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NO MORE MUSIC Issue : BEDROOM feat. DAIKEI MILLS

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BEDROOM_NeoL_Photography : Takuya Nagata | Styling : Masako Ogura | Hair&Make Up : Katsuyoshi Kojima | Edit : Ryoko Kuwahara | Model : Leo & Keito

OKAMOTO’Sのニューアルバム『NO MORE MUSIC』発売を祝して、NeoLでは収録曲10タイトルにインスパイアされた10記事とイメージヴィジュアルを1ヶ月にわたって随時掲載していく。第2回目は“BEDROOM”をテーマに、レストランやブティック、ギャラリーなどを手がけるデザイン・設計事務所DAIKEI MILLSの中村圭佑が心地よいベッドルームを作るコツを伝授。

——公共施設や店舗を手がけられることが多いDAIKEI MILLSですが、今回は住宅設計、特にベッドルームに関してお話をうかがえればと。まず、ベッドルームの設計・デザイン時に重視するポイントはどこですか?

中村「部屋とベッドの比率は重要だと思います。ベッドに対して部屋のサイズがあまりに広いと落ち着かない。逆に狭すぎると圧迫感がある。僕たちはベッドに対して部屋のサイズを考えて設計しますし、住む方は部屋に対してベッドのサイズ感を選ぶとよいと思います」

——大きすぎても落ち着かないものなんですね。

中村「寝るときは電気を消すので周りは見えないけれど、気配というものがあるじゃないですか。広すぎるといろんなところに気配を感じて落ち着かないというのが、人の心理のようです。例えば、リビングとベッドルームが繋がっていて広いホテルではなんだか落ち着かないけれど、四畳半くらいの日本の旅館ではよく眠れるという人がいるのはそういうことだと思います。
特例として、NYのソーホーにドナルド・ジャッド(20世紀アメリカを代表する画家/彫刻家)が使っていたアトリエ兼住居があるのですが、その寝室はだだっ広い空間にポツンと布団が敷かれていて、壁周りにアーティストの作品が飾られているんです。それはそれで空間として神聖だと思いますが、そこで寝るのはどんな気分なのだろうとよく考えますね。ジャッドの稀有な精神性を表しているなあと」

——広すぎて落ち着かないというのは国を問わずですか? 日本は国土の狭さからして住居が狭いことに慣れていますが、広大な住居がスタンダードというところもあると思うのですが。

中村「歴史的背景はもちろん住居設計に関係しますが、適切な距離感やサイズを好む心理は共通しているんじゃないでしょうか。あとは、若い頃はワンルームが多いとは思いますが、広い空間に住めるようになったら小分けした部屋作りもオススメしたいです。部屋によってテンションが異なるので、惰性で寝るのではなく、『寝るぞ』という心持ちでしっかりと身体を休めることができる。欲を言えば、どの部屋にも光はきれいに入ってほしい」

——気づかないだけで、空間によって精神状態が左右されているんですね。

中村「それは大いにあると思います」

——光という点では、朝日が射す方角にベッドルームを置くのがいいんでしょうか。

中村「身体は外光で起きるので、朝日が入るのはマストだと思います」

——照明はどうですか。間接照明のほうがいいんでしょうか。

中村「寝るタイミングでは、電球色と言われているオレンジ系の色のほうが落ち着くと思うのですが、起きるときは電球色だと身体が起きないんです。色温度はケルビンという数値で表されるのですが、太陽は基準値で5000 – 6000(場所・時間帯ではそれ以上)ケルビンで外光と言われており、人間は外光で起きるのに慣れているんですね。暖色系の2500 – 3000ケルビンの照明は夕暮れ時の印象で心身を落ち着かせ、4000、5000ケルビンの白色(はくしょく)は逆に起きやすい。眠りを重視するか、身体を起こすことを重視かするかで、選ぶものが違ってきますね」

——なるほど。

中村「元々人間は洞穴で生活していた。住居で定義される最初がそのあたりですが、洞穴は一方向から光が差し、一方向にしか出口がない。そこが一番人間の本能として落ち着く所らしいんです。それはつまり、お腹の中と同じなんですね。だからできるだけそういう空間を作ってあげると、体力が回復したり、人として安らげる場所を作れるとは言われています。胎内の子どもは『ゴーッ』というすごい音を聴いていると言われていますが、その名残りか、なにかしらのノイズが人を落ち着かせるともよく言いますよね。余談ですが、人は安全だと認識したらその音が聞こえなくなるということがあるらしく、目覚ましで起きられないというのもその慣れが原因なのかもしれないです。そうやって考えていくと、ベッドルームというのは人間の身体や心理に密接に関わっている、奥深くておもしろい空間だなあと思います」

Keisuke Nakamura(DAIKEI MILLS)
1983年静岡県浜松市生まれ。2011年に東京を拠点とするデザイン・設計事務所DAIKEI MILLSを設立。レストランやブティック、オフィス、ギャラリーなど様々な空間のデザインを手がける。主な作品に「ロク ビューティアンドユース ユナイテッドアローズ シンジュク」(2016年/東京)、「ミュージアム カフェ&レストラン ザ サン&ザ ムーン」(2015年/東京)、「ザ プレミアム モルツ タップバー/レストラン阿蘇」(2014年/東京)、「デルソウ」(2015年/パリ)、「シボネ」(2014年/東京)、「ピルエット」(2014年/東京)。現在、国内外で多数のプロジェクトを進行中。

http://daikeimills.com/

okamotos

OKAMOTO’S
『NO MORE MUSIC』
8月2日発売
(Ariora)
https://www.amazon.co.jp/NO-MORE-MUSIC-初回生産限定盤-DVD付/dp/B072VKB8QQ/ref=pd_lpo_sbs_15_img_1?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=8MR686V41KK8S9ZDA0PC
https://itunes.apple.com/jp/album/no-more-music/id1253780325

photography Takuya Nagata
styling Masako Ogura
hair & make-up Katsuyoshi Kojima(TRON)
model Leo(Be Natural)/Keito (STAARAY)
interview & edit Ryoko Kuwahara

Leo
shirt ¥28,000/TOGA PULLA
gown ¥120,000/FACETASM
Keito
dress ¥45,000/FACETASM

FACETASM http://www.facetasm.jp
TOGA Harajuku Store http://www.toga.jp
*price excluding tax

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