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「輸入車道楽」に疲れたそこのあなたにオススメしたい、100万円台の現行メルセデス Bクラス

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▲言ってみれば何の変哲もない5ドアハッチバックである現行メルセデス・ベンツ Bクラスなのだが、ある種の人にはこの「何の変哲もなさ」が逆に好ましいのだという筆者。果たしてその理由とは?

▲言ってみれば何の変哲もない5ドアハッチバックである現行メルセデス・ベンツ Bクラスなのだが、ある種の人にはこの「何の変哲もなさ」が逆に好ましいのだという筆者。果たしてその理由とは?

際限なき「買い替え欲」「上昇志向」に疑問を感じたなら

武士道ならぬ輸入車道を突き詰めていくと、ふと「すべてがどうでもいい……」と思ってしまう瞬間がある。

それまではひたすらこだわりまくり、ハッキリ言ってお金も注ぎ込み、様々な輸入車に乗ってきた。

しかし「エンジンが一つと車輪が4つ付いている」という意味では何だって同じであり、1人の人間は一度に1台の車しか運転することはできない。ていうかそもそも日本じゃ100km/hまでしか出せないし……なんてことを考えているうちに「あーもう何だっていいや! バカらしい! 次はいっそ軽の商用ワンボックスでも買うか!!!」という気分になり、実際それを実行してしまったりするのだ。

俗にこれを「解脱(げだつ)」という。

輸入車道における解脱について、その良し悪しをここで論じるつもりはない。「そういうこともありますよね」と述べるにとどめたい。

だがもしも今、あなたがたまたま「解脱寸前」とでも呼ぶべき精神状態にあるのだとしたら、ともに「最適な解脱系輸入車」について考えてみたいとは思う。

で、いきなり結論というか結論に近い推奨で大変恐縮だが、「現行メルセデス・ベンツ Bクラスの前期型なんていいんじゃないでしょうか?」と筆者は思う。

▲こちらが12年4月に登場した現行(2代目)メルセデス・ベンツ Bクラスの前期型。広い室内空間と優れた実用性が特徴の多目的コンパクトカーで、パワートレインは新開発のオールアルミ製1.6L直噴直4ターボと7速ツインクラッチ「7G-DCT」の組み合わせが基本となる。上級のB250は2L直噴ターボを搭載。ちなみに15年1月以降は、もうちょっとシュッとしたデザインの通称後期型に変更された

▲こちらが12年4月に登場した現行(2代目)メルセデス・ベンツ Bクラスの前期型。広い室内空間と優れた実用性が特徴の多目的コンパクトカーで、パワートレインは新開発のオールアルミ製1.6L直噴直4ターボと7速ツインクラッチ「7G-DCT」の組み合わせが基本となる。上級のB250は2L直噴ターボを搭載。ちなみに15年1月以降は、もうちょっとシュッとしたデザインの通称後期型に変更された

▲外観はやや実用車ライクな現行Bクラス前期型だが、インテリアはさすがにメルセデスらしいものとなっている

▲外観はやや実用車ライクな現行Bクラス前期型だが、インテリアはさすがにメルセデスらしいものとなっている

妙な欲は生じようがない地味な外観。しかし乗るとぜんぜん悪くない

現行Bクラスの前期型を推す理由はこうだ。

まず、見た目が至ってフツーである。どちらかといえば「さえない」という部類に入るのかもしれないが、まぁそのあたりはの感じ方は人それぞれだろう。少なくとも「至ってフツーな感じである」とは言えるはずだ。

そこがいいのである、逆に。

中途半端にカッコいいフォルムの車だと、「あの部分をもっとこうしたい……」というような“欲”が出てきてしまう可能性がある。しかしBクラスであれば、(基本的には)カスタマイズ等をしても何かがどうにかなる類の車ではまったくないので、「自分はこれでいいよ、十分だよ」というニュアンスの悟りの境地へと、しっかり確実に到達できる可能性が高まるわけだ。

▲初代Bクラスは「サンドイッチコンセプト」と称する二層構造のフロアを採用していたが、2代目はそれを捨て去り、シンプルなフロア構造に。そのため全高は初代より65mm低い1540mmとなっている

▲初代Bクラスは「サンドイッチコンセプト」と称する二層構造のフロアを採用していたが、2代目はそれを捨て去り、シンプルなフロア構造に。そのため全高は初代より65mm低い1540mmとなっている

