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WOMAN IN LA ISSUE : Interview with Zoe Zag

NeoL_Zoe | Photography : Dan Monick NeoL_Zoe1 | Photography : Dan Monick

アート、音楽、ファッションーーLAカルチャーが再び注目を集めているなか、NeoLではLAを拠点として活躍する女性クリエイターに焦点を当て、それぞれのキャリアや作品について、そして都市の魅力を聞く小特集を敢行。第四弾はアーティストであり、ファッションデザインやアニメーションを手がけるZoe Zagをピックアップ。

– LAではどんな仕事をしているの?

Zoe「アーティストだけど、去年からアニメーションにも挑戦してるの」

– アニメーション?

Zoe「そう。デスクの上にあるモニターが、アニメーション用。HBO(アメリカのケーブルテレビ放送局)の番組『Animals』のためにビデオを作る仕事をしているショーンと去年の10月に展示を一緒にやったんだけど、彼の仕事(アニメーション)をみて『その仕事すごくカッコいい!』って言ったら、彼はドローイングを直接描ける大きなモニターを持っていて、『君もこれで絵を描いてもいいよ』って言ってくれて。彼の寝室にあるそのモニターの前で二人並んで絵を描いて、当時の様子はまさにアニメーション強化合宿っぽかったわね。それで、一緒にスペースをオープンして、今年からは一緒に働き始めたの。今は、いくつか仕事をしているけど、他人のスタイルをフォローしない私自身のアート制作できるよう心がけているの。アニメーションをやって、服を作って、『Cry Tough』というブランドをやって。『Cry Tough』は服のみなんだけど、新しいものをローンチしようとしているところよ。しばらくはTシャツをずっと作っていて。それはそれでとても面白かったけど、今は他のアイデアがあって、それを形にするのがすごく楽しみ!あと、ちょうど今、Tシャツ以外の服も作っているの。これからは『Cry Tough』の服が欲しいとなったら一点もので、一生持ち続けることができるものになるかな。それはクールでユニークな唯一無二のもので、大量生産と違ってすごく特別に感じられると思うわ」

– これがあなたのスタジオ(スタジオ兼ギャラリー『BAD PEOPLE』)ですか?

Zoe「そうよ。ここで在庫管理をして、制作活動をして。でも、デスクは主にアニメーションのためにあるの」

– 『BAD PEOPLE』とはなにかしら?

Zoe「『BAD PEOPLE』はアニメーターのための場所で、メンバーは4人いて、裏でアニメーションを作っているの。でも、アニメーション以外に皆、それぞれ違うやりたい事もやっているわね。ショーンは『BAD PEOPLE』の私のパートナーで、バンドもやっていたり。彼はパートタイムのアニメーターで、パートタイムのミュージシャンでもあるのよ。私はパートタイムアニメーター、パートタイム服飾デザイナー。皆、それぞれ別のいろんな活動をしているわ」

– こういうスペースを今まで持ったことはありますか?

Zoe「いいえ。いつもこういうスペースを持ちたいと思っていたので、やっと持てたって感じ。後ろはワークスペースでフロントは私達がやりたいイベントをやる場所になっているの。一ヶ月おきに、ポートランドからゲストキュレーターを呼んでこの町(LA)以外のアーティスト達の展示を企画してもらっていて、その後の月は空っぽになるの。一ヶ月は展示、そのあとの一ヶ月はギャラリーとしてはお休みだから、その空いてる期間中に私達がやりたいことをやっているわ。期間中には、展示と連動させたイベントもするのよ。展示にあわせてブックリリースをしたり、スペース内が白壁ではない状態でやるのでとても面白いと思うの。イベントと関連のないアートも壁に飾ってあったりすることもあるわね。これは、皆に広告要素抜きで他の絵を観るチャンスを与える役目をするから。ここの展示に来たことのない人達が、ブックリリースのために来たり、他のイベントに来るかもしれないし。LA以外のアーティストの作品に触れる機会になるのよ」

– ZoeはLA出身?

Zoe「チコというカリフォルニア北部出身よ。小さな町で、大学があるけど、それ以外は本当に何もないところで、ちょっと変わった場所。私はほぼLAで育ったけど、北部の方にもよくいくわ」

– LAに住んでどれくらいになりますか?

Zoe「今回に限ってかな? それだと、4、5年になるわ。引っ越す前までは2年間北部のほうにいて、行ったり来たりして。でも今回は、LAにずっと滞在しようかなと思っているの。都市のどこにいっても圧倒される感じがしたから、自然の中で数年間過ごして一息つくのはとても良かった。その後、LAに戻ってくるのは嫌だったけど、でも今回ばかりは、LA育ちなんだけど生まれて初めてLAを好きになったの」

– LAのどこが好きですか?

Zoe「Echo Parkが大好き。ビーチがメインのVeniceで育ったけど、真逆の谷側のエリアのになるわ。このエリアは、知り合いにいつもバッタリ会って、挨拶しあうようなところで、とても小さい町のように感じで本当に好き。私が住んでる場所の周りを歩くと、知り合いの誰かしらを見かけるの。よく知らない人だとしても、バッタリ出会えるのはすごく気分がいいのよ。だって、LAや他の都市では、皆が他人のように感じるから」

– どのようにしてアーティストになったの?学校に通ったりしたの?

Zoe「いいえ。カリフォルニア芸術大学に合格したけど、学費が高すぎたから行かなかったの。コミュニティーカレッジで授業をいくつか受けたけど、それはただの趣味のようなもので。初めてアートでお金を稼いだのは、ミュージックビデオ用のセットを手掛けたときで、その時はミュージックビデオに登場するスペースを私の作品を使ってデザインするよう任せられたの。ただ壁に絵を飾るだけじゃない状況はスリルがあってすごく楽しかったわ。ミュージックビデオの中で私の絵が生きているみたいで。私の作品が永遠にどこかに存在するという感じ。絵を売るだけの絵描きには絶対なりたくなかったから、すごく良い機会だった。このミュージックビデオは、そういう仕事が実際出来る機会があるLAに引っ越すモチベーションを与えてくれたわね。それと、いつも裁縫をして育ったから服のデザインもしたくて、壁に飾るだけじゃない作品として、洋服を作りたいと思い始めたの。洋服は壁に引っ掛けるものじゃないし、着て、歩いて、旅行も出来る。ミュージックビデオも世界中に観る人がいるからある意味旅することが出来る。それは私にとってともてエキサイティングなことだったのよ。zineにしても、そんなに高くないし簡単にトレードもできて、どこかに浮かんでいるように存在しているし、小さいものだから、引越する時に捨てなくてもいい。逆に本は重いし、動かすのが大変でしょう」

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