スマホが視覚障害者の“目”になる! 身の回りのもの全てを音声描写するアプリ「Seeing AI」がスゴイ

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スマホのカメラを人に向けると「20歳くらいの女の人で、微笑んでいます」と描写してくれ、お札を映すと「20ドル札です」と教えてくれる−。

そんな機能を搭載したアプリ「Seeing AI」がMicrosoftからリリースされた。コンピュータービジョンと人工知能を駆使していて、視覚障害者の“目”となる画期的なツールだ。

・表情も読む!

デジタルの書類や本などを読み上げてくれるアプリはあるが、Seeing AIはただの読み上げアプリではない。スマホのカメラがとらえたものが何かを分析して音声で描写してくれるのだ。

実生活でどのように使えるかは、Microsoftのビデオを観てもらえばわかるが、書類だけでなくすべてのものが対象となるのがポイント。

たとえば、視覚障害者の人は目の前の相手がどんな人かイメージとして情報を入手できない。そんなときSeeing AIを使うと、相手が自分からどの方向にどれくらい離れた場所にいるのか、そして「28歳くらいの女の人で、メガネをかけています。幸せそうな顔をしています」などと教えてくれる。

・米国でiOSのみ

書類などを読み上げるのはお手のものだが、カメラが書類をうまくとらえていないときに「右端がきれています」などとガイダンスしてくれるなどSeeing AIはかなり賢い。

また、製品についているバーコードも読むので、「◯◯社のトマトペースト缶詰です」などと正確に製品名を教えてくれる。ものによっては、食品成分など詳細情報を調べたりもできる。

身の回りのすべてを描写するというこの画期的なアプリ、視覚障害者の強い味方となることは間違いないだろう。しかし、残念ながら現在このアプリは米国のiOSデバイスでのみ利用可能。米国以外、そしてAndroid端末での展開も期待したいところだ。

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