そしてここが大切なのだが、いざ乗ってみると決して悪くない。いやむしろ「いい感じ」だ。

全長が高いため、メルセデスの一般的なセダンとは比べられないが、普通に考えれば「全長1540mmの車としてはかなり良好な走行安定性を備えている」と評せるレベル。そしてトレッド(左右の車輪間の幅)が広めだからだろうか、高速域での直進安定性もなかなか優秀だ。

乗り心地はドイツ車だけあってやや硬めだが、ボディ剛性およびサスペンションの取り付け剛性などがさすがのメルセデス基準なだけあって、決して不快ではない。

で、ご覧のとおりのボディ形状なので、居住性ならびに積載性もなかなか優秀である。

現行メルセデス・ベンツ BクラスはボディサイズがAクラスよりひと回り大きく、そして背が高いため、後席の余裕はCクラス以上。さらに荷室容量はAクラスの1.3~1.4倍。それでいてボディ全体は決して馬鹿デカくはない、市街地などでも邪魔にならないサイズ。

……これこそ、「走りや見栄の部分はもう卒業。これからは家族との時間や自分の趣味(釣りとか草サッカーとか)を大切にしたい」と考える解脱者には最適なパッケージングではないか。

▲リアシートは当然ながら分割可倒式で、荷室容量は486~1545L。いわゆるコンパクトカーに属する車種ゆえ広大というわけではないが、後席バックレストが比較的切り立っているため、荷室の使いでは十分以上だ

▲リアシートは当然ながら分割可倒式で、荷室容量は486~1545L。いわゆるコンパクトカーに属する車種ゆえ広大というわけではないが、後席バックレストが比較的切り立っているため、荷室の使いでは十分以上だ

走行2万km台までの物件も100万円台前半で余裕

そして、それでいて安い。「爆安」と言いたくなるぐらいに安い。

現行Bクラスの場合、売れ筋であるB180系(1.6L直噴ターボ搭載グレード)の新車価格は316万~395万円。しかし前期型の中古車は若干人気薄なものだから果てしなく(?)安く、走行2万km台までの物件でも車両100万~150万円で余裕。「走行1万km台まで」という若干シビアな条件にしたとしても、おおむね120万~150万円付近で狙えてしまうのだ。

「より強力な2Lターボを積むB250系の方が欲しい」という、解脱者らしからぬことを言いだす人もいるかもしれない。その場合は、走行2万km台までの個体を探すとなると180万~240万円付近の車両価格が必要となる。

B180系とB250系のどちらを狙うのもご勝手だが、筆者としては「解脱者たるもの、1.6L直噴ターボのB180系で十分でしょう」とは思っている。

高速道路をいかにもメルセデスらしいペースでぶっ飛ばしたいならば、3.5L車並みのパワーとトルクを誇るB250系の方が当然向いているだろう。しかし「そんなのはもう卒業したよ」というのであれば、2L車並みの1.6LターボであるB180系でも何の問題もないのだ。ぜんぜん遅くないし。

ということで、「輸入車道楽はひとまずおしまいにしようかな……」とおぼろげに考えている解脱志向な各位には、現行メルセデス・ベンツ Bクラスの低走行中古車を強くオススメしたい筆者である。

が、ここで当然のように出てくる疑問は「解脱っていうんなら無理にベンツなんて買わないで、それこそ軽の商用ワンボックスとかでいいんじゃね?」というご意見であろう。

……それはもうおっしゃるとおりで、そう言われてしまうとぐうの音も出ない。

だが人間というのは、というか、ある程度輸入車道楽に没入してきた人間というのは、いきなりそこまで割り切れるものではない。ゆくゆくはそういった最終解脱を果たすべきなのかもしれないが、とりあえずの第一歩として、現行Bクラスの中古車をオススメしたい次第なのだ。

▲「車はまぁコレで十分だよね」と確実に思えるはずの隠れた実力派、現行メルセデス・ベンツ Bクラスの前期型。ある種の解脱を果たしたい人はぜひ注目してみてください!

▲「車はまぁコレで十分だよね」と確実に思えるはずの隠れた実力派、現行メルセデス・ベンツ Bクラスの前期型。ある種の解脱を果たしたい人はぜひ注目してみてください!

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メルセデス・ベンツ Bクラス(現行型)の中古車をチェックしてみる▼検索条件メルセデス・ベンツ Bクラス(現行型)×車両価格150万円以下×走行3万km以下×修復歴なしtext/伊達軍曹

photo/ダイムラー

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