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【大相撲改革案3】人気絶頂の今こそ!19時終了の「ナイター相撲」はいかが?

平成29年名古屋場所、揃い踏みする四横綱、新大関・高安、宇良は上位陣を敗れるか、見どころ盛り沢山ですが。さて、このマガジンサミットで過去に何度か大相撲改革案を唱えました。

 スポーツ報知 大相撲ジャーナル 2017年8月号
Fujisan.co.jpより

 

「土俵を大きくしてみては?」

「マルチビジョンを設置してみては?」

 

など挙げましたが、またひとつ提案をしたい。

 

LIVEで見られる「ナイター相撲」

大相撲は午後6時打ち出し(終了)です。当たり前になっていますが、考えてみれば早く終わりすぎだと思いませんか? そこで、大相撲改革案「ナイター相撲」にしてはどうでしょう。ずらすのは1時間だけ、午後7時打ち出しにするんです(プチナイター相撲と呼ぶべきか?)。

 

単純明快なメリットは2つ。

仕事終わりの会社員も会場へ生観戦しやすくなる

幕内の取り組みが午後5時からとなるので、強い力士がリアルタイムで沢山見られる

 

5時に終わる一般企業の会社員は、会場へ生観戦しやすくなります。テレビ中継も7時終了のほうが見られる人は格段に増えるでしょう。たった一時間押し出すだけで、世界はガラリと変わると思うのです。

 

例えば子供たちが、今まで見ることのなかった若く体の出来ていない三段目や幕下の力士を見る機会が増えます。「身体が小さくてもお相撲さんになれるんだ」とカルチャーショックを受け、道を志すかもしれません。

 

チケット倍率の高い土日も、平日に分散できます。とにかく、相撲との接点が増えるので、長い目で見ても人材獲得や新規ファン獲得にメリットは大きいと思います。また、テレビで大相撲中継を流す飲み屋さんもお客さんが増えるのでは? など、いろんな需要が見込めそうです。

 

一度きり行ったナイター相撲

昭和30年(1955年)秋場所、大相撲はナイター興行を一度だけ行ったことがありました。この時は打ち出しが午後8時。サラリーマン客をはじめ多くの大衆に親しんでもらうためで、試験的に行われました。そう考えると昔のほうが大相撲は改革的だったんですね。

 

当時は今と同じ四横綱時代、栃錦、鏡里、吉葉山、千代の山という豪華な面々が午後7時以降の土俵に上がって歓声を浴びたわけです。

 

しかし、ナイター興行が行われたのは後にも先にもこの一場所だけ。つまり、あまり評判が良くなかったのでしょう。そこで、当時のことを調べてみました。

 

力士のアンケート

昭和30年7月号の雑誌「大相撲」(読売新聞社刊)に、初めてのナイター興行を前にした力士たちのコメントが載っていました。

豊山「ナイター制は、下位の取り組みから見てもらえるし、いいことだ」

前乃山「賛成だね。初場所はつらいだろうが、夏、名古屋、秋場所はいいよ。けいこ時間が真昼間なのがつらいが…」

明武谷「日中では、見にくる人がかぎられてしまうから、ナイター制にしたほうがいいね」

柏戸「ナイターは結構だ。打ち出しを7時にすれば、サラリーマンなどの一番忙しい時間をはずすことができる」

玉乃島「いきなり全ナイターにするのはちょっとムリかな。これからはファンの意見もどんどん聞いていきたい」

琴桜「ナイター制にして客を吸収しようとするよりも、本来の土俵をしっかりするほうが先決だ」

長谷川「成功するかしないかは別として、一応やってみたらどうだろう」

 

ちょっと驚きでしたが、やや賛成派のほうが多かったです。

 

そして、初めてのナイター相撲が行われました。実は、力士たちは生活のリズムが狂い、体調を壊す者が続出。というのも、特に幕内は通常夕飯を食べる時間に相撲を取ることになったため夕食の摂り方に苦労したそうです。2時間が力士の調子を狂わせました。

 

15日間を終え、世間の反応はどうだったのでしょう?

苦情)

・テレビ観戦で、「子どもの勉強時間が削がれた」

・夜のお仕事、水商売をしている人からは「終盤の取り組みが見られない」

・農家の方から、「夕方は良かったが、夜の作業に支障がある」

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