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広がれ!お風呂好きの輪。神戸女子大の学生を中心に発足した「おふろ部」とは

広がれ!お風呂好きの輪。神戸女子大の学生を中心に発足した「おふろ部」とは

日本人といえばお風呂好きのイメージが強いが、近ごろ湯船につかる人が減少しているという。「浴槽を洗うのが面倒くさい」「水がもったいない」などを理由にシャワー派が増加中だとか。そんな中、お風呂好きを増やすことを目的に一昨年、神戸市水道局と給湯器メーカーのノーリツ(神戸市)、神戸女子大学の学生がタッグを組んで産官学連携の「おふろ部」を発足。その活動をのぞいてみた。

お風呂にまつわる体験談やノウハウが満載

「おふろ部」では、大学祭で劇を披露したりワークショップを開催したりするなど、さまざまなイベントを開催しているが、なんといっても盛り上がっているのが神戸女子大学の学生の運営でスタートしたウェブサイト『おふろ部』だ。「美容」「リラックス」「インテリア」といったカテゴリーでほぼ毎日更新され、若者目線の等身大でリアルなお風呂情報に注目が集まっている。発足後1年たった今では全国で7校(神戸女子大学、東京大学、東京都市大学、椙山女学園大学、近畿大学、甲南女子大学、ノートルダム清心女子大学)が参加。サイトでは124人の学生ライターたちが記事を執筆している。

最近の記事をピックアップしてみると……。

■【デジタル入浴剤!?うちに来たすごいやつ!】(2017年3月31日掲載)では、自宅のお風呂のリフォーム体験を掲載。お湯に酸素を含んで泡を発生させる機能「酸素美泡湯(びほうゆ)」にハマっていることを披露するとともに、ほかのバブル風呂についても調査、解説している。

■今年1番の「いいね!」を獲得したのが【半身浴の次は頭浸浴!? じわじわ噂になってきた超簡単入浴法をやってみた結果…】(2017年4月12日掲載)。後頭部をお湯に浸す入浴法を紹介。「脚がお湯からはみ出してしまうにもかかわらず、頭をお湯につけた瞬間から全身すぐにぽかぽかしてきました」「耳までお湯につかるため、水の音しか聞こえない。お風呂が瞑想の時間に!!」などライターの体験談がリアルで面白い。

■【3日間限定オープン!“温泉×湯~園地”の現在は?】(2017年6月22日掲載)。大分県別府市が掲げた遊べる温泉「湯~園地」はどうなったのか、という時事ネタ。You Tubeで100万回も再生されて話題になったニュースを学生自ら調べて詳しく紹介している。

どの記事も学生らしいフレッシュさが伝わってくる。学術的な根拠を調べてHPアドレスを添付しつつ、自身の体験を絡めたりすることで、読み物としても楽しく仕上げている。

ノーリツ広報室の松崎努さんは「何度か講習会を開き、学生にはサイト運営について勉強してもらいました。『情報の受け売りでなく、必ず自分自身で体験して書く』などの決まりごともつくっています。実際、おふろ部のメンバーにもシャワー派がいましたが、この活動を通してほとんどがお風呂派に変わりました」という。【画像1】お風呂部員の学生は、講習会でサイト運営や情報の伝え方についてレクチャーを受ける(画像提供/株式会社ノーリツ)

【画像1】お風呂部員の学生は、講習会でサイト運営や情報の伝え方についてレクチャーを受ける(画像提供/株式会社ノーリツ)

一人暮らしの人のほとんどがシャワーのみ。現在のお風呂事情

2015年度神戸市水道局お客さま満足度調査の結果では、20代で「だいたい毎日湯船にお湯をはって入る」という人は約25%で、ほとんど湯船に入らない人が40%以上だった。さらに若い世代や単身赴任のお父さんなど、一人暮らしの人はほとんどがシャワーですませているという。

同水道局によると、節水機器の普及などで水の使用量は減少しつつあり、水道管内に水が滞留し、水質の維持が難しくなるなどの弊害も出る恐れがある……。そこでお風呂を使うことで水の有効利用を呼びかけるためにノーリツと連携協定を結んだ。その取り組みの中で、お風呂離れが進む若い世代をお風呂ファンに取り込もうと、神戸女子大学と連携し「おふろ部」を発足したというわけだ。

「ノーリツの調査で『浴槽に毎日入りたいと思って入るけれど、実際は入れていない』『毎日浴槽にはつかっているけれど、充実したバスタイムを送れていない』という人が多いことが分かりました。お風呂が嫌いなわけではなく、いろいろな制約で入れなかったり楽しめなかったりしているだけ」と松崎さん。

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