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太平洋と日本海を桜で結ぶ夢に挑んだ男性の信念が生んだ岐阜「合掌ライン」

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岐阜の御母衣湖付近から平村まで続く合掌ラインという道をご存知でしょうか?
今からの季節は合掌創りの民家の合間に桜が咲いて、幻想的な雰囲気になることで有名な街道です。
ですからそこに桜を見に行ったことがあるという方も多いのではないでしょうか?
そんな合掌ラインを含む、名古屋から金沢まで続く桜街道を、なんと自費で創った男性がいたというお話はご存知でしたでしょうか?
その男性とは、桜並木を作る事に生涯つらぬいた元国鉄路線バス乗務員であり荘川在住車掌であった佐藤良二さんと、運転手の佐藤高三さんです。
 
このお2人のエピソードを知ってはじめて、桜街道というのは勝手に出来上がるものではないのだと実感しました。
なんでも、当初車掌の良二さんが休みを利用して苗木から植林へと黙々と年月を重ねて行き、その後、同運転手だった高三さんが協力をして、この区間要所要所桜街道が出来あがってきたということなのだそうです。
そんなお2人の気持ちに付近の人達も同感し協力しあうようになり、結果輪島市の教員の方が是非能登半島の輪島までと植林を始められました。
残念ながら佐藤さん両名は病で若い命を絶たれてしまったそうですが、その苦労の甲斐があって、今では見事な桜街道が見られるようになったということなのです。
この目標の高さと実行力、素晴らしいですよね。1本植林するだけでも大変なのに、街道にするまで続けられるとは、頭が下がります。
しかしそんな目標と実行力も、奥様にとっては楽しいものではなかったようです。そんな話が篠田三郎さん主演の映画『さくら』となって再現されました。
台風でも桜の世話をしに出かけたという逸話が残る佐藤さんですが、もし私の旦那様がそんなことを言い出したら、自分ならどう反応するだろうかと考えさせられます。
しかし奥様の反対により活動を断念していたとしたら、この桜街道は存在しなかった上に、きっと佐藤さん自身も無念の思いを抱き続けることになったのではないかと思われます。
桜の木というものは古代から自生していたようですが、それでもこのように人が介入しなければ、日光が当たり水はけのよい土地でなければ生きることができない桜は、そのまま無事に育つわけがないのです。
今まで、何も知らずにただ美しいと眺めていた桜ひとつひとつにも、そこに至るまでの深い歴史があるのだなと思うと、桜を眺めることができるということに感謝の気持ちが沸いて来ますよね。
この桜街道を佐藤さんが創るきっかけとなった御母衣湖付近の樹齢500年に迫る巨桜は、4月下旬~5月上旬が見ごろの予想となっています。また最終地点である石川県の開花予想は現在のところ4月8日~12日くらいと見られているようです。
どこかにお花見をと考えてらっしゃる方は是非、太平洋と日本海を桜で結ぶ夢に挑んだ男性の信念を思い浮かべながら、桜街道を走られては如何でしょうか?
photo by Thinkstock/Getty Images
映画『さくら』-Wikipedia-桜の話2012年 桜 開花 ニュース石川県の桜の名所見所荘川桜-お花見特集-
(chick)


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