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ジャック・ジョンソン節全開の上質なサーフ・ミュージック『オール・ザ・ライト・アバブ・イット・トゥー』(Album Review)

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ジャック・ジョンソン節全開の上質なサーフ・ミュージック『オール・ザ・ライト・アバブ・イット・トゥー』(Album Review)

 日本でも高い人気を誇る、米ハワイ出身のシンガー・ソングライター、ジャック・ジョンソンの通算7枚目となるスタジオ・アルバム『オール・ザ・ライト・アバブ・イット・トゥー』が、2017年9月8日にリリースされた。

 本作は、2013年9月に発売された前作『フロム・ヒア・トゥ・ナウ・トゥ・ユー』から4年振りとなる新作。待ち望んでいたファンの期待を裏切ることのない、ジャック節全開の上質なサーフ・ミュージックが揃っている。

 7月14日にリリースされた先行シングル「マイ・マインド・イズ・フォー・セール」は、南風が吹きぬける夏らしいフォーク・ソング。この曲を筆頭に、カントリー調の「イズ・ワン・ムーン・イナフ?」や、哀愁漂う「ユー・キャント・コントロール・イット」、沈む夕日を眺めながら聴きたい「サンセッツ・フォー・サムバディ・エルス」など、レコーディングをした現地・ハワイの情景が目に浮かぶナンバーが目白押し。このアルバムを制作するにあたり、「インスピレーションを受けたものを形にした」とコメントしている、ジャック。そういった理由から、景色が浮かぶような楽曲が完成したのだろう。

 また、60年~70代風の「サブプロッツ」や「デイブレイクス」など、リイシュー盤を聴いているような、良い意味で古臭いサウンドや、見事なギターさばきを披露する「ビッグ・サー」、ジャック自身がユニークな曲だと紹介した「ラヴ・ソング #16」、ロック色の強い「ギャザー」など、良質なサウンドと演奏技術の高さも、本作の魅力。しかも、ほとんどの楽器を自分自身で演奏しているというから恐れ入る。

 家族や友人と一緒に過ごしたことなどを曲にした、柔らかい印象を受ける曲もあれば、迷走が続く米大統領のドナルド・トランプについてなど、社会・政治的なフレーズもあり、歌詞の内容も充実している。ラストを飾る「フラグメンツ」は、『ザ・スモッグ・オブ・ザ・シー』という環境汚染についてのドキュメンタリーから生まれた曲で、英語が分からずとも、こういった平和や愛について歌っていることが、彼の優しい歌声とサウンドから十分伝わってくる。

 流行に一切左右されないジャックの音楽は、何十年先も違和感なく聴き続けることができる。方向性は一切ブレないが、着実にアーティストとしての実力を高め、進歩・進化していることが凄い。本作を引っさげて、2014年7月の【フジ・ロック・フェスティバル】以来となる、来日公演にも期待したい。

Text: 本家 一成

◎リリース情報
『オール・ザ・ライト・アバブ・イット・トゥー』
ジャック・ジョンソン
2017/9/8 RELEASE
2,700円(tax incl.)

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