体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

「1ミリの溝」から、夫婦関係が壊れる前に知ってほしいこと――山口拓朗の「夫婦円満法」

今年で結婚20年目。2度の離婚危機を乗り越えて、今ではお互いが相手を認めて応援し合い、それぞれのビジネスを発展させている山口拓朗さん、朋子さんご夫婦。拓朗さんは文章の専門家として、これまでに著書を10冊以上出版。奥様の朋子さんは主婦の起業を支援するオンラインスクール「彩塾」の塾長として、これまでに600名以上の門下生を輩出。2016年から夫婦そろって中国での講演をスタートさせるほか、「夫婦コミュニケーション」をテーマにした講演活動にも力を入れています。

そんな山口拓朗さんが自身の経験から編み出した「夫婦円満法」を公開するこのコーナー。第4回は「『1ミリの溝』を埋め続ける夫婦円満術」です。

f:id:fujimine:20170706144528p:plain

「話すことがない」や「知り尽くしている」の危険性

「妻の気持ちがわからない」「夫の気持ちがわからない」——男女を問わず、パートナーに対して、そんな思いを抱いている既婚者は少なくありません。なぜお互いの気持ちが見えなくなるのでしょうか? 答えはいたって単純です。気持ちを伝え合っていないからです。つまりは、言葉によるコミュニケーション不足です。

なかには「結婚生活も長くなると、とくに話すことがない」と言う人もいます。あるいは、「うちはお互いに相手のことを知り尽くしているから心配ない」と豪語する方も。話すことがない? 知り尽くしている? それは本当でしょうか?

人が人の気持ちを理解することは、思いのほか難しいものです。本心・本音ともなればなおのこと。完全に理解することは不可能である、と言ってもいいでしょう。このことは、赤の他人であれ、身内であれ、そう変わりはありません。そういう意味では、「妻(夫)の気持ちがわからない」と答える人のほうが、「妻(夫)の気持ちはわかっている」という人よりも軽症(マシ)といえるかもしれません。

1ミリの溝を軽んずることなかれ

筆者にも苦い記憶があります。キャリアウーマンだった妻は、出産と同時に専業主婦になりました。仕事を辞めた当時、「専業主婦も楽しそう!」とワクワクしていた妻を見て、私はすっかり安心しきっていました。ところが、数ヶ月後、妻は産後うつになってしまったのです。この原因の一端は、夫である私にありました。育児に忙殺され、次第に沈んでいった妻の感情の変化に気づかなかったのです。当時、出版社に勤めていた私は帰宅も遅く、休日出勤も常態化。妻とゆっくりと会話をする時間がもてませんでした。「社会と切り離されたかのようで寂しかった……」という妻の気持ちに気づいたのは、ずいぶんあとになってからでした。

このときに得た教訓があります。それは、人の気持ちは日々変化している、ということです。“日々”どころではありません。毎時間、毎分、毎秒、人の気持は刻々と変化し続けています。自分も然りです。昨日と今日の自分はまったく同じではありません。価値観も信念も好きなことや嫌いなこと、目標や夢、悩み事、ありとあらゆるものが刻々と変化し続けています。夫婦関係で大事なのは、そうしたお互いの変化を見逃さずにシェアし合うことなのです。

もちろん、言葉を使わずに観察しているだけでは、相手の気持ちを知ることはできません。相手の気持ちを知る唯一の手段は、会話をして「お互いの心のうちを伝え合う」こと。それ以外にありません。人間関係では、言葉によるコミュニケーションが最も重要です。この「言葉で気持ちを伝えるコミュニケーション」を怠ると、遅かれ早かれ夫婦間の溝が広がってしまいます。

仮に、その日に1ミリの溝ができたら、1週間後には7ミリ、1ヶ月後には30ミリ、1年後には360ミリ、10年後には3600ミリ(3メートル60センチ)にまで広がる計算です。多くの人が、取り返しがつかないくらい溝が広まってから、はたと気づくのです。「妻(夫)の気持ちはいつ変わったのだろうか?」「昔の妻(夫)と別人じゃないか」と。

決して劇的に変わったわけではありません。多くの場合、日々、じわじわと溝が広くなっていっただけの話です。“塵も積もれば山となる”です。

その日に生まれる1ミリの溝を埋めよう!

1 2次のページ
リクナビNEXTジャーナルの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。