水族館プロデューサー、“弱点だらけの水族館”の魅力

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水族館プロデューサー、“弱点だらけの水族館”の魅力
J-WAVEで放送中の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。7月22日(土)のオンエアでは、水族館プロデューサー、中村元さんに、先日リニューアルしたサンシャイン水族館の目玉の一つ「天空のペンギン」の演出舞台裏などについて伺いました。

中村さんは、お客様に満足して頂ける展示を考えるときに「海や川の中に入ったときに見える光景を持ってきたい」と考えるそうです。

現在注目されている「天空のペンギン」の展示は、トンネルの中に水槽をつくる従来の方法ではなく、半トンネルを採用。天井を平らなアクリルにすることで広さも稼ぐことができ、水の量を使わずに奥行きが感じられる展示が可能になりました。ペンギンにとっても広々としているようで、他の同じような広さの水族館より活発に泳ぎ回っていたり、中には空に向かって飛び出そうとするペンギンもいるそうです!

元々は、三重県の鳥羽水族館のアシカのトレーナーだった中村さんですが、これまでに新江ノ島水族館、サンシャイン水族館など日本各地の水族館をプロデュースやリニューアルを手がけてきました。

中村さんは「弱点だらけの水族館や条件があまりよくない水族館」も多いと言います。最も条件が悪かったのが北海道の「北の大地の水族館」。もともと「山の水族館」という名前で山裾の人の通らないところに水族館があり、人を呼ぶのも難しく、建て替え費用も少ないため苦労したのだとか。

そこで、中村さんが考えたのが“北海道の魅力を伝える”というコンセプト。滝壺を見上げる世界初の演出や、冬になると凍ってしまう水槽で、春になって氷が溶けるのを魚が待っている姿を見せることで、寒い時期にもお客さんが集まるのだそうです。

弱点を魅力に変えていく、中村さんの逆転の哲学は、実は「子どもの頃女の子にモテたい」と思っていた部分に関係があるそう。

「スタイルのいいやつや、足の速いやつ、勉強のデキるやつはモテるけど、それがないやつは駄目なところを上手く活かしたほうが勝ちやすい。みんな、駄目なところを隠そうとか克服しようとするけど、逆にそこを使うやつがいない分ライバルが少なくなる。そういう風に人生を渡ってきたんで、それを仕事に使えるというのは人生楽してますよね(笑)」(中村さん)

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「RADIO DONUTS」
放送日時:毎週土曜 8時−12時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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