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【南極が勤務地です!2017】その2 南極到着からの数カ月を振り返って

日本から14,000km離れた「南極」に赴任中のKDDI社員による連載企画。2016年11月に日本を出発し、その後14カ月も日本に帰れない彼の南極滞在中のミッションは、「昭和基地の通信環境をひとりで守る」ということ。日々の業務の様子から、食事や暮らし、そして休日の過ごし方まで、現地からのレポートをお届けしていきます。

TIME & SPACE読者のみなさん、こんにちは。KDDIから国立極地研究所に出向している笹栗隆司です。

南極でのお仕事が始まって早くも半年が経過しました。南半球なので1月が夏に当たりますが、夏の1月から冬の6月までどんなミッションがあったのかご紹介します。

前任者が帰国し、本格的な越冬生活がスタート

南極に上陸したのは夏の12月下旬。雪が溶けているあいだに1年分の食料や機材の搬入、新しい建物の建築や古い建物の解体、そして昨年越冬した隊の持ち帰り荷物の運び出しなど、昭和基地の周辺はトラックやクレーンが活発に動き、さながら工事現場の様相です。

夏の間は「白夜」と呼ばれ、太陽が沈まないので、ギラギラ照り付ける太陽の下、ひたすら動きます。あっというまに1月は過ぎていきました。

私たちを南極に送り届けてくれた海上自衛隊の砕氷船「しらせ」は2月に南極を離れ、帰路につきました。

夏の観測隊、昨年の越冬隊を含め100名以上が基地の中で働いていたのですが、しらせが離岸すると33人の越冬隊のみが基地に残されます。今年は雪の降るなかでしらせを見送りました。出航の汽笛をあげ遠ざかっていくしらせの後ろ姿を見送り、未知の越冬という生活への期待と基地を預かっていく責任をひしひしと感じたのを覚えています。

美しいオーロラをカメラに収める

2月も下旬になると夜が始まり、待望のオーロラが見え始めました。夜は冷え込みますが、多くの隊員が屋外に出てオーロラを撮影します。私もお小遣いをはたいて一眼レフを買い込んで南極に来ましたので、気合を入れてオーロラを撮影しています。

観測上オーロラは頻繁に出現しているのですが、肉眼できれいに見えるほどの強い輝きはそれほど多くありません。

空は広く、周囲に光源も少ないので、オーロラだけでなく南十字星をはじめとした星がたいへんきれいです。

こちらは太陽柱(サンピラー)と呼ばれる自然現象。大気中の氷の粒が一方向に揃った時、太陽の光が直上に反射され柱のように見えます。気象条件が難しく、まだ1回しか見たことがないレアな現象です。

地元の小学生にTV中継で授業する「南極教室」

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