体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

「かしこい」と言われる人の、時間をムダにしない勉強法とは?

「資格の大原」でおなじみ、大原学園で講師を務めた経験をお持ちで、『30代で人生を逆転させる1日30分勉強法』著者でもある石川和男さんに、前回の「時間をムダにしない人は『30分の使い方』が違う」に続き、「簡単な方法で全脳を使って勉強できる!時間をムダにしない人の勉強法」について教えていただきます。仕事にも勉強にもすぐに実践できるテクニックなので、取り入れてみてはいかがでしょうか。

f:id:fujimine:20170809155635j:plain

身につけるためには「繰り返す」しか道はない

以前、専門学校で日商簿記の講座を受け持っていました。受講生のなかには復習について間違えた考え方も持っている方がいます。

1つ目のケースは、講義終了後に「講義が全然解らない」と言ってくる受講生。

私は、朝10時から夕方5時近くまで教壇に立ち、喋りっぱなしで講義をしていました。そんな時に、最後にこれを言われると「この1日の講義はなんだったんだ」と一気に疲れが倍増します。ただ聞いてみると前回の復習を1分もしていないのです。簿記は、積み重ね方式の勉強が大切なので前回の講義を理解していないと、次の講義は全く分かりません。復習しないで分かったら「超」天才です。「超」を付けたのは、天才レベルですら復習しないとついていけないからです。復習しないで解るのは、たぶん10,000人に1人いるかいないかだと思います。なぜ「たぶん」をつけたかというと、15年講師をしていて、復習しないで分かる人に一度もお目にかかったことがないからです。

2つ目のケースは、ちゃんと復習をして次の講義に挑む受講生。講義も理解できています。講義前に行う10分間ミニテストでは毎回満点。ただし講義が進むにつれて、ついてこれなくなります。

これはセンスのある方に陥りがちな罠です。理解ができるので一度の復習しか行いません。しかし、一度復習しただけで、繰り返し覚えないので忘れてしまい、気がついたときには講義についていけなくなります。一度の復習では定着しないのです。

どちらのケースも復習の仕方を間違えています。

前者は復習を全くしない方なので復習以前の問題ですが、後者は完全に自分の能力を過信しています。

人間は忘れる動物なのです。

繰り返し復習しなければ忘れてしまいます。

では、どうするのか。

少なくても4回復習することです。

勉強した後は、勉強終了3分前にざっと総復習をします。 次の日、できれば朝起きた時に5分ぐらい復習します。寝起きが無理なら通勤の電車の中など隙間時間でも構いません。とにかく2度目の復習は間をおかず早めにやってください。 3度目の復習は1週間後ぐらいに行います。徹底的にやってください。ここで記憶があいまいなら、もう一度1週間後に復習します。これは3度目の復習が完璧ではなかった追試なので、4度目には入りません。 4度目は、試験直前に復習します。資格試験の種類によりますが、例えば社会保険労務士試験を受ける人に試験直前に復習して下さいと言っても試験範囲が膨大です。この場合は目次を見て出題頻度の高いところ、重大なところ、忘れているところを復習しましょう。

「4回の復習」をまとまると1回目は勉強直後、2回目は次の日(なるべく早く)、3回目は1週間後(自信がなければ再チャレンジで次の週)、4回目は試験直前となります。

ただし4回にこだわる必要はありません。何度でも納得いくまで復習してみて下さい。司法試験、公認会計士試験に合格している方は、もの凄い量の復習をしています。ちなみに東大出身の吉永賢一先生は「東大家庭教師が教える頭が良くなる勉強法」(中経出版)で、分からなければ300回は繰り返すと言っています。

勉強は、つい新しい箇所に進みたくなったり、違うテキストに手を広げたくなります。新しいことに挑戦したい気持ちはわかります。単調な復習の繰り返しは苦痛です。より新鮮な知識を脳が求めているのも分かります。ただ、先に進むことばかりに目がいくと、身につきそうな知識も身につかず、今までの苦労が水の泡です。大切な時間をムダにしないためにも苦手な教科や嫌なところも忘れないように繰り返し復習することが結局のところ、ゴールへの近道なのです。

こんな簡単な方法で全脳を使って勉強できる

1 2次のページ
リクナビNEXTジャーナルの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。