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【Anly】 この歌をお兄ちゃんだと思って歌い続けていく

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たとえ姿はなくともずっと側にいて見守ってくれる。その存在を感じるだけで、少し強くなれる気がする。沖縄県伊江島出身の新鋭シンガーソングライター、Anlyのニューシングル「北斗七星」は、彼女の心の中に生き続ける大切な人の歌だ。高校時代に作られ、ずっと温められてきたこの壮大なバラードに彼女の本領を見た。
 (okmusic UP's)
──「北斗七星」は、Anlyさんが生まれる前に亡くなったお兄さんのことを歌った曲だと今回のツアーでもお話されていましたが、お兄さんがいたと知ったのはいつだったのですか?
「小学校5年の頃ですね。毎年、両親が誕生祝いをしていたんですよ。それまでは誰の誕生日か分からなくて、その時に初めて“誰の誕生日祝いをしてるの?”って訊いたんです。そしたら“Anlyのお兄ちゃんだよ”って。ずっと自分がひとりっ子だと思ってたので、私にお兄ちゃんがいるっていうこと自体が嬉しかったんです。時々ふと感じていた寂しさを全部なくしてくれるくらいの大きな出来事でした。」
──存在を素直にそのまま受け入れた?
「天国に行ってしまってるのは悲しいことなので、両親もなかなか私に言い出せなかったみたいなんですけど、“ついにこの日がきた…”ってドキドキしながら伝えたら“お兄ちゃんがいるんだ!”ってすごく嬉しそうにしてたらしくて。」
──話を聞いてすぐに沸き上がってきたのですか? その“嬉しい!”っていう気持ちは。
「寂しがり屋だったりもしますし、単純に兄弟への憧れが強かったんですよね。両親からは愛情をたくさんもらっているので、ほんと歌詞にもある通り“ないものねだり”なんですけど。そんな時に兄がいるって知れたことは私にとってすごく嬉しいことで。亡くなった悲しみより、“いる”っていう事実が私を明るい気持ちにさせてくれたんです。」
──どんなお兄さんをイメージされました?
「顔を思い浮かべたことはないんですよ。浮かばないんです、あんまり。だから、イメージ上の兄というのはいなくて、日常生活の中であらゆるかたちで私を助けてくれてると思ってるんです。例えば、この曲を歌うだけで元気になったりとか。そういう意味では、この曲自体が私にとっての兄だと思います。」
──サビの《言葉となって歌となって 手をつないでいこう》というフレーズにその想いが強く表われていますよね。常にAnlyさんの側にはお兄さんがいるんだなって思いました。
「はい。“私はこの歌をお兄ちゃんだと思って歌い続ける”っていう、まさにそういう気持ちが出てる歌詞なんだろうなって自分でも思います。」
──ちなみにいつ頃できた曲だったのでしょうか?
「高校2年生の6月ですね。中学生の頃にもお兄ちゃんのことを書こうとしたんですけど、その時はうまくまとまらなくて。でも、きっと何かいいタイミングでできるはずだとは思っていたんです。」
──実際、何かきっかけが?
「兄の誕生日が6月なので、そこに合わせて書こうと思ったんですよ。そしたらもうパパパッと曲も歌詞も一気にできましたね。その後、兄のことは言わずにライヴハウスで歌ったら、みんながいい曲だねって言ってくれて。フワッとしていた兄のイメージがこの曲に凝縮されたなって思えた瞬間でした。」
──ご両親にはお兄さんの曲だと伝えたのですか?
「出来上がったその日に母に聴いてもらいました。その時はまだタイトルも決まってなかったんですけど、母の頭にはなぜか“北斗七星”っていう言葉が浮かんでたらしくて。私が“北斗七星”っていうタイトルにしたいって言ったら、母も“今、思い浮かべてた”って。」
──へぇ! それまでにも夜空を見上げてお兄さんのことを考えたりとか、よくされていたのですか?
「兄の存在を知ったのが、どちらかと言うと遅めだったので、星を見てお兄ちゃんだと思うことはあんまりなくて…この曲ができてからですね。たぶん、書いた時は無意識だったんですよ。生まれ育った伊江島は星がすごくきれいで、星ってずっと私たちを見てくれているなって思ってて。同じようにお兄ちゃんも私や両親のことをきっと見守ってくれているっていう意味で、星をモチーフにしたんだと思う。」
──“北斗七星”というタイトル自体も…
「特に悩むことなく、“北斗七星”にしようってパッと浮かんだんです。北斗七星がどんな星座なのかもあんまりよく知らなかったんですけど、やっぱり歌というのは書いた時にはよく分かってなくても、時期がくると自然と意味が付いてきたりするんですよね。この曲も最近になって北斗七星が1年中ずっと見える星座なんだと知って、“だから、あの時、北斗七星が浮かんだんだ!”って。」
──あとからその理由が分かるんですね。書いたご本人もそうだというのが面白いです。
「私は大体そうですね。不思議です(笑)。」
──ところでアーティスト写真とジャケット写真に使われている星空も見事ですよね。環境省から“日本一の星空”と認定された長野県阿智村にわざわざ訪れて撮影をしたということにも、この曲に対する思い入れの強さを感じました。
「私だけじゃなく、周りにいるスタッフもこの曲を大事にしてくれて。写真に関しても、この曲はこういう意味だと思うから星がちゃんと見える場所に行って撮ろうって提案してくれたんです。ただ、いろんな人に“合成?”って言われるのが悔しいんですよ。実写なのに!って。“合成ではございません!”って注釈を付けたいくらい(笑)。」
──じゃあ、ここでしっかり訴えておきましょう!
「もうね、本当にきれいだったんですよ。北斗七星も“こんなに大きかったんだ!?”って思うくらい大きく見えたし、流れ星もすごくきれいで。」
──まさに満を持してリリースされる大切な一曲ですね。
「はい! 私にとっては兄の歌ですけど、聴いてくださる方にはそれぞれの大切な人を思い浮かべてもらえたらと。悲しい歌ではなく、ろうそくが灯るみたいに聴いてくれた人の心を明るく照らす曲になってほしいです。それが私の願いなので。」
取材:本間夕子
シングル「北斗七星」
2017年8月9日発売

Sony Music Records

【初回生産限定盤(DVD付)】

SRCL-9451~2 ¥1,389(税抜)

【通常盤】

SRCL-9453 ¥1,111(税抜)
ライヴ情報
『Anly Live Tour 2017 ☆北斗七星☆』

10/10(火) 宮城・LIVE HOUSE enn 2nd

10/11(水) 栃木・HEAVEN’S ROCK宇都宮 VJ-2

10/14(土) 福岡・Queblick

10/15(日) 広島・BACK BEAT

10/19(木) 愛知・CLUB QUATTRO

10/20(金) 大阪・CLUB QUATTRO

10/24(火) 東京・CLUB QUATTRO
Anly
アンリィ:1997年1月、沖縄・伊江島生まれ。中学卒業までPCもインターネット環境も家にはなく、情報が閉ざされた南の島で、音楽好きの父が持ち帰るブルースやロックのCDを聴き、ギターをオモチャ代わりに爪弾く日々を過ごす。島には中学までしかないため、高校進学のために転居した那覇市内で弾き語りライヴをスタート。高校を卒業した15年の11月、シングル「太陽に笑え」でメジャーデビュー。17年3月にリリースした“Anly+スキマスイッチ=”名義によるスキマスイッチとのコラボシングル「この闇を照らす光のむこうに」で注目を集める。

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