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さびれた商店街を”ディスりソング”で町おこし!?「西金沢」はアイドルの聖地に成れるか

7月30日(日)、西金沢駅前の広場で総勢14組のアイドルが集う「西金プリンスロードまつり」が開催され、約1000人のギャラリーが訪れて盛り上がった。

 

確認だが、メジャーな金沢駅… の一つ隣にある”西金沢駅”で開催された小さなお祭りである。ローカルな話題で申し訳ない。ただ、この小さなお祭りが、数年後には大きなフェスティバルへと進化するかも!? その先頭に立ったアイドルは「西金沢少女団」というユニット。

 

 

西金沢駅前には「西金プリンスロード」という商店街がある。しかし、そこは商店街と呼ぶには寂しい。総距離にして約700メートルの通りに25ほど店舗があるが、コンビニエンスストアは1店、飲食店が5店程。スーパー、ドラッグストアといった日用品が手軽に買えそうな店はおろか、カフェ、メジャーなファストフード店、カラオケボックスもない。家族で行けそうな店、友達で集えそうな店が殆ど無い、というかそもそも店が少ない、だから人も歩いていない。商店街って雰囲気がない。

 

※西金プリンスロード。西金沢駅の手前、金沢駅で北陸新幹線は終点。でも車庫へ入るため時々上を通ります(笑)

 

商店街をディスるアイドル

実は、20年ほど前までは店が沢山あって人や車の往来も激しく賑やかなストリートだった。しかし、数キロ離れた地域が都市化され、人がそっちへ流れるようになると駅前から活気が消えた。時代の流れってやつだ。

 

そんな西金沢駅の傍に、2014年、石川県の地元アイドル「おやゆびプリンセス」が所属する事務所が拠点を置き、翌年には「西金沢一丁目劇場」というライブハウスをオープンさせた。事務所も商店会に入ることになったのだが、そこで何かできないか? と考えた時、頭に浮かんだのが「アイドルで商店街を活性化」だった。

 

商店街の状況は散々たるもの。売りがない…。そこでそのネガティブをポジティブに変換することにした。まず、楽しいコンテンツを沢山発信しようと『西金プロジェクト』を発足。地元応援ユニット西金沢少女団を編成して、“商店街をディスって歌っちまえ!”とばかりに作ったのが、5月にリリースしたこの曲だ。

 

西金沢少女団「T・S・O・N・P ~The song of Nishikane Princeroad~」

 

「歩いてる人そんなに見かけない」

「金沢駅からはたった一駅なのに」

「実は隠れた人気店もある」

「1回! 1回でいいから来てみてぇぇぇぇ」

 

“ディスって、褒めて、媚びる” というメタルロック(笑)。アイドルが、地元を自虐した曲でPRするというのはなかなか斬新だ。お店の人もYouTubeで世界に顔が知られるとは思いもしなかったはず(笑)。地元新聞やテレビ、ラジオの食いつきは良く、すぐに話題となった。そして、プロジェクト最初の大イベントがこの度開催された「西金プリンスロードまつり」なのだ。

 

西金沢少女団のマネージャーで、西金プリンスロード商店会事業部の伊勢保彦さんに伺った。

 

「いざ商店会の仲間入りをしたら、50~60代の方ばかりで40歳の自分が最年少だったんです(笑)。すると、18年前に夏祭りが休止になってから、ずっとイベント行事的な事をやっていないので何かできないか? と話を振られた。そこでアイドルを抱えた事務所なので『アイドルを呼んでお祭りをしましょう』と提案したんです。最初はみんなキョトンとしてましたけど」

 

とはいえ、潤っていない商店会の資金は乏しい。伊勢さんは、助成金を申請、そして出演アイドル集め、宣伝活動といった運営の手はずを殆ど一人で行い、商店会には「屋台を出して欲しい」と協力を求め、話を進めた。Twitter、ホームページ、動画などのWeb関連の作成、チラシ、商店街ののぼり、といったアナログ面も着手。現実的にまつりのビジョンが見えてきて、ようやくみんな本気になってきた。

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