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【レポート】BiSH、スタッフ&清掃員と最高の愛の邂逅ーー約7,000人集結の幕張メッセ・ワンマン

【レポート】BiSH、スタッフ&清掃員と最高の愛の邂逅ーー約7,000人集結の幕張メッセ・ワンマン

BiSHが、全国20箇所を巡るツアーのファイナルとなるワンマン〈BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL “REVOLUTiONS“〉を、2017年7月22日(土)、幕張メッセ 幕張イベントホールにて開催した。

チケットは事前にソールドアウト、約7,000人が集ったBiSH史上最大のワンマンの様子をOTOTOY編集長の飯田仁一郎がレポートする。

■2017年7月22日(土)幕張メッセ “REVOLUTiONS“

今日のライヴは“革命”ではなかった。BiSからの流れゆえか、どうしてもWACK勢には事件やそれを乗り越える奇跡を期待してしまうのだが、BiSHは奇跡を願うのではなく、ただただ自分たちで努力を積み重ねていくグループだ。その努力の結果が、今日の幕張での景色となって現れた。シンプルだけど力強い、彼女たちのたゆまぬ努力こそが、人を惹きつけ、会場を満員にさせたのだ。

とはいえ1つだけ奇跡があるとすれば、この6人が集まったことだろう。アイナ・ジ・エンドが客演として参加した楽曲も発売されるようになり、どれもかっこいいのだが、やはりBiSHに混ざったときのアイナの歌は格別だ。モモコグミカンパニーだって、アユニ・Dだって、ハシヤスメ・アツコだって、街中を歩いていそうな女の子なのに、BiSHになると急に輝く。今、このグループは奇跡的なバランスであるからこそ、マネージャーの渡辺淳之介はメンバー・チェンジも増員もしないのだろう。

さて、まずは本日のセットリスト。

1. オーケストラ
2. 社会のルール
3. DEADMAN
4. Marionette
5. ウォント
6. 本当本気
7. DA DANCE!!
8. ヒーローワナビー
9. VOMiTSONG
10. Nothing.
11. スパーク
12. サラバかな
13. ALL YOU NEED IS LOVE
14. MONSTERS
15. OTNK
16. beautifulさ
17. GiANT KiLLERS
18. BiSH-星が瞬く夜に
〈ENCORE〉
19. BUDOKANかもしくはTAMANEGI
20. プロミスザスター
21. 生きててよかったというのなら

いくつか筆者なりの視点で、本ライヴを振り返ってみようと思う。

■約7,000人の清掃員が共に歌い、踊ったライヴ本編

冒頭、いきなり「オーケストラ」がきた! 2017年3月の「オーケストラ」奪取事件(※WACK合同オーディションにてBiS、GANG PARADEと競った。勝負に負けたBiSHは、BiSに「オーケストラ」を奪われた。参照記事)は、メンバーにとって大きな出来事だったのではないだろうか。このときの思いをメンバーに聞けば、困惑する者、憤慨する者、「オーケストラをBiSH以外が歌うことはありえない」と開き直る者など、メンバー各々に気持ちの揺れを起こしていた。中でもセントチヒロ・チッチが悔しくて渡辺淳之介に電話したエピソードはとても印象的だった。そんな大切な曲を1曲目にもってきた彼女たちに、このライヴにかける強い覚悟を感じ、号泣。

「Nothing.」からの「スパーク」も涙腺が破れた。「Nothing.」はモモコが作詞を担当し、BiSの「FiNAL DANCE」で描かれた〈孤独が運命〉という歌詞に対して、私たちは孤独ではないと強く言い放った。BiSの作った伝説は我々が引き継ぐのだと強く表明した、「FiNAL DANCE」のアンサーソングだ。そこからBiSHのファースト・アルバムの1曲目「スパーク」へと繋げた曲順は、あまりにもエモーショナルだった。そして次曲「サラバかな」では、アイナとチッチが解き放たれたように両サイドに作られたお立ち台へ駆けていき熱唱した。前半戦、今日のアイナは静かだなと思っていたら、この爆発ぶりだもの。やっぱり彼女は炸裂している方がいい。

たたみ掛ける後半戦の「beautifulさ」は、やはり名曲中の名曲。チッチの「強く生きていこうよ」という言葉で始まり、〈どんなとげとげな道も僕らは乗り越えていく〉と清掃員全員がトゲトゲダンスを踊る光景を見て、彼女たちがどれだけ多くの人に生きる活力を与えているか、彼女たちのおかげで「明日も頑張って生きよう」、そんなシンプルなことを思えるようになった人がどれだけいるのか! BiSHからの強い「生きろ!」のメッセージが、こんなにも多くの人に伝わっていることを実感した瞬間だった。

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