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早くも患者数去年超えの「はしか」 パンデミックになる前に

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早くも患者数去年超えの「はしか」 パンデミックになる前に

皆さんははしか(麻疹)ってどんな病気か知っていますか?体の抵抗力が落ちている人がかかると命の危険さえもある麻疹……いま、少しずつ感染の広がりを見せているようです。

【さらに詳しい元の記事はこちら】

国立感染症研究所が発表する感染症週報「2017年第29週速報グラフ」(2017年8月1日)によると、麻疹の報告数は2017年は既に168例に上っています。前年2016年の患者総数が159例であり、前年よりも現時点で多く発生しているのがわかります。

■はしか(麻疹)の怖さ

はしかの怖いところは近くにいる感染者から飛ぶ空気に乗って起こる「空気感染」で感染してしまうところにあります。接触することや咳やくしゃみ等による唾液の飛沫による感染もありますが、感染者の近くにいるだけでも移ってしまうほどの強力な感染力があり、感染するとほぼ100%発症します。
死に直結するほどの威力のあるはしか。その強力な感染力を阻止するために、ワクチンの接種が行われています。

「感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。
 その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。 」(引用:厚生労働省HP 麻しんについて より)

■ワクチン接種の意味

平成2年4月2日以前に生まれた人は、はしかのみ、しかも1回だけという接種状況であった為に平成19年~20年にかけて若い世代での大流行が起こりました。この事態を受けて現在の乳幼児にははしかと風疹を予防するMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)の接種が予防接種のスケジュールに組まれています。しかし、ワクチンについての誤解や一部のワクチン反対派もまだ残っているために乳幼児に対するワクチンの接種は100%とはいえない状況です。
早くも患者数去年超えの「はしか」 パンデミックになる前に国立感染症研究所より引用

今、はしかが発生しているのは海外からの麻疹ウイルスによるものばかりです。感染して潜伏期間のうちに帰国してしまうと、国内へのウイルスの持込につながります。

2016年にも関西国際空港と幕張メッセのライブ会場ではしかの患者が確認されたことは記憶に新しいところです。日本に昔から存在するはしかは排除状態にありますが、海外ではまだ流行している地域もあり、海外へ渡航する人はワクチンの接種歴や抗体の有無を確認しておかないと海外ではしかを拾ってきてしまう事にもなりかねません。

もし渡航先の現地ではしか患者に接触した場合、72時間以内に麻疹ワクチンの接種をすることも効果的であると考えられています。また、接触後5、6日以内であれば、γ-グロブリンの注射で発症を抑えることができる可能性がありますが、安易にとれる方法ではありません。
したがって、海外へ、特に流行が確認されている東南アジアなどへいく場合には必ず予防接種の有無を確認し、抗体がなければワクチンの接種を受けてください。海外で治療を受けるとかなりの高額な医療費が発生することも多いので予防は必須です。

■風疹も防げる「MRワクチン」(麻疹・風疹ワクチン)

はしかに似た病原菌で気をつけたい感染症に「風疹」があります。昔は「三日ばしか」とも呼ばれていました。この「風疹」は妊婦が感染すると胎児に重大な影響を及ぼし、先天性の難聴など病気の原因となってしまいます。

この風疹と麻疹ワクチンは混合して使用する事ができるように開発されており、今の予防接種の主流はこの「MRワクチン」です。
子どもができて、母子手帳をもらって開くと各予防接種の内容やスケジュールなどが記載されていると思います。

しかし、手帳だけでは忘れてしまいそう、という方向けに予防接種スケジュール管理アプリの提供や、接種時期のスケジュールが載った表を提供しているサイトがあります。また、かかりつけの小児科で医師や看護師などが予防接種に来た子に対して次の予防接種の案内を行っている事もあります。

接種スケジュールで分かりやすいのは「NPO法人 KNOW VPD」というサイトにある「予防接種スケジュール」などが見やすいかもしれません。
赤ちゃんが生まれたら、しっかりと計画を立てて予防接種を打っていけば、かからないで済む病気を防ぐことができます。

また、大人(特に20代後半から40代までくらい)でも予防接種の状況に応じて自主的に接種してもらいましょう。母子手帳が保管してあれば自分の接種状況を確認することができます。不明な場合は病院で抗体があるか検査してもらう、または検査せずにそのままワクチンを打ってもらっても大丈夫です。
特に、3月4月は保健所にも問い合わせが多くクリニック等も混雑しやすくなるので、余裕を持って接種の計画を立てると良いでしょう。

世界にはまだまだかかると怖い感染症が多く流行している所も多くあります。一人ひとりがしっかり予防接種を行っていくことで感染せずに済み、感染被害の拡大を防ぐことができると思います。
ワクチンは怖いものではありません。病気の撲滅のために作られてきたものです。麻疹をはじめ様々な感染症から身を守るために自衛していきましょう。

<引用・参考記事>
厚生労働省 麻しんについて
NID 国立感染症研究所
「KNOW VPD」NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会
※記事中グラフは国立感染症研究所より引用

(看護師ライター・梓川みいな)

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