ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう
「ジャスティス・リーグ」特集サイト

お酒に音楽を聴かせると美味しくなる? 黒糖焼酎「れんと」蔵元で“音響熟成”を体感した【奄美大島】

DATE:
  • ガジェット通信 GetNewsを≫
f:id:Meshi2_Writer:20170613170522j:plain

ミュージシャンでメシ通レポーターのDJ SASAです。

奄美大島へやってきました! 個人的には5年ぶりの奄美です。アガります!

LCCが就航するようになり観光客が増えたといわれる、奄美大島。

f:id:Meshi2_Writer:20170613170750j:plain

初めての観光客は必ず訪れる、マングローブ原生林はかなり壮観!

f:id:Meshi2_Writer:20170613170952j:plain

そして、島内のホームセンターではこんなグッズも売っています。

なんと、

f:id:Meshi2_IB:20170621163107j:plain

ハブ捕獲用のグッズ!!(しかも結構イイお値段)

f:id:Meshi2_IB:20170621163248j:plain

さすが南国ですね。

ハイビスカスもいたるところに咲いててキレイです。

黒糖焼酎「れんと」蔵元を見学

今回、奄美大島入りした目的はこちら。

f:id:Meshi2_Writer:20170613171044j:plain

黒糖焼酎「れんと」!

みなさんご存じですか?「れんと」。

最近は都心のスーパーや酒店でも頻繁に見かけるようになりましたね。

黒糖焼酎とは、黒糖と米麹を主原料とした焼酎のこと。現在は鹿児島県の奄美群島でのみで製造を許可されているアルコール飲料です。

で、なぜ奄美にわざわざやってきたかというと、実はこの「れんと」、音響熟成という独特の手法を活用しながら製造されているんです。

音響熟成。聞いたことはあったんですがいったいどんなことをやってるんだろう?

曲はやっぱり奄美の島唄を流すんだろうか?

サイトを調べると工場見学ができるとのことでどういうものか見たくて、現地の蔵元までおじゃますることにしました。

f:id:Meshi2_Writer:20170613171302j:plain

こちらの建物が「れんと」をはじめ、数々の黒糖焼酎を製造している株式会社奄美大島開運酒造。

f:id:Meshi2_Writer:20170613171356j:plain

工場内を案内してくださったのは、管理部部長の津曲さん!

「れんと」ができるまでの一連の流れを分かりやすく説明していただきました。

f:id:Meshi2_Writer:20170613171517j:plain

まずはここで原料である黒糖を溶かしていきます。

f:id:Meshi2_IB:20170621164608j:plain

原料となる黒糖。ほぼレンガ状のサイズでかなりデカイ!

f:id:Meshi2_Writer:20170613171556j:plain

専用の釜で黒糖を熱しながら溶かしていきます。

「黒糖は、奄美産だけでは足りないので沖縄産や、場合によっては海外産も利用しています」(津曲さん)

f:id:Meshi2_IB:20170621164918j:plain

溶解した黒糖は、米麹と混ぜてもろみを作り、蒸留をしてアルコールを集め、さらに水を加えてアルコール度数を調整します。

しかしこういう機器って、

f:id:Meshi2_IB:20170621165032j:plain

いちいちメカニックでシビれますね。

圧巻! これが音響熟成だ

さて、これで焼酎の原液が出来ました。この後、貯蔵タンクに詰めて熟成をさせていくのですが、ここが一番興味があった工程。

そう、音響熟成です。

「次はこちらへどうぞ」と津曲さんから案内されたのは、熟成用の貯蔵タンクが並ぶブロック。

f:id:Meshi2_Writer:20170613175554j:plain

壮観! 高さ10メートルはあろうかというほど巨大な貯蔵タンクが軒を連ねています。

f:id:Meshi2_IB:20170621171916j:plain

ん? それぞれのタンクの外側には何やらスピーカーめいたものが。

そしてここに……

耳を澄ますと……

ほのかに音楽が!!

これが音響熟成のサウンドシステムなのか!!

