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大倉眞一郎&杏、殺人事件発生率世界一の国の内情に…

大倉眞一郎&杏、殺人事件発生率世界一の国の内情に…
J-WAVEで放送中の番組「BOOK BAR」(ナビゲーター:大倉眞一郎・杏)。毎週ナビゲーターの2人が「今読むべき本」としてオススメの本を持ち寄るこの番組。8月19日(土)のオンエアでは、大倉が「理解できないことにも理由がある」と感じた本を紹介しました。

タイトルは「マラス 暴力に支配される少年たち」(著:工藤律子)。舞台は中米ホンジュラス。この国は世界一の殺人事件発生率とも言われているそう。著者の工藤さんがそんな危険な地域に自ら足を運び、関係者から話を聞いています。そのため、「読んでいてヒヤヒヤし通しなんですよ」と大倉。取材するにあたっては、本当に信頼の置ける人間に紹介してもらい、「この人とだったらこういう危険な地区に行っても大丈夫」という確信を得ないと、入ること自体が危険な地域なのだそう。

「どこに取材に行ったかというと、ホンジュラスの田舎の危険なところ…と思ったら、ぜんっぜん違って、首都のテグシガルパと第2の都市サン・ペドロ・スーラ。この2つの場所がホンジュラスで一番危ない」(大倉)

また、工藤さんが取材した人物は、元ギャングのボスで現在は教会で働いている人や、現役のギャングなど。「まさに当人と話をしているんです。ですから、『え!? こんな話を今聞いていてこの人大丈夫なの?』と。たとえば教会で働いている人物は、これまでのことを全部話してくれるんですが、15人くらい殺しているらしいんですね…」(大倉)

彼らは日本の暴走族のような“若気の至り”で済まされるレベルではなく、“数千円で殺すよ”という世界にいるのだそう。もともとはアメリカ・カリフォルニアに移住してきたホンジュラスの人たちがそこで犯罪を犯し、ホンジュラスに強制送還されたとか。つまり犯罪集団がそのまま帰ってきてしまったのです。

ホンジュラスに帰ってきたばかりの頃の彼らは、ちょっとファッションを競ったりとか、メンバーの多さを競い合う程度だったのですが、アメリカから「お前ら甘っちょろいことしてんじゃねぇぞ。やることやれよ」という指示がきたことにより、暴力的な集団に変わってしまったそうです。

「自然発生的に生まれたわけじゃないんだ、という事実に唖然としました」と話す大倉。ハードな内容に「杏ちゃん、聞いてます?」と思わず大倉が聞いてしまうほど、杏も言葉を失います。

気になるのはタイトルの「マラス」。これはギャング団の総称だそう。ギャング団に入るのは12〜13歳の少年たち。彼らの多くは抗争で命を落としていきます。そのため、組織を抜けたがる人たちもおり、「そういう人間は、『神に仕える仕事をする』って言うと、許してもらえるそうなんですよ」(大倉)

数千円で殺しを引き受けるような集団が、それでどうして許してくれるかというと、ホンジュラスはキリスト教・カトリックがベースになっているからで、どこかで神を信じていたいという気持ちもあるからなのだそう。

日本人にはなかなか理解しがたい、ホンジュラスの一面が書かれた本「マラス 暴力に支配される少年たち」。興味のある方はぜひご一読ください。

次回26日(土)のオンエアでは一転、「美しすぎる本」と題して写真やイラスト、装丁やレイアウトにこだわった書籍を紹介します。2人がどんな本をセレクトするのかお楽しみに! さらに、いま注目の女性3人組バンド「The Peggies」がオススメの一冊を紹介します!

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【番組情報】
番組名:「BOOK BAR」
放送日時:毎週土曜 22時−22時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/bookbar/

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