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美人コスプレイヤーのオタク道、徹底された二次元ライフを覗いてみたら

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制作にイベントに大忙し! 仕事からプライベートまで二次元どっぷりなコスプレイヤー・さかなさんに学ぶ、オタクライフを賢く満喫するための部屋選びのポイントとは?

アニメ好きな家族の影響で二次元どっぷり生活

二次元オタク歴15年、コスプレ歴9年のさかなさんは、お母さんやお姉さんもアニメ好きという家庭環境で育ち、気付いた時には二次元の世界にどっぷりハマっていた。

これまでに心酔した作品は、『ガンダム』シリーズ、『テイルズ』シリーズ、『幻想水滸伝』シリーズ、『黒子のバスケ』、『血界戦線』、『PSYCHOーPASS』など、挙げればキリがない。作品を鑑賞するだけでは飽き足らずコスプレに目覚めたわけだが、きっかけは専門誌とのこと。

「今は休刊してるんですけど、昔『電撃レイヤーズ』っていう雑誌があって。高校生の時、それをたまたま本屋で見かけて。ちょうど同じクラスの友達とコミックマーケットに行く予定があったので『今度のコミケで(コスプレ)やってみよか?』ってノリで」
 
さかなさんのコスプレレパートリーは、『機動戦士ガンダムUC』のオードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)、『アイドリッシュセブン』の七瀬陸、『刀剣乱舞』の乱藤四郎など。衣装は自作派だ。

「きちんと数えたことはありませんが、これまでに50着以上は作ったと思います。イベント前日に徹夜でヒーヒー言いながら自分を追い込んでる時などは【何が楽しくてコスプレしてるんだろう】って本気で考える瞬間も(笑)でもやっぱり、やめられないんですよね」

部屋にはお気に入りの自作衣装がズラリ。どれも既製品を超えるクオリティだが、どのように制作しているのだろうか。

「まず作品をじっくり観ます。アニメだったら再現したい衣装のシーンで一時停止して、細かい部分までチェックします。型紙はデザインが似た市販の服を改造して使うことが多いですね。二次元では可能なデザインも、実際に作ってみるとおかしい場合があるので、装飾の位置などは全体のバランスを見て調整しています」

衣装は全て手づくりで、洋裁は独学だそうだ被写体からカメラマンに変転!?

コスプレイヤーとして二次元愛を体現してきたさかなさんに変化が訪れたのは4年前。被写体(レイヤー)であるよりも、カメラマンとしてコスプレに携わりたいとの気持ちが大きくなったのだ。

「レイヤーだった頃、自分が思い描いているビジュアルをカメラマンさんに伝えるのがすごく苦手でした。こういう世界観の作品だから、こんな風に撮ってもらいたいと伝えても、そのカメラマンさんが作品を知らなかったりすると全く伝わらなくて・・・。それならいっそ自分で撮っちゃえ!って」
 
二次元におけるコスプレは、その作品の世界観やキャラクターの魅力をいかに表現し、形に残せるかが重要になってくる。コスプレイヤーが表現したいことを自身もコスプレイヤーだった経験から熟知しているさかなさんの撮影は、コスプレ仲間から絶大な信頼を得ているようだ。

「このキャラクターだったら、こういうポーズを取るよね?とか、作品を愛しているからこそ湧き出てくるアイディアや妄想を形にしたいと思ってて。そのために必要なのであれば小道具をそろえますし、撮影場所にもこだわります」

レイヤー時代に妥協してしまったことを取り戻すかのように、さかなさんはビジュアル制作にのめり込んでいる。『作品愛』という共通言語だけに頼らず、時には絵コンテを描いて伝えることも。

「二次元コスプレにもいろいろあって、私は本作にはないビジュアルを妄想するのが好きなんです。例えば、仲の悪いキャラクターがお互いに口をきかないシーンを表現するのに、心のつぶやきが書かれた付箋を背中にたくさん貼ってみたりとか。そういうアイディアを持ち寄って、ああだこうだやってる時が何よりも幸せですね」

現在は撮影に専念しているので自らコスプレすることは少なくなったが、撮影で使用する小物などは今でも手づくりしている。
そのため、街を歩いても『コレはあの撮影に使えそう』と、何でもコスプレに結び付けるクセが付いてしまったとか。ただ、コスプレにハマったゆえのメリットもたくさんある。

撮影用の小道具、作品の世界観を形にするための努力を惜しまないコスプレにハマって得たものとは?

