDGsは経済・社会・環境など広範な課題に統合的に取り組む興味深い目標で、私たちの社会や世界のあり方を大きく変革する取り組みといえます」

 

Q.目標ってどんな内容なの?

福留さん:

「貧困をなくす、あらゆる人の健康と福祉を推進する、みんなが質の高い教育を受けられるようにする、男女平等を進める、新しい技術を開発する、地球温暖化への対策など、17個の目標がかかげられています。

 

それぞれの目標はさらに細かいターゲットに分けられていて、その数は169項目にもなるんですよ。

 

例えば貧困なら、各国で貧困状態にある人の割合を半減するなどです」

 

桂川さん:

「SDGsは途上国も先進国も、国連に加盟するすべての国が取り組むべき目標として設定されているのが特徴です。

 

2016年から2030年までの15年間の世界共通の目標で、各国のSDGsがどのくらい進んでいるのかを測るための指標も定められています。日本も達成に向けて取り組んでいますよ」

 

☆持続可能な開発目標(SDGs)

※出典:国際連合広報センター

 

ニューヨークの国連でピコ太郎さんが「PPAP」を披露!?

Q.日本はどんなふうに取り組んでいるの?

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

福留さん:

「まず、日本が取り組んだのは目標達成を目指すための基盤づくりです。昨年5月に総理大臣を本部長とするSDGs推進本部を立ち上げました。この推進本部には、内閣のすべての大臣が加わっています」

 

桂川さん:

「しかし、SDGsの目標は分野が幅広く、政府だけで達成できるものではありません。そのため、企業やNPO、NGOなど多くの方々と意見交換をする円卓会議も定期的に開いているんですよ。

 

さまざまな立場の方々を巻き込みながら、官民パートナーシップで取り組んでいこうという方針です。官民パートナーシップというと堅苦しい言葉ですが、英語で表わすと、PPAPです(笑)」

 

福留さん:

「PPAPというと、ピコ太郎さんのペンパイナッポーアッポーペンを思い浮かべる人も多いかもしれませんね(笑)。

 

日本政府のPPAPは『Public Private Action for Partnership』のことなんですよ。

 

ちなみにピコ太郎さんの『PPAP~SDGs版』のパフォーマンスはニューヨークの国連本部でも披露され、話題になりました」

 

桂川さん:

「ピコ太郎さんが出演したのは、今年7月に開かれた国連ハイレベル政治フォーラム(HLPF)という会議のレセプションの場です。

 

このフォーラムは、各国がSDGsの取り組みを発表するという重要な会議です。

 

日本が2030年までに目指す方向性を説明しました」

日本と世界を元気にするための取り組みが、SDGs

Q. 先のHLPFで日本が世界に向けて発表したことは?

福留さん:

「SDGsを『地方を含め日本を元気にし、世界を元気にする取り組み』として、国内実施と国際協力の両面で、あらゆる人たちが活躍できる多様性と包摂性のある社会の実現を目指していくということです。

 

そんな社会へと変えていくため、例えば次世代を担う若い人たちの働き方や女性の活用に焦点を当てた施策に力を入れると表明しました。

 

国際協力の面でも、内戦が起きたシリアで壊れた校舎の復旧や教員の養成に取り組むなど、避難している子どもたちの教育への支援をしていく姿勢を示しています」

 

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

 

桂川さん:

「17の目標のなかで、教育や保健といった分野は、日本の得意分野です。

 

それらをSDGsの施策として力を注ぎ、成果を出していけば、日本が国際社会のリーダーとして存在感を高めていくことにつながると思います」

Q.そんな重要な会議でお二人はどのような仕事をしていたの?

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

福留さん:

「実は私たち、今年4月に入省した外交官の卵なんです。

 

でも、5月中旬ころからHLPFの準備にかかわり、必要な書類を作るといった補佐的な業務を担当していました」

 

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

 

桂川さん:

「補佐業務とはいえ、個人的には大変でした。

 

まだ仕事のことがよくわかっていなくて、周りについていけなくて…。挫折しかけたときもあったけど、先輩が親身になって教えてくれて、やり抜くことができました。

 

新聞やテレビの報道で外務大臣の発表やピコ太郎さんの様子を目にしたときは、微力ながらも大きな意義をもつ仕事にかかわれてよかったとやりがいを感じました」

 

福留さん:

「書類を作るにも、正確に、そして適切に伝えるため、ひと言ひと言、言葉の言い回しに気をつけなければならなくて苦労しました。

 

でも、HLPFの準備で他の省庁の人と協議を重ねるなどして地道に頑張る上司たちの姿を見て、私も少しでも役に立てるように成長していきたいと前向きな気持ちになりました!」

目標に近づくと、高校生の未来も活気づく!

