コンロ1つでも大丈夫!今井亮の手軽すぎる“超高速”おつまみレシピ
こんにちは、メシ通レポーターの白央(はくおう)です。
今回はですね、 めんどうな料理はイヤ! キッチンが狭くてコンロ1つだけ とにかく簡単なレシピがほしい
そんな人たちに、ぜひ読んでいただきたい。
『狭すぎキッチンでもサクサク作れる 超高速レシピ』(大和書房)という本が、今年の春に出たんですね。読んでみればとにかく、手順がないんです。プロセスが2つ、3つで完成しちゃう。 10分もかからずできる つまみにも、おかずにもいい 忙しい朝の弁当づくりにもいい
そんな料理の数々を考案した、料理家の今井亮さんを取材してきました!
今井 亮(いまい りょう)
1986年、京都府京丹後市に生まれる。京都市内の中華料理店で5年勤務したのち上京、都内のフードコーディネーター学校を卒業。著名な料理家のアシスタントを歴任。現在は料理家として独立、テレビや雑誌でレシピ考案のほか、 自宅での料理教室『亮飯店』を毎月開催。今年(2017年)はNHK『きょうの料理』でも講師デビュー。
Instagram:@ryo.imai1931
「私は上京してすぐ、府中市のアパートを借りました。ここが広さ16平米、キッチンはコンロ1つ、まな板も置けないぐらい狭いところでした。こんな状況で料理をしているうち、いかに手間をかけず、火も1つですむかのレシピがいろいろ生まれてきたんです。それらを『超高速レシピ』として、今年の3月にまとめることができました」(今井さん)
そんな今井さんのスピード料理、実際に作っていただきました。
おかずに良し、つまみに良しの4レシピ、まずはご覧ください!
切ってトーストするだけ!
お揚げさんピザ
【材料】 油揚げ 1枚 玉ネギ 1/6個 ピーマン 1/2個 ピザ用チーズ 30g ケチャップ 大さじ1
玉ネギは薄切りにして、ピーマンは輪切りに。油揚げにケチャップ、チーズ、切った野菜をのせます。
そしたら……
トースターに入れて2~3分加熱するだけ!
これだけなんです!
いわばピザ生地の油揚げバージョン。チーズ×ケチャップ×油揚げの相性よさに驚かされましたよ。カロリーもピザに比べて大幅ダウン。でも、つまみとしての満足感はしっかりあります!
缶詰と野菜を炒めるだけ!
焼き鳥と野菜のアヒージョ風
【材料】 焼き鳥の缶詰(塩味) 1缶 マッシュルーム 3個 ブロッコリー 1/2株 ニンニク 2片 オリーブ油 大さじ4
①まず、ニンニクは皮をむいてタテ半分に切ります。マッシュルームもタテ半分にカットし、ブロッコリーを切りましょう。
ブロッコリーは火がとおりにくいので、こんな感じに小房に切ります。
②フライパンに油をひいて、野菜と缶詰をすべて入れて中火で2~3分炒めます。
完成!
缶詰の味ですべてを調味してしまうので、炒めたらもうおしまい。
「焼き鳥の缶詰はどこのコンビニでも置いてあると思います。買っておくとホント便利なんですよ」(今井さん)
あえてチンするだけ!
ブロッコリーのチーポン和え
【材料】 ブロッコリー(冷凍食品) 100g ポン酢 大さじ2 粉チーズ 大さじ1
①ブロッコリーを耐熱ボウルなどに入れてラップします。
②レンジに入れて、600wで2分加熱します。
そしたら、ポン酢と粉チーズを入れてよく混ぜれば完成!
今回紹介する4品中、最も手早くできます。いやはや、ポン酢と粉チーズがこんなに相性がいいなんて、驚きました!
ビールはもちろん、日本酒のつまみにもおすすめ。お弁当のおかずにもいいと思います。朝の時間のないときにうれしいレシピ。
さあ、最後はちょっとお腹にたまるものを作ってもらいましょう!
大活躍の缶詰レシピ
エスニック焼きそば
【材料】 焼きそば麺 1玉 とりそぼろ缶(バジル風味) 1缶 ミックス野菜 1袋 サラダ油 大さじ1 塩 少々
①まず、焼きそば麺を袋入りのまま4~5回もみます。こうすることで、炒めるときに麺がほぐれやすくなりますよ。
①フライパンに油をひいて中火にかけたところに、ミックス野菜、ほぐした麺、塩少々を入れて2分炒めます。そののち、缶詰を加えサッと全体をあわせるように炒めてください。
完成!
「野菜の下味として塩ひとつまみ程度で最初に炒めておいて、缶詰で全体をあえる感覚で仕上げてください。いなばの『とりそぼろとバジル』缶は本当にすぐれもの。ひと口大に切ったトマトと一緒にレンジで2分ほど加熱してもいいおかずになります」(今井さん)
ここまで4品つくってもらいましたが、トータルの調理時間は30分もかからず。「超高速」の看板にいつわりはありませんでした!
「ただ簡単に手早く」というだけでなく、カット野菜や冷凍野菜をうまく使って、「なるたけ楽に、でも野菜はしっかり」 なレシピが多いんですよ、この本。使い切りも考えられているのがさらにうれしいところ。
「キッチンが小さくて作る気にならない、仕事が忙しくて作る気力がない…でも健康も気になるから自炊はしたい、野菜も食べたい、という方にぜひ試してほしいです」(今井さん)
「料理のハードルを上げるのって、調味料の多さだったり、工程の多さだったりしますよね。そこをいかに楽にするか、味を決めやすくするかを考えたレシピ集にしました」(今井さん)
そう、味を一気に決めるコツがこの本には詰まっていますね。ストックしておくべき缶詰類、サラダチキンを活用するレシピなども参考になったなあ。
今井さん、きょうはありがとうございました!
※この記事は2017年6月の情報です。
執筆・撮影:白央篤司
フードライター。雑誌『栄養と料理』などで連載中。「食と健康」、郷土料理をメインテーマに執筆をつづける。著書に「にっぽんのおにぎり」「にっぽんのおやつ」(理論社)「ジャパめし。」(集英社)がある。 facebook:atsushi.hakuo ブログ:独酌日記
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