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日本ワインこそチェーン系居酒屋で!「とり鉄」三茶店の思いと実行力がすごかった

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こんにちは、メシ通レポーターの白央(はくおう)です!

今回ご紹介するお店は、とある居酒屋さん。田園都市線「三軒茶屋駅」南口Bを上がって、すぐの場所にあります。

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最近よく「日本ワイン」という言葉を耳にしませんか?

一般的なスーパーでも取り扱いの増えてきた日本ワイン

日本のメーカーが造っているワインはこれまでもたくさんありましたが、そのほとんどは輸入ブドウ果汁から造られたもの。ブドウ自体も国内で育て、国内のワイナリーで育まれたワインを、日本ワインと呼んでいるんですね。

今から向かうのは、そんな日本ワインを手頃に楽しめる居酒屋さん。

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さ、南出口のBを上がってほぼ目の前のビル、ここにあります。

見慣れたチェーン系の看板がひしめきあってますね。この奥に隠れ家的にあるお店……

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じゃないんです。

ご紹介するのはこちら「とり鉄」三軒茶屋店。 そう、チェーン系列でありながらここ三軒茶屋店は、日本ワインを積極的に取り扱っているんですよ。

メニューには赤白ともに常時10種類以上のボトルワインがあり、価格帯がなんとも良心的。長野のファンキーシャトーや新潟のカーブドッチ、滋賀のヒトミワイナリーなどがメニューに並んでいます。

飲むことが生産者の応援になる

どういう思いからこの形態にされているのか、店長さんにうかがってみましょう。

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▲満面の笑みで迎えてくれました、店長の吉岡貴彦さん

「とり鉄」フランチャイズ加盟店として三軒茶屋店をオープンしたのは2012年。日本ワインを取り扱うようになったのは、開店して半年後ぐらいのことだそうです。

── まず、日本ワインを扱おうと思われたのはなぜでしょうか?

吉岡:もともと日本ワインには興味があったんです。2006年ごろに知人の酒屋さんが「いま、日本ワインを勉強しておいて損はない」とすすめてくれたんですね。日本酒も焼酎も、そしてワインも含めて「日本の酒=和酒」なんだから、と。それで勝沼酒造とか、ワイナリーを実際に訪ねてみて、とにかく飲んでみることにしたんです。

── そのころはまだ「とり鉄」三軒茶屋店はオープンされていないですよね。

吉岡:はい、私は30歳まで旅行会社に勤めてたんですが、飲食店に興味があって、都内の居酒屋さんに転職しました。「とり鉄」の浜松町店や東池袋店で働きつつ、日本ワインをいろいろ飲み歩いていたんです。

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吉岡:そうするうち、2011年の東日本大震災が起こりました。あのとき、酒の買い控えが起こりましたね。

── そうですね。酒を飲んだり遊んだりは不謹慎という雰囲気が一部であって、「花見は自粛を」なんて呼びかけが政治家からあったり。

吉岡:しかし実際のところ、被災地の酒の造り手は消費者が飲まなければ収入が途絶えてしまうわけです。岩手で日本酒の蔵元さんが「買って飲んで支えてほしい」と動画で発信されたように、東北のワイナリーの方々も同様のことを言われていた。だからまず、生産者さん応援の気持ちがありました。フランチャイズといっても、ドリンクの選択に関しては店長の裁量にかなり任せられているんです。その後いろいろと飲んで、あらためて日本ワインの味の良さに魅力を感じたのが、扱おうと思った一番の理由です。ここ数年での味わいの進化はすごいです、本当に。

日本ワインの魅力を伝えたい

── 実際問題として「チェーン店で扱う」という点で、難しい部分はありませんでしたか。日本ワインはまだまだ一般的な認知度は低いし、なにより値段の点で難しいのでは?

