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目標設定に「漠然」を持ち込んではいけない

コミュニケーション総合研究所代表理事の松橋良紀さん。そんな松橋さんに「コミュニケーションの極意」についてお話しいただくこのコーナー。第32回目は「間違った目標設定と正しい目標設定の違いとは(2)」についてです。

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前回、40歳で目標設定をしたことが、どんどん叶っていったというお話をしました。

夢が叶ったのは、自分の理想の一日をイメージすることがきっかけでした。

ここで大事なことは、具体的に書き出してみるということです。

ご参考までに、私が当時描いていたイメージをもう一度ご紹介します。

「朝、目覚めてメールのチェックをすると、担当者から『また増刷しました!』という連絡が入っている。執筆と講演が本業の私にとって、とてもうれしいお知らせだ。

夜はいつものように講演へ。今日は200人くらいの会場が満員御礼だとのこと。講演が始まると聴衆は真剣な眼差しで、反応もとてもいい。講演が終了すると、次々にサイン待ちの列ができた。握手をすると、口々に『今日の講演、とても感動しました!』と言ってくれる。

毎日、人の人生が変わるお手伝いができるかと思うと、とてもうれしい。充実感あふれる日々に感謝!」

このように、「将来こうなったらいいなあ」ということを、丁寧に書き出したことが、その後の人生を変えてくれました(本来はさらに詳細まで書きますが、ここでは省略したものを掲載しています)。

「イメージをより具体的にする」ところに、夢が叶う秘密が隠されています。

イメージとは視覚だけではない

あなたはイメージをするのは得意でしょうか?

「イメージするのが苦手です」とおっしゃる方に確認すると、「成功している状況を描けない。うまくいっているときの絵がなかなか想像できない」とのこと。

つまり、イメージ力というと、視覚イメージのことを指すと思い込んでいるようです。

NLP心理学では、「すべてのことは五感で表現できる」といいます。過去も現在も未来のことまで、すべてあなたの脳の中で五感を使ってイメージできるのです。

さらに、「こうなりたい」という夢や目標を視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感を使ってイメージすると、潜在意識(無意識)に刻まれていくといいます。

五感を使って過去のイメージはできても、未来をイメージすることは難しいとおっしゃる方もいるかもしれません。そこで、五感を使って夢をイメージする方法をお伝えします。

将来のビジョンを五感を使ってイメージする方法とは

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「こうなりたい」という夢や目標を五感を使ってイメージすると、潜在意識に刻まれるという話をしてきましたが、潜在意識は、過去と現在と未来を区別できません。

どういうことかというと、まず過去に体験したことを思い浮かべてみましょう。例えば私が先日、マウイ島に行ったときのことをイメージしてみます。

青い空、コバルトブルーの海、白い砂浜が見えます。波の音が聞こえます。

ビーチではしゃぐ家族連れがいて、子供の楽しげな声が聞こえます。

熱い日差しを感じながら、ゆったりした時間を感じています。

「ああ、人生って本当に最高だなあ」と心の中でつぶやきながら、マウイ島のビーチでゆったりしています。

マウイ島のビーチにいた時に見ていたもの、聴いていたこと、身体で感じていたこと、その時の気分など、五感を使って思い出してみると、一瞬でその時の感覚がよみがえります。この時、潜在意識の中では、過去のことか、現在起きていることなのか、または未来のイメージなのか、区別がついていません。

そこで、この潜在意識の特徴を利用するのです。

私の未来の夢を例に「具体的に」、「五感を使って」イメージしてみます。

壇上から見渡すと、日本の方はほんのわずか。海外の方が多くを占めている。そう、ここはアメリカの主要都市の講演会場。数千人のホールが満員御礼。アメリカで私の書籍が出版されて大ヒットしたおかげで、夢にまで見たアメリカで記念講演会を開催している。

みんなが感動しながら耳を傾けてくれる。ちょっとしたことにでも手をたたきながら大笑いしたり、リアクションをしてくれる。最高の時間が過ぎていく。

講演が終了すると、握手とハグのリクエストがひっきりなしだ。とても喜んでくれているのがうれしい。

ホテルのスウィートルームに戻ってようやく気分が落ち着いてきた。最高の仕事ができたという感動に浸りながら、シャンパンで乾杯。なんておいしいんだろう。

「やっぱりイメージしたことは、すべて叶うんだなあ。また、夢が叶った。本当に人生って最高だ!」と言いながら、最高の夜を過ごしている。

このように、「こうなったらいいなあ」という「未来の夢」を五感を使ってイメージすると、すでに体験した過去として、潜在意識に刻まれます。つまり、過去のイメージと同じ扱いになるのです。

すると、潜在意識の深い部分では、その達成に近づけようと意識の内側から“働きかけ”が始まります。

人は、イメージ以上の自分にはなかなかなれません。逆を言えば、五感でイメージできないことは、実現に向かわないのです。だからこそ、なりたい自分をイメージすることで、イメージしないときには気づけなかった出会いやチャンスに巡り合えるのです。

「奇跡的に、夢につながる人脈と出会えた」「夢につながるチャンスが目の前に現れた」という人は、チャンスの幅を自分自身で広げているともいえるのです。

一方、「お金持ちになりたい…」

こういった目標では、漠然としすぎています。

達成したら見えること、聞こえること、感じていることが明確でないと、潜在意識に刻まれません。タクシーに乗ったときに、「どこかいいところに連れて行ってくれ」と漠然と運転手さんに頼んだのでは、自分の思い描く目的地に着くとは限りませんよね。

視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を総動員してイメージすることが、「間違えない」目標設定の秘訣です。

松橋良紀(まつはし・よしのり)

コミュニケーション総合研究所代表理事/一般社団法人日本聴き方協会代表理事/対人関係が激変するコミュニケーション改善の専門家/コミュニケーション本を約20冊の執筆家

1964年生青森市出身、青森東高校卒。ギタリストを目指して高校卒業後に上京して営業職に就くが、3年以上も売れずに借金まみれになりクビ寸前になる。30才で心理学を学ぶと、たった1ヶ月で全国430人中1位の成績に。営業16年間で、約1万件を超える対面営業と多くの社員研修を経験する。2007年にコミュニケーション総合研究所を設立。参加者が、すぐに成果が出るという口コミが広がり出版の機会を得る。NHKで特集されたり、雑誌の取材なども多く、マスコミでも多数紹介される。

約20冊で累計30万部を超えるベストセラー作家としても活躍。「コミュニケーションで悩む人をゼロにする!」を合言葉に奮闘中。

著書

『「売れる営業」がやっていること 「売れない営業」がやらかしていること』(大和書房)

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「あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール」(明日香出版社)

「相手がべらべらしゃべりだす!『聞き方会話術』」(ダイヤモンド社)

「人見知りのための沈黙営業術」(KADOKAWA)

「何を話したらいいのかわからない人のための雑談のルール」(KAODOKAWA)

「話し方で成功する人と失敗する人の習慣」(明日香出版社)

公式サイト http://nlp-oneness.com

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