体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

人気の水引デザイナー 洒落水引・作家荻原さんに水引の魅力やオススメを聞きました

趣通信スタッフのちあきです。

近年魅力が見直され、人気が高まっている水引。日本らしいお花や紋の形にカラフルな色使いが人気です。帯留や髪飾りなどアクセサリーにするととっても可愛いですよね!

今回は水引ブームの立役者である水引デザイナー、洒落水引の荻原さんに趣-omomuki-代表のケビンがインタビューをさせていただきました。

 

IMG_2730

水引デザイナー・洒落水引代表

荻原 加寿美

webデザイン業の傍ら、水引職人だった祖母の影響を受けて水引制作を始める。
2013年より「洒落水引」を立ち上げ、水引アクセサリーの制作を開始。

固定観念に囚われない、水引素材そのものの美しさや特性を活かしたアクセサリー等を制作する。
着物イベントや百貨店催事への出展・着物ブランドとのコラボ商品開発など行う。 書籍:成美堂出版「はじめての水引細工」(2014年発行)

 

 

水引は何に使うもの?水引の用途や歴史

ケビン
水引というと祝儀袋の飾りをよく目にしますが、どんなシーンで使われてきたのでしょうか?

 

荻原
そうですね、ご祝儀袋の飾りが最も一般的な水引の形です。テイストには地域差があって、関東はシンプルなものが多く、関西は立体的なものや色使いが豊富なものが多く華やかなんですよ。松や梅などの立体物も水引で制作します。他にも床の間に飾ったり壁に飾ったり、和室の装飾品や置物としても愛用されてきたんですよ。

諸説ありますが、水引自体の歴史は長く、現在のように紙の素材で作るようになったのは室町時代だと言われています。その後、明治から昭和初期頃にかけて、花嫁修業の一つとして鶴・亀などの細工物に発展しました。

私はそのような伝統的な水引をベースとしながら、素材や作り方に様々な工夫を凝らして水引アクセサリーを作っています。

 

荻原さんが作る水引 “洒落水引” のポイント 工夫や特徴は?

荻原
私が製作する水引アクセサリーの一番のポイントは耐久性があること。
伝統工芸の水引はご祝儀袋など一回限り使うもので、ほつれやすかったり先がひっかかりやすかったりします。
でも私はアクセサリーとして愛用していただけるよう、高品質な素材を選び、結び方や先端の仕上げに工夫を凝らしています。めったなことでは壊れない、と自信を持っています。

IMG_2675

また、素材だけでなく技巧のクオリティにも妥協しません。作り手である自分としても、使っていただく皆さんにも、十分に満足いただくために美しい形を作るスキルを磨いています。

他にも現代のテイストや季節感に合う形や色使いを研究したり、セミオーダーや修理などにも対応したり。水引アクセサリーを使ってくださる方のことを考えながら一つ一つ丁寧に作っています。

 

ケビン
伝統的な水引には、慶弔にはこの色、紐の本数がいくつなら縁起がいい、など用途に応じて色や本数に決まりがあります。しかし荻原さんはそれらのルールに縛られない水引作りをされているんですよね。

 

荻原
はい、私はもっと自由な水引作りを心がけています。新しいアイデアもどんどん生まれますし、何よりこれまでのルールに則るのではなく、使う人自身にストーリーを込めていってほしいんです。

 

水引デザイナー荻原さんが水引に魅力を感じたきっかけ

ケビン
荻原さんが水引作りを始めたのは、近年のように水引細工が注目されるよりもずっと前ですよね。どんなきっかけで水引に興味を持ったんですか?

 

荻原
私が初めて水引に出会ったのは自分の結婚式の準備の時でした。
準備の過程でたまたま、祖母がかつて水引職人をしていたと知ったんです。山口県で制作し、広島の結納品の会社に提供していた。もう何十年も前に廃業していたのですが、父の実家にたくさんの美しい水引素材が眠っていました。これで何か作りたいな、と思ったのがきっかけです。

1 2次のページ
趣通信の記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

山寺宏一&高木渉で『ポプテピピック』

GetNews girl / GetNews boy