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納得。富士山が“自然遺産”ではなく“文化遺産”の理由

納得。富士山が“自然遺産”ではなく“文化遺産”の理由
J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」のワンコーナー、「LOHAS TALK」(ナビゲーター:小黒一三)。8月14日(月)からの1週間は、NPO世界遺産アカデミーの主任研究員、宮澤光さんをゲストにお迎えしています。

世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」という分類があるそうですが、それぞれどういう意味があるのでしょうか?

「文化遺産は人が作り上げたものです。日本だと姫路城、京都の寺社などが文化遺産になります。自然遺産の場合は、人の手が入らないもの。地球の歴史がわかるものが自然遺産になります。日本だったら知床や屋久島などです」(宮澤さん、以下同)

複合遺産は、文化遺産と自然遺産が両方同じ場所にあり、その両方の価値を持つものだそう。例えばオーストラリアのウルル=カタ・ジュタ国立公園のエアーズロックは世界で2番目に大きい一枚岩が自然遺産としての価値を持ち、そこにアボリジニの聖なる場所という文化的価値も含まれているので、複合遺産になるのだとか。

日本だと富士山が2013年に世界遺産に登録されましたが、「文化遺産」になるそう。「富士山は自然遺産なのでは?」 と思う方もいらっしゃると思いますが、これには理由があるそうです。

「富士山っていうのは日本の文化に大きな影響を与えていて。富士山は単独で登録されているわけではなくて、その周りのいろんな神社、三保の松原のような景観地など、そういったものが一体として世界遺産になっているんです」

とはいえ、富士山単体に自然遺産としての価値がないというわけではありません。世界遺産には“代表制”というものがあり、同じような特徴を持つものであれば、一番代表的なものを選定するそう。富士山のような綺麗な形の成層火山は他にもあるため、自然遺産ではなく文化遺産として登録されたようです。

世界遺産に選ばれることは喜ばしいことですが、同時に様々な問題も起こってしまうようです。危機遺産というのをご存じでしょうか? 危機にさらされている世界遺産なのですが、登録されるものの中には紛争などによる破壊以外にも理由があるそう。宮澤さんは「世界遺産になってしまうと、開発がうまく出来なくなったりとか、古い町並みを残さないといけない。ちょっとネガティブに捉えられることも、今後多く出てくると思うんです」と続けました。

“住民の生活の便利さ”と“世界遺産を守る”というジレンマ。そこをどうやってバランスを取っていくのかということが、今後の世界遺産の課題のようです。とても難しい問題ですね。

宮澤さんのお話は18日まで続きますが、次週、21日(月)からの1週間は、気象予報と防災のプロ・木原実さんをゲストに迎えて、正しく知っておきたい気象警報用語や、防災グッズの優れモノ紹介など、本当に伝えたい“防災の重要性”についてお聞きします。ぜひチェックしてくださいね。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「LOHAS TALK」
放送日時:平日 20時40分−20時50分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/

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