「洋裁経験ゼロで始めましたが、今では私服のお直しくらいは簡単にできるようになりました。それに、何より『コミュ力』が上がりました。二次元界隈でカメラマンをしている方って40代以上の男性が多いのですが、私自身がひと昔前のアニメが好きということもあって、世代を越えて盛り上がれるんです。DVDの貸し借りをしたり作品の魅力について熱く語り合ったりして(笑)」
 
さかなさんが古いアニメに詳しいのは『ガンダム・ファースト世代』であるお母さんがSF好きだった影響が大きい。本棚には二次元作品だけでなく『ニューロマンサー』(ウィリアム・ギブスン著)などのSF小説が並んでいる。

「マンガやアニメを好きになってから、ますます読書好きになりました。この部屋から歩いて10分の図書館にもよく通っています」部屋探しの条件はコスプレに専念できるか

さかなさんが今の物件に引っ越してきたのは昨年9月。転職をきっかけに物件探しを始めた。
「この部屋に引っ越してくる前は八王子駅から歩いて2分の物件に一人暮らししていました。2Kで広くて、すごく気に入ってたんですけど。新しい職場からは遠すぎるので、通勤時間とか考えたらもったいないな、その分を二次元に注げるなって(笑)」

その転職先も二次元関連グッズを扱う企業とのこと。まさしく二次元オンリーの生活だ。
「前職は二次元と全く関係のない仕事だったんですけど、好きなものに関われる仕事に就きたいとずっと思っていて。面接で作品への愛をアピールしました(笑) 今の職場はアニメやマンガが好きな人ばかりなので、楽しいですね!」こだわり抜いた物件探し

物件探しは大変だったという。駅から徒歩10分以内、フロアは2階以上、25㎡以上、収納スペースがたっぷりあること。そして家賃6万円以内というこだわりの多い条件だったからだ。

「バスを使うエリアまで広げれば家賃6万円以内の物件も多いんですけどね。イベントとかコスプレが終わった後は『アフターしよう!』って、みんなでご飯食べに行くことが多くて。盛り上がって遅い時間まで話し込んじゃうと、バスがなくなっちゃうんですよ。そのたびにタクシー代を払うのは嫌で、だから絶対に駅から歩ける距離がいいなって」
 
いくつもの物件を巡り、ようやくたどりついたのが今の部屋。内見で収納の大きさをチェックして気に入り、即決したという。

「衣装やコスプレ材料がたくさんあるので、それなりの収納が欲しかったんです。それに、駅近という条件にこだわったのも良かった。いつも重いキャリーケースを持ってイベントへ出掛けるし、家を出るギリギリまで準備が終わらないことも多いので(笑)」
 
部屋の広さを重視していたのにも、マンガ・アニメ好きならではの理由がある。大きなテレビと本棚3つをレイアウトできるスペースが、どうしても必要だったのだ。

「大画面テレビはアニメやゲームを満喫するための必須アイテムなので。最近のゲームはセリフが字幕で出てくるものが多くて、画面が小さいと字幕が読みにくいんです(笑)。本棚はマンガや同人誌の収納に必要ですし、今後さらに冊数は増えると思うので」

日差しがたっぷり入る4階の明るい角部屋。すぐ近くを4車線の県道が走っていることを忘れるほど閑静で、作品鑑賞や衣装制作に没頭するにはもってこいの環境だ。

「好きな時間に好きなだけ趣味に没頭できて最高です!」と、笑顔で語るさかなさんから、この部屋に出合えた喜びが伝わってくる。寝ても覚めても「アイナナ」三昧!