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吉岡:「もうからないよ」と、日本ワインを始めるにあたって、周囲のみんなから言われました。日本ワインは国産のブドウを使って国内で造るワイン。土地も人件費も世界トップレベルで高いわけですよね。確かに、価格はひとつのネックでした。ウチで本格的に取り扱いだしたのが2013年なんですが、そのころは1本だいたい3,980円で売っていたんです。やっぱりこれでは出ませんでしたね。それでボトル値段を2,980円に下げました。現在扱っているのは、高くても3,500円ぐらいです。

── その価格でも正直、一般的な利益率から言ったらかなり「良心的」に感じます。ましてや三軒茶屋という好立地だし。他店でこちらのラインナップを飲もうと思ったら、私なら6,000円前後かそれ以上を覚悟します。

吉岡:安さを優先して仕入れていたら、伝えたいワインは選べません。伝えたいのは、おいしいと思えるワイン。お客さんに「日本ワイン、おいしい」と思ってほしいんですよ、だから伝えたいと思うんですよね。このお店は美食家が来るところじゃない。だからこそ、うちに来るタイプの人たちが日本ワインのおいしさを知って、受け入れていかないと広がらないと思うんです。「普段使いのお店でいい日本ワインが飲める」、これがうちの価値だと思っています。

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▲店内に貼られていた、山梨のワイナリー見学のレポート。こんな感じで、日本ワインへ寄せる思いがいろいろと店内に貼られている

日本ワインは和食と相性抜群

── 吉岡さんの思う「日本ワインの良さ」とはなんでしょうか。

吉岡:やっぱり、和食に合うところです。特別な日本料理じゃなくて、普段の私たちが日常で食べているもの。日本ワインの造り手もそういうもので育ってますから、彼らのワインってやっぱり自分たちが食べてきたものに合うんです。

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吉岡:うちのタレ味の焼き鳥なんて、日本ワインの赤に本当によく合いますよ。おすすめの特製つくねと一緒に、ぜひ試してみてほしいですね。

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吉岡:あと、飲んでいて楽なのもおすすめのポイント。次の日に酒残りしなくて、二日酔いにならない。私が選んだ造り手さんのワインは、ホント翌日すっきり、楽ですよ。

と、言いつつ「まあ味見してみてください」と吉岡さんがついでくれたのが……

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▲新潟「カーブドッチ」の「ライフウィズワイン 2015」メルロー

お、タンニンが優しく、飲みやすい味わい。こちらのハウスワインなのだそう。赤白ともに1杯 580円。白はシャルドネがメイン品種で、スッキリ軽やかでやっぱり飲みやすい。

吉岡:「ライフウィズワイン」は、ワイナリーさんが「細かいことは気にせずワインを楽しんでほしい」という思いから造られているカジュアルなシリーズ。どんな食事にも寄り添ってくれます。みんなでワイワイ楽しめる居酒屋さんにもってこいのワインなんですよ。

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「とり鉄」三軒茶屋店では、ワイナリーさんを呼んでのイベントも定期的に開催。

「ワインの造り方や香りを学ぶような専門的なイベントじゃなくて、造り手さんと一緒に飲んで気軽に楽しめる機会をつくりたかった」と吉岡さん。

ワインの造り手から実際に話を聞きつつ飲むのって、すごく楽しいんですよ。

「この人が育てたブドウで、この人が醸したお酒を飲んでるんだなあ……」と感じつついただくワインはまた格別。お酒に興味がある人ならぜひ一度体験してみてほしいです。

ワイン以外も充実

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そうそう、ワインだけでなく、日本酒もいいのがそろってるんです。このラインナップ、お好きな人にはたまらないはず!

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吉岡:日本ワインを飲んでことのないかたでも、お好みを聞いておすすめしますので気軽にいらしてください。普段はビールばかりという人でも、この時期ならすっきりと日本のスパークリングワインなんかいかがでしょうか?

あ、日本ワインや日本酒が好きで興味ある人、ホールスタッフも絶賛募集中ですので、よかったら問い合わせてください(笑)!

── 吉岡さん、今日はありがとうございました!

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お店情報

とり鉄 三軒茶屋店

住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-38-7 フォーラムN&N B1

電話番号:03-5779-9410

営業時間:月曜日~日曜日 17:00~翌1:00(LO 24:00、ドリンクLO 24:30)

定休日:無休

www.hotpepper.jp

※この記事は2017年5月の情報です。

※金額はすべて消費税込みです。

執筆・撮影:白央篤司

白央篤司

フードライター。食と健康、郷土料理をメインテーマに執筆をつづける。著書に「にっぽんのおにぎり」(理論社)「ジャパめし。」(集英社)などがある。この夏は家庭菜園に挑戦するもナスにアブラムシがたかって苦戦中。 facebook:atsushi.hakuo ブログ:独酌日記

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