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泊まれる立ち飲み屋さんって需要あるの?看板女将のももちゃんに聞いてみた【福岡・大手門】

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コンセプトは「飲んで泊れる」お店

ここ数年、つぶれるまで飲んだことが無いライターの桂ですこんにちは。

20代の頃は酔いつぶれて五反田の路上で寝てしまい警察を呼ばれたこともありますが、年齢を重ねるといろいろ自重するのでどれだけ飲んでもきちんと家まで戻って寝ます。記憶があるかどうかは別として。

さて、2017年6月、福岡に新しいコンセプトの店が誕生しました。曰く、「泊まれる立ち飲み屋」とのことで、立ち飲み屋に宿泊施設を併設したお店だそうです。店名は「STAND BY ME」。某クラウドファンディングで400万円弱を集めたことでも名が知られており、きっとご存じの方も多いのではないでしょうか。

ところで、「泊まれる立ち飲み屋」と聞くと、どうしても「酒飲みが酔いつぶれて家に帰るのがめんどくさくなってそのまま店で寝る」というイメージですよね。ただ、ここは福岡。どれだけ酔って終電が無くなったとしても、タクシー使って1,000円~2,000円で帰宅できる人が大半のはず。泊まれる立ち飲み屋に需要はあるんだろうか……?

そんな疑問を抱きながら今回レポートにお邪魔してみました。

下が立ち飲み、上がホステル

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今回ご対応いただいたのは笑顔がステキなお店の看板女将「ももちゃん」。

まずはホステル(宿泊施設)フロアを見せていただくことに。このSTAND BY ME、1Fが立ち飲み、2~3Fがホステルとなっているようです。

上のフロアへは、1Fから階段を使って登っていきます。

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扉を開けると冷蔵庫や電子レンジがあり、簡単な食事をたべたりPCで作業したりすることができる共有スペースになっています。

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宿泊スペースはこのようにプライベートルームやドミトリータイプに分かれており、連日多くの宿泊客でにぎわっているそうです。

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このように上の段への昇降は階段状になっており楽ですね。

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館内のあちらこちらに、地元福岡の新進気鋭のアーティストによる作品が描かれており、そこはかとないおしゃれ感を演出しています。

一通り上のフロアの案内をしていただいた後、1Fの立ち飲みスペースでお話をじっくりおうかがいさせていただくことになりました。冒頭から抱いていた疑問点を早速聞いてみます。

── かなり本格的な宿泊施設ですね。酔って泊るという感じでもなさそうですが……。

ももちゃん:個室がひとつと、女性専用ドミトリー、男女兼用のミックスドミトリーをご用意していて、最大35名様にご宿泊いただけます。福岡はコンサートやイベントがあると宿泊施設の満室がニュースになるほど慢性的な宿泊不足といわれていますよね。数年前から宿泊施設開業を目指していたオーナーは神奈川・鎌倉出身ながら、約35年過ごした関東から移住するほど福岡の土地と人、そして立ち飲みが大好き。そこで、「大好き」を詰め込んだらこうなりました。笑

海外の旅行者に向けて福岡を楽しんでもらいたい仕組みづくりでしたが、オープンから約40日、海外の宿泊サイトに浸透するまで数か月かかるので、今は九州を中心に日本の方がとても多いですね。

「泊まれる立ち飲み」ということで、終電を逃したり、遅くなったので泊まりたいと当日にお申し出いただくこともあるので、もちろん空いていれば喜んでご用意しますよ! 桂さんもいかがですか?

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▲左がオーナーの貞末真吾さん(写真はお店より提供)

── つまり、観光客のニーズを満たす施設だと?

ももちゃん:はい。最近のホステルは、カフェやバー、ワークショップを開けるなどコミュニティスペースを設けているところが多いですね。でも「立ち飲み屋」になっているところは無かった。そして前述のとおりオーナーが大好き(!)ということで立ち飲みのスタイルが誕生しました。

特に、屋台文化に代表されるように福岡はお客さん同士の会話が自然と弾む傾向もあります。ですから、旅行者とスタッフ、そして地元のお客様が相互に交流が生まれることを期待しているんです。そしてすでにそうなりつつあるのが嬉しいですね。

── 福岡の魅力を伝えるというのを具体的に言うと?

ももちゃん:約30 種類のフードメニューの中には、福岡の人気店のレシピをお預かりして再現したものと、オリジナルメニューに福岡の人気店や人物、場所の名前をお借りしてネーミングしたものがあります。もちろん1 店1 店お話をさせていただいてご協力いただいたものです。これからは「うちもメニューに入れてください」って言われるように頑張ります!

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▲カウンター上のfoodメニュー。とり田やふくや、梅山鉄平食堂、ニ〇加屋長介など福岡の話題の名店がズラリ!

── ほんとだ、いろんな有名店に協力していただいているんですね。

ももちゃん:もちろん、当店スタッフのオリジナルメニューもありますよ。あと、ユニークなのはハウス食品さんの「うまかっちゃん」ですね。これは博多のソウルフードですから!

── おっしゃる通り! !東京で働いていた時は「うまかっちゃん」が食べたくてスーパーを探して回ったことがあります!

