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日本の精神科医療の現場 身体拘束の現状

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日本の精神科医療の現場 身体拘束の現状
J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(火曜担当ナビゲーター:堀潤)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。7月18日(火)のオンエアでは、「なぜ日本の精神科医療は長期間の身体拘束に頼るのか?」をテーマに、精神医療の問題に詳しい杏林大学教授の長谷川利夫さんをゲストにお迎えして、お話を伺いました。

今年の春、日本で英語講師をしていたニュージーランド人の男性が、精神疾患のため入院していた病院で亡くなりました。遺族は、死亡した男性が10日間ほどベッドに足と腰を拘束されていたため、いわゆる“エコノミークラス症候群”を発症し亡くなったのでは、と主張する事態になりました。日本の精神科医療の現場で「身体拘束」はどのような基準で運用されているのでしょうか?

現在、ほとんどの病院には「行動制限最小化委員会」というものが設置されていると長谷川さんは説明します。これは1998年に、新潟の病院で女性患者が身体拘束中にのどにモノを詰まらせて亡くなった事件をきっかけに、病院内に審査機関を設けようということになり、2004年に設立されたものだそうです。しかし、2004年から現在にかけて身体拘束の数は2倍に増えているそう。そのため行動制限最小化委員会は機能していないのでは? と疑問の声も上がっています。

今回のニュージーランド人の男性の事件では、10日間の入院期間中ずっと、身体拘束を受けていて、結果、心肺停止で亡くなられましたが、以前に長谷川さんが調査したところ、日本での1人の患者さんに対する身体拘束の平均実施日数はなんと96日間だったそうです。さらに日本の法律上、身体拘束をできる状況を定める表現もかなり曖昧な部分があり、病院側の独断で身体拘束処置をできてしまう現状があります。

身体拘束について長谷川さんは、「全廃するのが望ましい。できるだけ代替手段を出し合って減らしていくのが望ましいと思います」と話していらっしゃいました。

普段、私たちの目にさらされない精神科医療の現場で一体何が起こっているのか、考えるきっかけとなるオンエアになりました。

【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:平日 20時−22時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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