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DATS、WONK、DENIMSら、【RUSH BALL】のスピンオフイベント【ATMC】で七夕の夜に集結。ライブレポートが到着。

DATS、WONK、DENIMSら、【RUSH BALL】のスピンオフイベント【ATMC】で七夕の夜に集結。ライブレポートが到着。

 毎年恒例である【RUSH BALL】のスピンオフイベント【ATMC】が、7月7日に大阪・梅田シャングリラにて開催された。出演者は、DATS、DENIMS、MONO NO AWARE、WONK、ロザリーナ(Opening Act)といった、新世代ライブシーンで期待のアーティストが集結。また、開催日は七夕ということで、浴衣で参加すると1ドリンクプレゼントされるこのイベントをレポートしてみた。

【ATMC】写真(全16枚)

 2017年【ATMC ~Tanabata Session~】のオープニングアクトを飾ったのは、小さな顔、華奢な体でギターをもつシンガーソングライター、ロザリーナ。客電が落ち拍手に迎えられたロザリーナが披露した1曲目は「たんぽぽ」イントロで無機質に奏でたギターの音が消え、静寂に包まれた会場を破るように、彼女が発した力強い独特の声にゾワッとさせられた。恐らく今回のこのイベントでは異色の彼女。見た目からは想像もできない彼女のザラッとした特徴のある声は一瞬でオーディエンスの心を掴んだ様に思えた。2曲目はアニメのタイアップに書き下ろしたという清々しいポップでアップテンポな「Good Night Mare」で自然とオーディエンスは身体を横に揺らしはじめ彼女のファンタジーな世界に引き込まれ、”長い夜”では耳に残るハスキーボイスで更に彼女の世界観を醸し出す。4曲目に入る前に、控えめなMCで「ラッシュボールに出まーす。。。。」と発表し、どこか懐かしく切ないメロディと歌詞の「モウマンタイ」でロザリーナのステージは終了した。4曲と短い時間であったが確実に爪痕を残したのはステージを去る前のオーディエンスの反応でわかっただろう。妖精のような彼女がラッシュボールでどんなステージを魅せてくれるのか楽しみだ。

 2番手はWONK。関西ではまだまだライブ本数も少ないが、東京ではワンマンも成功させ、今年2月にはヨーロッパツアーを敢行。ジャズやソウル、ヒップホップなどのジャンルをクロスオーバーに行き来し、その独創性の高さや圧巻のライブパフォーマンスは各メディアでも話題となり、海外からも注目されているエクスペリメンタル・ソウルバンド。メンバーがステージへ登場すると、会場が少しピンと張りつめた空気に変わる中、6月7日に配信リリースした新曲「Give Me Back My Fire」を披露する。メロウでジャジーな演奏にKento NAGATSUKA(Vo)の、のびやかな高音の歌声が混じり会場の空気をジャジーな雰囲気に変える。2曲立て続けに披露すると「こんばんはWONKです。」「調子どう?まだまだココから上げてくんで。大阪ー準備はいいかー?」まだ少し緊張の残るオーディエンスからのレスポンスに「ほんとか?まだちょっと迷ってんぜ?」とニヤリ。空気を震わすようなドープな重低音から始まったまだリリースされてない新曲で、言葉通り完全にフロアをヒートアップさせ、更にMCであおりつつ「1914」になだれ込む。変拍子が特徴的な曲であり、独特なリズムに合わせてオーディエンスも身を任せ揺れる。続いては定番になりつつあるダリル・ホール&オーツの「I Can’t Go For That」のカバー。間奏に入るとKentoがドラムの後ろに移動し、楽器隊にステージを預け、動画を撮ったりしながら楽しそうにインプロを眺めていたのが印象的だった。Ayatake、Kan、Hikaruの3人の自由かつ繊細な演奏とサポートメンバー・Kohei Ando安藤のエモーショナルなサックスの音が鳴り響くと会場からは拍手と歓声が上がりこの日一番の盛り上がりを見せる。最後は「savior」を演奏しメンバー紹介をして「また戻ってくるんで」とステージを後にした。

 3番目はMONO NO AWARE 客電が落ちると客席からは歓声があがる。エレクトリックなギターサウンズから1曲目「me to me」でライブはスタートする。徐々に、柳澤豊(Dr)のドラムと竹田綾子(Ba)の美しいコーラスと、どこか懐かしく癖になる玉置周啓(Vo&Gt)の歌声と絶妙に重なると、心地よく耳に残り、頭の中をグルグル回り、リフレインするシャレの利いた歌詞が相まって、一瞬で彼らの世界感に引き込まれていく。2曲目はちょっと懐かしいグループサウンズぽい「マンマミーヤ!」を披露。オーディエンスは身体をゆらゆらとゆらさせたかと思えば、途中で曲のテンポが一気にかわり、次の展開が予想できないのが楽しく、ついついニヤニヤさせられてしまう。彼らのライブは個々の楽器の音がずっしりと自己主張しているが、調和のとれたメロディの美しさが非常にバランスよく表現されて音源とは違うアレンジも魅力的で奥行きの深さが創作されていて非常に面白い。3曲目の「井戸育ち」で田舎にいるような懐かしい気分にさせられると「この後は踊れるバンドしか残ってないんで、僕たちは精一杯棒立ちで…」と会場を笑いに包むMCをはさんで「や~やや~やや~」と歌い始めると会場からは歓声があがり「明日晴れたら」を披露。ゆったりとした昭和歌謡のような歌詞と「や~やや~やや~」とシンガロングしながらユラユラしたかと思えば、急に早く変化する曲調にオーディエンスは否が応でも盛り上がらされる。続けて「夢の中で」でたたみかけ会場は休む暇がない。「ラスト1曲!」と底抜けに明るくてハッピーなギターフレーズから始まる「イワンコッチャナイ」で会場はさらにヒートアップ。オーディエンスは浴衣がみだれるのも気にせずそれぞれが思い思いのダンスで応えてたのが印象的だった。

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