ももちゃん:実は「うまかっちゃん」には糸島のつまんでご卵をトッピングしていますので、ぜひ!

お代は「木札」で払うシステム

さて、前置きが長くなりましたが、喉も乾いたのでそろそろ『メシ通』らしい酒と食べ物の話題に入りましょう(笑)。

立ち飲みのシステムですが、まずは受付で木札を購入します。木札は1,000円で4枚、メニューはすべて木札との交換となります。

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▲まずはお店入り口で木札を購入しましょう

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▲場所を確保したら、購入した木札は手元に置いておきましょう

メニューのオーダー方法ですが、オーダーしたいフードやドリンクを自分でオーダーシートに記入しスタッフに手渡すシステムとなっています。

なので、店内に置いてあるオーダーシートにメニュー名を自分で記入しましょう。今回はおススメの3品と人気のビール「YONA YONAエール」に決定!

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▲このように自分でオーダーシートを記入します

注文した品を待っている間、店内を見渡してみると

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さわやか系からワイルド系まで、男性スタッフもなかなか魅力的じゃないですか。

このお店、絶対女性客多いでしょ!?

それはさておき、出来上がった料理が運ばれてきました。

料理が届いたら木札と交換します。原則として木札1枚と料理1品が交換になります。

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▲木札はスタッフさんに手渡しで。ドリンク「YONAYONAエール」は木札1枚(250円)

そして今回オーダーしたフードメニューは全3品。いずれも酒の肴として相性バッチリの逸品ばかりです!

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▲鳥飼八幡宮 山内宮司のネギだく揚げ豆腐(木札1枚 250円)

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▲ふくやの明太子とアルティザンのバケット 明太マヨバケット(木札1枚 250円)

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▲博多のソウルフード ハウス食品うまかっちゃん(木札1枚 250円)

なお、この木札ですが、余った分は持ち帰って次回利用することも可能ですし、その日に知りあった人に「おごり」として渡すことも可能です。

実際、この日も他のお客さん同士で木札をやり取りする光景を見かけました。現金ではなく木札にすることで、このように気軽におごったりおごられたりできるようになるんですね~。

2,000円もあれば十分酔って腹一杯になれる!

1品木札1枚(250円)と、かなり安いメニューのラインナップとなっていますが、だからといって一切の手抜きなく作られている点がさすが人気店。

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明太マヨですが、マヨより明太子が多く味がしっかりしています。マヨと明太半々じゃないかと思うくらい明太風味が活きています。

オリーブオイルが上からかかっているので、全体の風味も味も、まさに酒の肴として文句の付け所が無いですね!

ビールお代わり!!

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揚げ豆腐は外側がパリッといい感じに揚がっており、中はふわふわのまま。九州特有の甘味のある醤油がマッチしてパクパクいけます。これもめっちゃ美味い! 地味にしょうがの風味もインパクトあって好きです。

うん、ビールもう一杯!

結局ビール×5、フード×3、しめて木札8枚 2,000円で今回のレポート終了!

2,000円でここまで飲んで食えるお店、いくら福岡と言えどもなかなか無いのではないでしょうか?

おひとり様でもグループでも気軽に飲んで楽しめる

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取材予定時間を大幅にオーバーして、飲んで食べていい気分になりました。

お客さんとスタッフ、またお客様同士のコミュニケーションを重視しているというだけあって、みなさんフランクに話しかけたり乾杯したりと、店内は大いに盛り上がっています。

市の中心部からは少し離れていますが、この安さとクオリティ、そしてスタッフのみなさんの親しみやすさ。わざわざここまで足を運ぶ価値はあると断言できます。

オープン以来各種SNSでも大評判となっている人気店だけあって、平日夜は毎晩混雑していますが、ぜひ一度このお店の雰囲気、味、そしてさまざまな交流を楽しんでみてはいかがでしょうか?

「STAND BY ME」の場所ですが、福岡市の中心天神からは少し離れています。住所で言うと大手門。地名の通り福岡城址の近くです。

市営地下鉄赤坂駅から行く場合、まずは赤坂の交差点を昭和通り方面に向かいましょう。

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昭和通りに出たら、あとはひたすら西方面(大濠公園方面)に歩いてください。

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大正通りと昭和通りの交差点を左折。福岡銀行が目印です。そのまままっすぐ昭和通り沿いを進みます。

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平和通りバス停を過ぎ、ラーメン屋さんを左に見ながらさらにまっすぐ。

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福岡銀行からおよそ500メートルで左手にお店が見えてきます。

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白い暖簾が目印です。

お店情報

STAND BY ME

住所:福岡県福岡市中央区大手門1-3-22

電話番号:092-791-1974

営業時間:ランチ11:30~14:00、カフェ~17:00、立ち飲み17:00~24:00(フードLO 23:00、ドリンクLO 23:30)

定休日:なし

※この記事は2017年7月の情報です。

※金額はすべて税込です。

書いた人:桂浩一

桂浩一

1968年生まれ。福岡出身。東京で就職するも福岡の味が忘れられず、何のあてもあなく退職してUターン。 現在フリーライターとして活動中。メシと酒とホークスをこよなく愛する自由人。 一応、人事組織コンサルタントみたいなこともやっているが本業は食べ歩きと思っている。

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