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みんなが写真を撮れるいまの時代って、すごく良いと思う。鈴木竜一朗の原動力

行動を起こす源──。それが原動力。

世間からは「なんで?」と思われることでも、本人に聞くときちんと理由がある。そんな個人の「原動力」に迫ります。

──鈴木さんって海外の写真いっぱい撮ってるね。旅行は好き?

「うん。前まではそんなに好きじゃなかったんだけど、いまはすごい好きだね」

──いつから旅行好きになったの?

「タイに『ビッグマウンテン・ミュージックフェスティバル』っていうフジロックみたいなイベントがあるんだけど、僕2012年にミュージシャンとして出演したんですよ。そこでの体験が楽しすぎて、それから海外に開眼したというか(笑)。海外に行く機会が自然と増えていった」

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──音楽もやってるんだ。どんなジャンル?

「とにかくカオスなやつです(笑)。『Skyfish Suisea(スカイフィッシュスーシー)』っていうバンドをやってて、僕はドラムとパーカッションを担当してます。全部で大体7人くらい」

──いままで何か国くらい行ったの?

「ヨーロッパが3、4か国、アメリカ、メキシコ、ペルー、タイ、ラオス、カンボジア、中国、台湾とか…そんなもんじゃないかな」

──いちばん好きな国は?

「フランスのパリ。みんな思ってたよりも質素な暮らしをしてて、それがおもしろかった。ここなら住めるなって思ったんですよね。あと、カンボジアは2年に1回、定期的に行ってる。僕、2013年から『MEKONG BLUE(メコンブルー)』っていうプロジェクトを手伝ってるんです。カンボジアの貧困地域の女性たちにシルクを織ってもらって、経済的な自立支援をうながすのが目的。実際にカンボジアに行って撮った写真が、メコンブルーのパンフレットやサイトで使われてます」

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──すごい。カラフルなシルクだね。

「そうなんです。彼女たちが織るシルクはすべて手織りで、色鮮やか。値段も比較的安いんですよ。高くても3万円くらいかな。だいたいは1万円台で買えちゃう」

──外国に行ったら、鈴木さん自身の作品も撮ったりするの?

「撮りますよ。僕の作品はこんな感じ」

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──またぜんぜん雰囲気が違う! 光の感じがすごく良い。加工はしてるの?

「加工はしてない。僕は、ポラロイドカメラで撮ったあとに出てくるフィルムからネガをバリって剥ぐと、写真が現像される『ピールアパートタイプ』のフィルムを使っているんです。普通なら剥がしたネガ部分はゴミになるんだけど、僕はそのネガから作った写真を作品にしてる。意図しないエフェクトが乗ってくるのがおもしろいんですよ」

──じゃあ、もともとはゴミになる部分だったんだね。

「そう。みんなは捨てちゃうんだけど、僕は捨てずに使う」

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──おもしろい手法だね。この青い縁は? 気になる。

「この縁はフィルムからネガを剥がすときに自然にできるんだよね。それがおもしろい。額いらずというか」

──いつからこの手法で撮り始めたの?

「いまの手法に出会ったのは2011年くらいかな。たまたまYouTubeで外国人がこの方法を紹介してるのを見つけて。でもまわりにやってる人が誰もいないから、ちょっと挑戦してみようかなと思って研究してみた。もともと普通じゃないものが好きだったから、これいいじゃんって」

──いま誰もが写真を撮ることができるぶん、こういう普通とは違う撮りかたは差別化できて良いね。

「でも、みんなが写真を撮れるいまの時代って、すごく良いと思う。多分、これほど多くの人が自然に写真を撮ってる時代って無かったと思うんだよね。だからこそ、そのなかで僕たち『写真家』はどんな役割を果たすことができるのか考えることが大事だと思ってます」

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