Q.SDGsと高校生って、関係あるの?

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

桂川さん:

「関係ありますよ! SDGsは13年後の2030年までの目標です。

 

2030年の日本と世界がどうなっているのか、気になりませんか? 高校生の皆さんは社会に出ていて働き盛り世代になっているのです。

 

SDGsの目標の達成が進んでいないと、いろいろな影響を受けることになると思います。

 

例えば、17の目標のなか働きがい』というものがあります。これは誰もが人間らしく生産的な仕事ができる社会を目指そうというものです。

 

今、日本では長時間の残業や半ば強制的な休日出勤のあるブラック企業の存在や、過労死する人が増えていることが社会問題になっています。そうした問題を解決し、働きやすい労働環境にするということもSDGsの目標達成に近づいていくことになります。

 

ところが、そうした問題が改善されないまま、2030年を迎えてしまうとなると、もしかしたら自分が就職した会社がブラック企業だった…なんてこともあるかもしれないし、過度な残業が続いて体調を崩してしまうかもしれません。

 

13年後のことは想像しにくいかもしれませんが、高校生の皆さんが大人になって働くようになったとき、働きがいの問題は重要になってきます。高校生の皆さんにもSDGsの取り組みに興味をもってほしいです」

 

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

 

福留さん:

「先ほどお話ししたように、SDGsは『日本を元気にする取り組み』です。『働きがい』の問題に限らず、SDGsにしっかり取り組まないと、13年後は活気がなくて暗い日本になっているかもしれないんです。

 

SDGsの取り組みは、皆さんの未来の社会を作るものなので、自分ごととして考えてみてくださいね」

 

高校生もSDGsに取り組める!

Q.高校生にできることはあるの?

桂川さん:

「SDGsの目標のなかには省エネルギーの推進や、地球温暖化対策があるので、エアコンを使い過ぎないなど、節電を心がけることは目標達成に貢献することになります。

 

また、地球環境に関連した目標では、魚など海の資源を守ることがあります。

 

当たり前のマナーですが、海や川にゴミを捨てないことをきちんと実行するのもSDGsの実践です。

 

一人ひとりができることは小さいことかもしれませんが、何もやらなければ社会は変わりません。

 

身近にもできることはあるので、みつけてみてください」

 

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

 

福留さん:

「SDGsをより身近に感じられるイベントもありますよ。

 

直近ではグローバルフェスタJAPAN。9月30日(土)と、10月1日(日)に東京のお台場で開催されます。国際協力活動を行う政府機関や、NGO、企業などが参加する国内最大級のイベントです」

 

桂川さん:

「外務省のブースも出展します。私たち二人もブースにいますよ!

 

SDGsや国際協力に関する理解を深められるクイズなどの企画もあります。

 

クイズに正解した人には、さまざまな国の民芸品のプレゼントもあります。高校生の皆さん、勉強の息抜きに気軽に遊びにきてくださいね!」

  ☆ グローバルフェスタJAPAN2017 ※小雨決行

・開催日時:9月30日(土)・10月1日(日)10:00~17:00

・会場:お台場センタープロムナード(シンボルプロムナード公園内)

・アクセス:りんかい線「東京テレポート駅」から徒歩1分/ゆりかもめ「青海駅」から徒歩3分/ゆりかもめ「お台場海浜公園駅」から徒歩7分

・入場料:無料

 

★ピコ太郎さんもイベントに登場!

9月30日(土)12:45にメインステージにお越しください!

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って? (プロフィール)

桂川皓匡(写真右)

福留健太(写真左)

 

外務省 国際協力局 地球規模課題総括課 外務事務官

 

2017年4月に外務省入省。1カ月間の研修を経て5月から現職。

桂川さんは高校生のころは部活(ハンドボール部)に熱中。

 

受験勉強を始めたのは高3の6月に部活を引退してからだそう。大学では教養学部で学び、歴史を専攻。

 

在学中には途上国を含む多くの国を旅行。

 

その経験から途上国にかかわる仕事をしてみたいと考えるようになり、外務省へ。

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

福留さんも高校時代はサッカー部で汗を流していたスポーツマン。

 

大学では政治経済学部で経済学を専攻。外交官を志望した理由は、学生時代に経験した海外ボランティアがきっかけ。行く先々で日本人であるということで、非常によい印象をもって接してもらえたという。

 

このように日本の国際的なイメージを向上できているのは、外交の力が大きいと感じ、次の世代の人たちも日本人であることを誇りに思えるような日本をつくりあげたいと、入省した。

地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?

投稿地球上の「誰一人取り残さない」ために取り組む、世界の目標「SDGs」って?は【スタディサプリ進路】高校生に関するニュースを配信の最初に登場しました。

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