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【グッドモーニングアメリカ】 自然体の自分たちが出せたアルバム

前作『鉛空のスターゲイザー』以来、約1年振りとなるニューアルバム『502号のシリウス』が完成! 自主企画フェス『八王子天狗祭 2017』を前に、その勢いはさらに増していきそうだ。そんな同作について金廣真悟(Vo&Gu)に訊いた。
L→R たなしん(Ba&Cho)、渡邊幸一(Gu&Cho)、金廣真悟(Vo&Gu)、ペギ(Dr&Cho) (okmusic UP's)
──前作『鉛空のスターゲイザー』のリリース、全国ワンマンツアー後、ライヴ活動を休んだ時期があったわけですが。
「はい。ここ数年はずっと年1でアルバムを出して、ライヴも続けてきて、同じような1年のルーティーンが続いていたし、アウトプットばかりだったから、 “ツアーが終わったら1カ月休もう”って決めてたんです。その時期にポリープ除去の手術も受けたので、結局3カ月くらいライヴをやってなかったんですけど。」
──インプットが必要なタイミングだったわけですね。
「そうですね。手術のあとはしばらくしゃべれなかったので、全然人に会ってなかったし。料理が好きなので新しいレシピを試したり、あとは小説を読んだり、映画やアニメを観たりしてましたね。その後はいろんな場所に遊びに行ってました。五島列島とか淡路島に行って、現地の人と仲良くなったり。本当は北海道まで行こうと思ってたんだけど、あまりにも楽しすぎて“このままじゃダメになる”と思ったので(笑)、家に戻って今回のアルバムの曲作りを始めました。休む前にも何曲か書いていたので、復帰後に作った曲と合わせて、ふたつの時期に分かれている感じです。」
──前半と後半ではモードが違った?
「だいぶ違いますね。休む前は不安とか悩みとかでゴチャゴチャになっていた部分もあったし、その感じが出ている曲もあります。例えば「ダンスダンスダンス」とか。」
──《悔いのない生き方どんなもの?》というフレーズもありますからね。
「はい。でも、その後は“頑張っていかないとな”という気持ちになって。そのあとにできたのがリード曲の「風と鳴いて融けてゆけ」なんです。すごく悩みながら作った曲なんですけど、最初のメロディーと歌詞が出てきた時に“これはいいかもしれない!”って思いましたね。「コピペ」みたいにカタカナのフレーズでフックを作る曲とはまったく違うし、ちょっと詩的な感じもあるじゃないですか。“どれだけフックを作れるかな”と思ってたんだけど、しっかり押し出せる曲になりましたからね。この曲ができたことでちょっとホッとしたし、アルバム制作に向けて良いスタートが切れました。休んだあとの曲作りはもっと自然な感じだったんですよ。“頑張っていかないと”から“よし、じゃあ、頑張るか”という気持ちになってたし、素直なスタンスで作れたので。」
──アルバムの最後に収録されているバラードナンバー「She’s…」のメロディーなんて、本当に素晴らしいですよね。
「ありがとうございます。「She’s…」は僕もすごく気に入ってるんですよ。どちらかと言うと洋楽的なメロディーの曲なんですが、アレンジもシンプルで、上手く表現できたなって。グッドモーニングアメリカは“疾走感があって、踊れる”というイメージがあると思いますけど、こういう曲も得意技なんですよね。」
──レコーディングはどうでした?
「自分ひとりでゼロから作った曲もありますけど、メンバーとセッションしながら作った曲もあるんですよ。フレーズや題名を持ち寄って、“こういう曲を作りたい”という話をして、そこから音を出しながら構成やアレンジを考えて。そういうスタイルも気負わずにやれたかなって思います。」
──セッションでアレンジを作り込んでいくスタイルも進化してる実感がありますか?
「どうだろう? もともとは化学変化を期待して始めたんですよね。4人で音をぶつけ合うことで面白いものができるんじゃないかって。今回はさらにシンプルになっていると思います。基本的にはその場でできることしかやってないというか、あとで作り込むことが少なかったので。だから、一定のBPMではないんです。クリックは使ってるんだけど、曲の流れによってリズムが揺れている。そこには良い部分と悪い部分があると思うんだけど、全体的に自然体の自分たちが出せたアルバムになってますね。以前からドラムのペギは“ノー・エディットでやりたい”って言ってたんだけど、それに近い感じだと思います。アレンジがシンプルな分、ライヴを通して変化していくところも大きいんじゃないかな。」
──バンドの本当の演奏力、表現力が問われるやり方ですよね。
「そこはもう、各々が自分に向き合うしかないので。ライヴもレコーディングもそうだけど、全てが今までやってきたことの結果ですからね。」
──『鉛空のスターゲイザー』の取材の時は、たなしんさんが“ベーシストとして悩むこともあったけど、やっと立ち直ってきた”という発言もありましたが…。
「まぁ、あれは中学生が悩んでるようなものなので(笑)。いろいろぶつかって、闘っていけばいいと思うし、全然大丈夫ですよ。」
──では、最後に11月11日にエスフォルタアリーナ八王子で行なわれる自主企画フェス『八王子天狗祭 2017』についても聞かせてください。グッドモーニングアメリカの他、a flood of circle、ゴールデンボンバー、四星球、04 Limited Sazabys、忘れらんねえよなどが出演するという。めちゃくちゃ盛り上がりそうですね。
「去年に続いて2回目の“ハチテン”なんですけど、すごく良いメンツが揃ってくれて。年下のバンドもいますけど、どちらかと言うと自分たちと同世代のバンドが多いんですよ。呼びたくて呼ばせてもらったバンドばかりだし、他とは違う雰囲気のフェスになると思います。“八王子に遊びに来てほしい”という想いは変わらないんですが…バンドを結成した場所だし、八王子に育ててもらったので。絶対に去年よりもさらにいいフェスにしたいという気持ちで準備しているので、楽しみにしていてほしいですね。」
取材:森 朋之
アルバム『502号室のシリウス』
2017年10月4日発売

日本コロムビア

【初回限定盤(DVD付)】

COZP-1379〜80 ¥3,333(税抜)

【通常盤】

COCP-40117 ¥2,778(税抜)
『グッドモーニングアメリカ主催 「八王子天狗祭 2017」』
11/11(土) 東京・エスフォルタアリーナ八王子
グッドモーニングアメリカ
グッドモーニングアメリカ:ギターロック、メロコアなどを融合した音楽性、圧倒的なライヴパフォーマンスによって急激に注目度を高め、13年5月に発表したメジャーデビュー作でもある1stフルアルバム『未来へのスパイラル』がオリコンチャート11位を記録。14年には2ndアルバム『inトーキョーシティ』、15年には3rdアルバム『グッドモーニングアメリカ』を発表し、同年11月には初の日本武道館公演を成功させた。

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