圧巻! 東南アジアの現代美術が一堂に会した展覧会

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圧巻! 東南アジアの現代美術が一堂に会した展覧会
J-WAVEで放送中の番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「MORI BUILDING TOKYO PASSPORT」。7月10日(月)のオンエアでは、森美術館と国立新美術館で共同開催中の「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」に注目しました。

森美術館チーフ・キュレーター、片岡真実さんが「東南アジアの現代アートをこれだけのスケールで観ることができる機会は、まずないので、とにかく観逃さずに観ていただきたいと思います」と語るこの展覧会は、東南アジアから86名のアーティストの作品が、2つの美術館に揃っています。

現代アートは作品を作る人たちが生きている社会を反映していることが多く、戦後の植民地時代からの独立、各地での戦争や内戦、民主化のプロセスを経た、激動の時代がアート作品にも反映されています。

たとえば森美術館に展示されている、1980年生まれのカンボジアの若手アーティスト、ヴァンディー・ラッタナの作品「爆弾の池」は、風景の中に丸い池がある写真シリーズ。これはベトナム戦争時にアメリカ軍に落とされた爆弾によってできた池で、今もその記憶が風景に残っている一つの例としてアート作品となっています。

その他にも写真、映像、絵画、立体、インスタレーションなどさまざまな現代アートを通じて、東南アジアの今に対しての理解を深めることが、展覧会の狙いの一つです。

今回の展覧会は、2年半に渡り、14名のキュレーターが代わるがわる現地に向かい、10ヶ国から86人のアーティストの作品を厳選し集めたそうです。

東南アジアでは、現代美術を常時みせるような美術館は発展途上であること、そして、美術館という制度の外側で、むしろ自分たちが生きている社会に向けて行われている活動や行為自体がアートになっている、そうしたものを展覧会という枠組みに逆に入れるのが難しかったと片岡さん。

「本当に忘れられない湿気と暑さ…その中を1日10人以上、たとえばベトナムに行ったときは1週間で70人くらいに会っていますし、そのくらいリサーチをした中から、最終的に選ばれたのは86名ですけども、400件以上のアポイントメントをこなしていますから、その中である程度の自信を持って、この展覧会を伝えることができるかなと思っています」と語りました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時−16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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