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Fiction Issue : Book Selections by commune

SNSの台頭とともに、ネットとリアルな生活との境目が曖昧になっている昨今。SNSに存在する「自分」は本当の「自分」だろうか。繋がっている友人は本当の友人だろうか。憧れのあの生活は本物なんだろうか。イメージや肩書きが先行するこの生活で、リアルな手触りや実像はどこに存在しているのか。全てが虚構とも全てがリアルとも言える“いま”に焦点を当てる特集”Fiction”。リアルと虚構の隙間を縫うアートブックを、国内外のアーティストを紹介するパブリッシャーであるcommuneがセレクション。

SannahKvist_PhotoBook
『I Wanted Someone To Enter My Life Like A Bird That Comes Into A Kitchen And Starts Breaking Things And Crashes With Doors And Windows Leaving Chaos And Destruction』by Sanna Kvist

スウェーデンの写真家 Sannah Kvist の写真集。一つ一つにストーリーがあり、瑞々しくまばゆい世界が広がっている。記憶は薄れてもその存在は残していきたいと日々写真に留めていく彼女。しかし、レンズを通していつもの場所で戯れる友人達を収める瞬間、その誰もが彼女を見ていないという現実。永遠のものとして残された幻想的な写真の「非現実」と自分だけが存在しない「現実」の境目に誰もが身を投じることになる。

TimeofNothing_JimMangan
『Time of Nothing』 by Jim Mangan
アメリカの写真家・フィルムメーカー Jim Mangan。孤独な旅先でヘリコプターをチャーターして空撮されたその作品は、写真という概念から解き放たれ、リアルな自然が生み出す奇跡の色彩と圧倒的なスケールで観る者に迫る。絵画のように切り取られた大自然。目を疑うような姿で平然と本質を語りかける魅惑の作品集。
http://www.silentsound.us/product/jim-mangan-time-of-nothing

Vineland
『VINELAND』 by Clint Woodside × Dan Monick
ロサンゼルス郊外の寂れた街、サンフェルナンド・バレーを舞台に、LA在住の写真家 ClintとDanによって制作された写真集。写し出されたのは誰もが思い描くLAのイメージとは異なるノスタルジックで哀愁のある風景や悲しげな街並み。住人が一瞬にして消えてしまったかのような錯覚や時空の歪みすら感じる、場所と人との関係性や時間の流れについて考えさせられる一冊。

tenten_TestuyaYamakawa
『tenten』 by Tetsuya Yamakawa
東京在住の写真家 山川哲矢のphoto zine。光の反射や屈折などアブストラクトなイメージで展開される世界は、まるで遥か彼方の銀河系に存在する惑星のよう。決して掴むことができないそのイメージは私たちの想像力を刺激してやまない。
とめどなく流れくるインターネットの情報に疲れた時は、このzineを片手に宙を舞う粒子のごとく脳を解放させてみてはいかがだろうか。
http://ccommunee.cart.fc2.com/ca66/684/p-r-s/

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