それにしても、なぜアルコールに音楽を聴かせるのでしょうか。水分に聴力はないはずなのに。

「1つのタンクにはスピーカー(スピーカーの形状をした振動器というのが正確かも)を32個装着しています。これで音楽を流すことにより、微細な振動がタンク内に伝わって成分融合が起こり、熟成前の新酒特有のアルコール臭や刺激が少なくなって、結果的に香りの良いまろやかな口当たりに変化するわけです」(津曲さん)

熟成のために、まるまる3カ月間、クラシック音楽を聴かせているのだとか。ためしに、タンクを触ってみると振動器からの振動が手にも伝わってきます。

f:id:Meshi2_Writer:20170613180306j:plain

工場見学者のために、ポスターが貼ってありました。

お酒って不思議なものなんですね。

タンクの横には、気になる選曲リストが。

f:id:Meshi2_Writer:20170613180439j:plain

ほぼ全曲、クラシックの名曲です。

選曲自体はサウンドシステムの開発会社側のアイデアによるもので、幅広い音域や音幅を考慮してチョイスされているのだそう。

「てっきり、奄美の島唄でも流しているのかと思って見学しにくる方も結構いらっしゃいますね」(津曲さん)

すみません……ちょっと思ってました。

やはり音程のアップダウンが激しくて振動が起こりやすい、クラシックの交響曲のようなオーケストレーションが適してるんでしょうね。ちなみに「れんと」は音楽用語で「ゆるやかに」(lento、イタリア語)という意味です。

「れんと」を製造している開運酒造は、現在27社ある黒糖焼酎製造メーカーの中で最も歴史が若い蔵元です。よって、より以前から製造を始めていたメーカーとの差別化を図るため会社設立当初から音響熟成を導入することを決めていたそうです。

他にも工場見学の見どころがたくさんありましたが、この辺で。

お目当ての音響熟成を体感できたので、大満足です!

「れんと」関連グッズがどっさり

工場見学の後は、施設内にあるショップへ。

f:id:Meshi2_Writer:20170613180731j:plain

ちょうど取材時はショップが改装中だったため、仮のプレハブにてお酒の販売をされていました。この記事が公開される頃には、ピカピカのショップが出来上がっているハズ。

f:id:Meshi2_Writer:20170613181936j:plain

都内じゃまずお目にかかれない関連グッズや、レアモノ焼酎がどっさり!

f:id:Meshi2_Writer:20170613182240j:plain

また、開運酒造の焼酎は全種類の試飲が可能です。

奄美大島の雄大な自然の中でゆるやかに熟成された黒糖焼酎「れんと」。

近年は首都圏のコンビニや酒店などでもよく見かけるようになりましたが、次から飲むときは奄美の情景と、ゆるやかなアノ音楽を思い浮かべながら味わうことでしょう。

f:id:Meshi2_Writer:20170613182321j:plain

おっと、ショップから出ると奄美民話に登場する妖精「ケンムン」くんが手を振ってくれていました。

また遊びにくるね!

取材協力:株式会社奄美大島開運酒造

お店情報

黒糖焼酎「れんと」工場見学情報

住所:鹿児島県大島郡宇検村湯湾2924-2 株式会社奄美大島開運酒造工場内

電話:0997-67-2753 FAX:0997-67-2388 予約専用ダイヤル:080-8557-4497

営業時間(工場見学):平日9:00〜16:00 ※12:00〜13:00を除く。日曜日・祝日は事前に要確認。

※この記事は2017年5月の情報です。

書いた人:DJ SASA

DJ SASA

ミュージシャン、DJ歴25年。スカ、ロックステディ、レゲエ、カリプソ、ハワイアン、沖縄音楽など、アイランドミュージックのプレイを得意とする。2003年からCD企画制作を開始し、80枚以上のCDを企画・制作・監修。2012年には沖縄県渡嘉敷村観光大使に任命されている。 Twitter:@djsasa33

過去記事も読む

関連記事リンク(外部サイト)

おいしく焼酎を飲みたい。そうだ!さつま揚げがあるじゃないか
『長島大陸食べる通信』長島の黒牛~『食べる通信』を食べてみる 6食目【タベアルキスト】
【舌対音感】第5回:須永辰緒【俺が愛したローカルフードたち】

カテゴリー : グルメ タグ :
メシ通の記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。