かくして念願の部屋を手に入れ、思いっきり二次元を満喫するさかなさん。

特にお気に入りなのがスマホゲームの『アイドリッシュセブン』。
自分(プレイヤー)は男性7人組ユニット『アイドリッシュセブン』のマネージャーという設定で、彼らをトップアイドルに育て上げていくストーリーだ。魅力あふれる登場キャラクターたちにメロメロだという。
 
さかなさんの推しメンは『四葉環』。身長183センチの17歳で、イメージカラーは水色。部屋の一画にも『アイドリッシュセブン』のグッズやぬいぐるみをディスプレイしたコーナーがあり、ほぼ水色で彩られている。ところが、なぜか自作のコスプレ衣装に水色のものが見当たらない。

「自分にとって『四葉環』はカッコ良すぎて、絶対似合わないと思うからコスプレできないんです」

マンガやアニメだけでなく、今やスマホゲームのキャラクターまでコスプレする時代なのだ。

推しキャラ『アイドリッシュセブン』の四葉環コーナー 
あまりの人気ぶりにアニメ化も決定した『アイドリッシュセブン』。さかなさん曰く、このゲームの魅力は独特の『暗さ』だという。

「そもそもストーリーが、他の事務所からの圧力でデビューできないっていうところから始まって。デビュー曲が盗作されちゃったりとか、とにかく波乱万丈でグイグイ引き込まれていった感じです」

平日の夜はゲーム、週末のコスプレ撮影に向けた準備やデータの整理で忙しいさかなさん。
「仕事から帰ってきたら、ゲームをしたり、衣装作ったり、パソコンでアニメ情報をチェックしたり、コスプレ仲間とツイッターで情報交換したりして過ごしています」

また、休日はほぼコスプレイベントや撮影に出向くそう。

「この間も栃木県でのコスプレイベントに参加してきたばかりです。会場は戦隊マニアの聖地。振り返ってみたら、コスプレにハマってからは普通の旅行をしていないかも・・・。どうせ出掛けるのであれば撮影ができる二次元の聖地に行こうって考えちゃうんです(笑)。そうそう、休みの日は川崎や横浜のユザワヤによく出没します。コスプレ衣装の材料の専用コーナーがあるので」賃貸住まいの身軽さは二次元道を極めるのに最適

推しキャラのコーナー。ギャップが魅力だそうだ
さかなさんの場合、家族を気にすることなく二次元に集中できる、『自分の城』が欲しかったことが賃貸暮らしのきっかけ。

「誰にも迷惑かけないじゃないですか、一人暮らしだと。衣装を作る時ってどうしても徹夜しちゃうんで、夜中も電気つけっぱなしとか、ミシンの音とか、家族の目が気になっちゃって・・・」
 
さかなさんの家族は二次元に対して理解がある。しかし、二次元に生活の全てを注ぐためには、誰にも邪魔されず、迷惑をかけない空間が必要だったのだ。

毎週末のようにあるコスプレイベントや撮影を効率よく満喫するためにはフットワークの軽さも極めたい。また、この先さらにコスプレ材料や蔵書が増えたら、もっと広い部屋に住み替えたくなるかもしれない。

つまり、賃貸住まいの大きなメリットである『身軽さ』は二次元道を極めるのにぴったりなのである。
 
さかなさんにとっては将来の展望も二次元ありきのようだ。
「今は『アイナナ(『アイドリッシュセブン』の略)』のことしか考えられませんが、将来、結婚したとしても二次元に理解のある人じゃないと絶対ダメです(笑)」

収納たっぷりの2LDKで、さかなさんとご主人が『2人の城』を築く日が今から待ち遠しい。

文=野中かおり
写真=北原千恵美

※「CHINTAI2017年5月2・18日号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。
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https://www.chintai.net/magazine/?news

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