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妊婦さんは子どもと食べ物を共有しないで!サイトメガロウイルスについて産婦人科医、きゅー先生に伺いました

妊婦さんは子どもと食べ物を共有しないで!サイトメガロウイルスについて産婦人科医、きゅー先生に伺いました f:id:akasuguedi:20170608210801j:plain f:id:akasuguedi:20170530212304p:plain

軽い気持ちで受けた「サイトメガロウイルス」の検査でまさかの陽性反応!? 再検査から結果が出るまでの間、不安に押しつぶされた…というちぃすりぃさんの体験記。サイトメガロウイルスの名前は聞いたことがあるけれど、内容や症状についてはよく知らないという妊婦さんがほとんどなのではないでしょうか? 検査は受けるべきかどうか、予防法などについて、きゅー先生に伺いました。(以下きゅー先生談)

サイトメガロウイルスって何? 感染経路は?

サイトメガロウイルスとは、人の唾液や排泄物などを介して、人と人の間で感染するウイルスです。普通の人は感染しても「風邪ひいたかな」程度の症状しかないのですが、妊娠中に初感染すると胎盤を通しておなかの赤ちゃんも感染してしまうことがあります。

ちぃすりぃさんが先生に言われたように、おなかの赤ちゃんがサイトメガロウイルスに感染すると、流産、早産、低体重児、小頭症などの症状の他、胎児に障害が出る可能性があります。「そんな怖いウイルスなのに、なぜきちんと検査しないの?」と思われるかもしれませんが、それには理由があるのです。

サイトメガロウイルスの検査が全妊婦さんに行うことが勧められない理由

サイトメガロウィルスの感染を知るためには、IgG、IgMという2種類の抗体価を測定しますが、産科ガイドラインにおいてはこの検査は全ての妊婦さんに一元的に行うことは推奨されていません。理由の一つは感染が判明したところで、現在有効な胎児治療が確立していないという事ですが、それ以上に「抗体価測定結果の判断の曖昧さ」があげられるのです。

そもそも世の中の検査はそんなに万能な訳ではない

まず前提として医学で行われるほぼ全ての検査は、100%の確率で白黒はっきりさせることができる訳ではありません。本当は陰性なのに陽性となってしまう【偽陽性】、逆に陽性なのに陰性と判断されてしまう【偽陰性】、さらには1点の検査だけでは判断が難しいため、時間をあけて再度検査して初めて診断がつく様な検査もあります。それらの誤差を全て考慮して、最もバランスが取れているところで検査の標準値を設定しているのです。

さて、では「抗体価の測定」はどの様な仕組みを利用しているのでしょうか?

感染からの時間を推測する抗体価測定

ウイルスが感染したかどうかを調べるには、感染後、体内に生じる抗体の値(IgG、IgM)を調べて判断します。抗体というのは、ウィルスや細菌といった抗原が感染したときに対する体の防御機能のこと。通常IgMは感染初期に上昇し、遅れてIgGが上昇します。

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この仕組みを利用して、感染からどれくらい時間がたったかを推測するのが「抗体価測定」です。図の様に採血B(IgM(+)・IgG(—))や採血C(IgM(+)・IgG(+))の検査結果の場合は、IgMの数値が高いため、感染初期である可能性が高いと考えられます。

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