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「想定外」という言葉に逃げるのは“プロ失格”だ――勝率9割の“プロギャンブラー”のぶき氏がこの仕事を選んだワケ

大学卒業後、ギャンブラーとして15年間、世界をさすらいながら生きてきた男がいる。

勝率は神の領域と言われる9割。出入り禁止となったカジノは数知れず。そんな破天荒な人生を生きる男の名はプロギャンブラー・のぶき。ギャンブルで勝ち続けるために必要な思考力、決断力、行動力はそのまま仕事や人生で成功するために必要不可欠な要素だ。事実、のぶきさんの元には様々な企業や学校、団体から就職や転職、ビジネスをテーマとした講演依頼が殺到している。今回は自らの人生を振り返りつつ、そこから得た、仕事や人生で勝ち抜くためのメソッドや人生の岐路に立った時の後悔しないための選択法などをたっぷり語っていただいた。f:id:k_kushida:20170801200028j:plain

のぶき(本名:新井 乃武喜)

1971年、東京都出身。大学卒業後、25歳の時にプロギャンブラーを目指して単身アメリカへ渡り、修行を開始。2年後、無敵のプロギャンブラーとなりラスベガスをはじめとする世界中のカジノを周遊。ギャンブルの世界では神の領域とされる「勝率9割」を達成。ギャンブルだけで生活し続け、15年間で世界6周、今まで訪れた国は82ヵ国におよぶ。現在の主な活動はプロギャンブラー人生で得た経験や生き様を伝える講演や、『日刊SPA!』や『Lifehacker』での記事執筆、メディア出演など。著書に『勝率9割の選択』(総合法令出版)、『ギャンブルだけで世界6周』(幻冬舎)がある。 Facebook ブログ

前回は、のぶきさんにはこれまでのギャンブル人生から得た、一般的なビジネスパーソンでも今日からでも人生や仕事に活かせそうな助言をたくさんいただきました。今回は仕事選びで大切なことや目標達成の極意、壁の乗り越え方など、仕事や人生で勝つための具体的なメソッドをさらに語っていただきます。

後悔しない仕事の選び方

──ここからはのぶきさんが15年のプロギャンブラー経験を通じて得たことで、一般的なビジネスマンが仕事や人生で成功するために役立つことを教えてください。のぶきさんにとって仕事とはどういうものですか?

仕事ってお金のためじゃなくて、幸せに生きるためにするものだと考えています。自分のためじゃなくて、もっと世の中のためになることをやりたい。もう自分のための楽しいことは全部やりきったので。

──仕事選びという観点で大切にしてきたことは?

僕は大学時代、就職活動がスタートするずっと前から就職についてめちゃくちゃ考えてました。仕事って人生の6割の時間を使います。仕事の時間がハッピーなら人生の6割がハッピーになるし、つらく苦しい時間なら人生はハッピーから遠のきます。だから自分にとってそれをするのが楽しいと思えること、本当に有意義だと思えること、本気で自分のすべてを懸けられること、休みたくないことを仕事にしたいと思いました。

職業としてプロギャンブラーを目指すと決意した時も(※詳しくは第1回参照)、それが本当に正しいのか否か、みんなからいろんな反対意見を言われた時に全部覆せるくらいのセオリーを構築できるまで考え抜きました。だからこそ修行時代、発狂寸前になっても頑張れたし、実際にプロギャンブラーになった後、15年間も続けられたんです。また、大学生向けの就活がテーマのトークイベントにもよく出演依頼が来るのですが、その場でも自信をもって仕事について語れるんです。

大学を卒業したら必ず社会に出て仕事をしなきゃいけないのはわかりきってるわけだから、自分はどんな仕事がしたいのか、どんな働き方がベストなのかを考えるべきです。つまり大学4年間は社会に出てからの人生をプランニングする時期。多くの就活生はそこまで考えておらず、就活時期になるととりあえず就活しなきゃと思って他の人がしてることを何となくしてしまう。就活時期になってから就職のことについて考え始めても遅いんです。だから就職してこんなはずじゃなかったと思ってすぐ辞めてしまう。かなり前から新卒で就職後、3年で辞める人が3割もいることが問題視されていますが、その大きな理由はここにあると思います。ちゃんと自分の人生をプランニングできてないから。

だからまずは自分がどうなりたいのかをイメージして、そのためにはどういう仕事をすればいいかを落とし込んでいくんです。プロギャンブラーになることを決意した時の話でも触れましたが、僕はボランティアや政治の世界に行きたいからギャンブルの世界に入った。世界を知ることができるし、自分自身も今より絶対強くなると思ったから本気でトライできたし、狂いそうになる一歩手前までトライし続けられたわけです。

この“本気”というのも1つの重要なキーワードですね。ギャンブルは世界中の人と勝負ができます。そのせめぎあい、ピリピリ感が楽しかったから本気になれました。どんな仕事でも長く続けて結果を出すためには、自分が本気になれるかどうかが大事。だから逆から言うと、これなら自分は本気になれると思える仕事を考え続ければいいのです。

目標達成の極意

──のぶきさんは日本に帰国後も本を出版したり、TEDxに出たり、小学校で授業をしたりと目標として掲げたことを着実に達成しています。目標達成の極意を教えてください。

20代や有能な人に多いミスは、複数の目標を掲げすぎて優先順位を決められていないことです。あれもやりたい、これもやりたいでは、この瞬間に何をするのがベストか定まらず、どれもたいしたレベルに到達できません。

『現在の自分の目標は、いったい何なのか?』を自分ときっちり会話し、メインの目標を決断することです。目標を本気で探しに行く気持ちも必要で、それがないと見落としてしまいます。でもいったんメインの目標を確立することさえできれば、どんな仕事でも成功の可能性が高まります。

──そのメインの目標はどうやって見つけて決断すればいいのでしょうか。

まず、自分ですべての選択肢を書き出してリスト化し、可視化するんです。人生のその瞬間においては常に1つのことしか選択できないので、その中から今のベストは何かを選びます。ベターではダメです。ベターを選ぶとベターな結果にしかならないからです。それではビジネスにしろギャンブルにしろ、勝てないし成功できません。だから常にベストな選択を積み重ねていく。『今のベストは何か?』を考えて、行動していく。これが僕の15年間のギャンブル人生の中で得た一番大事な学びでした。f:id:k_kushida:20170801194012j:plain
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