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『Reborn-Art Festival 2017』 “1泊2日”アート体験で、わかった気がした。

カニが泡吹いてる!
魚、まだ動いてる!
普段の生活ならギョッとするような光景だが(シャレじゃありません)、釣り上げた体験を思い出すと不思議と冷静になる。なぜなら、「生き物を食べていること」を実感するから。命と真剣に向き合いたいと思う。

「海の宴」と名づけられた食事タイム。テーブルには、

・カニ汁
・白身魚のフライ タルタルソースがけ
・煮魚
・なめろう
・蒸した赤皿
・刺し身 etc…『Reborn-Art Festival 2017』 “1泊2日”アート体験で、わかった気がした。

漁師の甲谷さんと土橋さんも同席。漁の話、牡鹿半島での暮らしなど、ローカルな話を聞かせてもらうことに。『Reborn-Art Festival 2017』 “1泊2日”アート体験で、わかった気がした。甲谷さんは、牡鹿半島の暮らしや漁業を学び地域の未来について考える「牡鹿漁師学校」の講師も務めているそうだ。

「ここ牡鹿半島は観光地のようなスポットはありません。何も知らないこの場所に移り住もうとする人はいないと思うんです」

そんなネガティブなこと言わないでください……!

と思ったが、甲谷さんの目は悲しそうでも寂しそうでもなかった。そして、続ける。

「だからこそこうして、いろんな人に、少しでも牡鹿半島を見てもらうことに意義があると思います。島を見て、味わってもらって、楽しいと思ってもらえたらそれだけでとても嬉しいです。ぜひまた遊びに来てくださいね」

〈DAY2 13:00〉
ラスト・ワークショップ

いよいよ、ツアーを締めくくるプログラム。
体育館に戻って、3回目の身体ワークショップだ。

向さんから指示が出る。

「地震が起きたとき、
 お茶をこぼしてしまったとき。
 日常の世界で『あっ!』と思った瞬間を思い出し、それをスイッチに、走り回りたい欲望や赤ちゃんに戻った気持ちで、心の根底にある想いを踊りに変えてみてください」『Reborn-Art Festival 2017』 “1泊2日”アート体験で、わかった気がした。

参加者はいよいよステージへ。
まずは円になって会話。その途中で「あっ!」と思った瞬間を思い出し、踊り出す。その動きは徐々に、心の根底から湧き上がるような動作になる。『Reborn-Art Festival 2017』 “1泊2日”アート体験で、わかった気がした。

ステージ上を跳んだり、走り回ったり。
それぞれのイメージが展開されてできた世界は、独特の表現に繋がっていく。

そして向さんは「一挙手一投足に想いを込めるように」と指示を出し、そして言った。

「この瞬間は、もう二度とない」

向さんはこの言葉を聞いたのは、これが初めてではない。
初日のワークショップでも言っていたけれど、そのときはまだ「そんなこと言われましても(汗)」と、思いどおりに動かせない体へのフラストレーションしか感じられなかった。

1泊2日の体験を終えて、いろんなことを考えて、『Reborn-Art』の答えを探し求めながら、今この瞬間にたどりついた。もう二度と訪れない、この瞬間。

この1泊2日は、牡鹿半島の自然を五感で感じ、新たな発見によって「体験」の仕方をアップデートし、それだけでいえば爽やかで目覚ましい体験だった。地元の方々はみんな優しくてあたたかかったし、すてきな思い出になった。

しかし、6年前のあの14:46も、今自分の体と向き合っているこの瞬間も、また《自然の猛威が 安らげる場所を奪》うときがきたその瞬間も、すべての瞬間は等しく一度きりという事実は、尊くもあり、重くも感じる。

そう、すべての瞬間は、二度と訪れない。

〈DAY2 15:00〉
最後にタネ明かし

『Reborn-Art Walk』のすべてのプログラムが終了。
旅の終わりに、参加者はツアーで印象に残ったことを、文章や詩、イラストなど思い思いのかたちで紙にまとめることに。

と、ここでナビゲーターの成瀬さんからあるタネ明かしが。それは、最初に行われなかった自己紹介についてだった。

「最初に自己紹介は行いませんでした。これまでの個性や肩書も、リセットする気持ちで望んでほしかったので」

そういうものなのかな、と思ってスルーしていたあの時間に、そんな理由があったとは。そうして私たち参加者は、初めて自己紹介をしてすぐに、最後の時を迎えるべく、お互いの感想を発表しあった。『Reborn-Art Festival 2017』 “1泊2日”アート体験で、わかった気がした。

参加者のなかには「別人になれたような気分」「経験の自在さを味わった」と言う人もいた。それがその参加者にとっての『Reborn-Art』の答えなんだろう。

私も、『Reborn-Art』の答えを探してこのガイドウォークに参加していたんだった。参加していた、のだけれど……。

私が最後に見つけた
『Reborn-Art』

この私は、この体験レポートをなんの嘘偽りもなく終えたい。だから、その率直な感想を最後に記そうと思う。

答えは、見つからなかった。

この1泊2日は、『Reborn-Art』=生きる術を探し続けた時間だった。
その答えがあるんじゃないかと期待しながら、さまざまな体験を経て「こういうことかな」「違うかな」と答え合わせをする。でも確証には至らなくて、時には心が折れたりして、また必死で答えを見つけようと、二度と訪れないこの瞬間に集中する。

そして、ふと思った。
それは、生きることそのものなんじゃないか。

だって、生きることも、きっと答えなんてない。
大人になっても、いや、大人になったからこそ、その時々のつじつま合わせの連続だ。それは心もとなくて、答えは遥か彼方にあるようで見えない。特に、3.11を経験した私たちは、常に「いつかまたすべて失うかもしれない」という恐怖と隣り合わせだ。—— それでも、いつか答えにたどり着くと信じて、私たちは今を必死に生きるしかない。

『Reborn-Art Walk』は、「生きていくこと」の縮図。
そしてその術とは、答えを探し続けるということだった。

それが私が、最後にたどり着いた答え。
私にとっての『Reborn-Art』。

なるほど、これは“1泊2日”、かかるはずだわ。『Reborn-Art Festival 2017』 “1泊2日”アート体験で、わかった気がした。

▶︎第1回の記事はこちら
▶︎第2回の記事はこちらPhoto by 川島佳輔

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