「鈴廣かまぼこの里」で“かまぼこに合わせた地ビール”と“新型かまぼこ”を食べ歩く

access_time create folderグルメ
f:id:Meshi2_Writer:20170328195142j:plain

かまぼこ、好きですか? 正直なところ、私は好きか嫌いかという判断のステージにかまぼこはのぼってきません。そんな私が今回うかがうのは、老舗かまぼこメーカーが運営する「鈴廣かまぼこの里」。じつはここ、敷地内にビール工場を持っており、地ビールを飲むことができるんです。

f:id:Meshi2_Writer:20170328192444j:plain

小田原から箱根登山鉄道に乗って2駅、風祭(かざまつり)という駅にやってきました。箱根湯本駅からは同じく箱根登山鉄道で2駅とアクセス良好、宿に入る前、帰り道に寄るにもいい立地です。

f:id:Meshi2_Writer:20170328192531j:plain

駅を出て目の前の施設が「鈴廣かまぼこの里」。鈴廣といえば大手かまぼこメーカーとして有名ですね。ここにはかまぼこのすべてと言っても過言ではない情報量、そしてつくりたてのおいしさが詰め込まれています。

f:id:Meshi2_Writer:20170328192616j:plain

施設内を探索してみましょう。

まずはたくさんの試食ができるお土産販売所。平日の昼間にもかかわらず、お客さんであふれてる!

f:id:Meshi2_Writer:20170328192634j:plain

かまぼこ、ちくわ、揚げかまを自分でつくって食べられる体験教室もあります(要予約)。テーブルにほとんど空きがありません。

f:id:Meshi2_Writer:20170328192653j:plain

併設しているレストラン「えれんなごっそ」でも、たくさんの種類のかまぼこや、オシャレなアレンジかまぼこを食べることができます。

写真は「かまぼこと芽キャベツのピンチョス」です。

ざっと紹介しただけでだいぶかまぼこ一色、そして人気だと伝わるかと思います。

そんな「鈴廣かまぼこの里」で食べ歩き&ハシゴ酒、楽しみ方としてどうなんでしょうか。疑問を抱きつつ1軒目をのぞいてみましょう。

魚肉ソーセージ、レボリューション

f:id:Meshi2_Writer:20170328192737j:plain

敷地内でつくっているビールは「箱根ビール」という名前です。

まずこちらの箱根ビールshopで一杯いただきましょう。

f:id:Meshi2_Writer:20170328192803j:plain

注文したのは冬季限定の黒ビール「風祭スタウト」。お供にはかまぼこ盛り合わせとソーセージを注文しました。

注目してほしいのはこのソーセージですよ。かまぼこやさんで魚以外の肉を扱う……どうなんですかね、鈴廣さん。

f:id:Meshi2_Writer:20170328192842j:plain

実はこれ、ソーセージではありません。魚を使ったフランクフルト、商品名は「シーフランク(1本 200円)」といいます。

左からエビ味、イカスミ味、ホタテ味。いやぁこの照り、張り感と、見た目は完全にフランクだ!

とはいえ中身は魚肉。フニャッとした食感、ほんのり薄味で、酒の肴にはなりえないのでは。

f:id:Meshi2_Writer:20170328192914j:plain

パキッと濃い味!!! これ魚肉!?

うま味がきちんとあり、肉のコクの代わりに魚の風味がよく出ている! そしてスパイスが効いてビールに合う! 仕上がってるなぁ! パンチある苦みのスタウトには最高の相性ですね。幸先の良い1軒目だ!

ポテとっととおっととライス

シーフランクはいきなりの絶品。うれしいけれど、2軒目は高くなったハードルを超えられるのか?

f:id:Meshi2_Writer:20170328193033j:plain

ほろ酔いでやってきたのは、お土産販売所と同じ建物内にある「あげかま屋 すず天」。

地産の野菜を中心に使った揚げかまを販売しています。

f:id:Meshi2_Writer:20170328193103j:plain

左のたこ焼きのような揚げかまは「ポテとっと(一舟 500円)」、串に刺さっているのは「おっととライス(一本 250円)」。

そして2軒目のビールは優しい苦みのファーストタッチ、爽やかな後味の「小田原エール」です。

f:id:Meshi2_Writer:20170328193126j:plain

小粒のじゃがいもをまるまる一つ、魚のすり身に包んで揚げたポテとっと。ふんわりしたじゃがいも、ぷりっとしたかまぼこ、食感こそ違えど、甘みの出方が似ているんですよね。

マヨネーズをかけてもよし、おでんダネとしてもいけそう。変幻自在の逸品ですね。

f:id:Meshi2_Writer:20170328193147j:plain

そしておっととライス……おっとと?? これは魚のすり身にもち米を混ぜ込んだ揚げかま。味はプレーンとチーズがあります。

これがまた上手にできていて、もち米のうま味をすり身がよく引き立てている……! そしてほんのりチーズ風味が、酒のお供には最高じゃないか!

f:id:Meshi2_Writer:20170328193247j:plain

「小田原エール」の爽やかさが油っぽさをうまくリセットしてくれる……! かまぼこと食材、さらにはビール、うまいこと調和してますね。

普通もち米を混ぜ込もうなんて思わないですよ。蓄積してきた老舗の知識と発想力のたまものですね。

分量、味の濃さともに、2軒目にはちょうどいいチョイスでした!

しっとりと締める……かまぼこバーで!

最後はあっさりと楽しめるところをチョイスしたいと思います。

f:id:Meshi2_Writer:20170328193346j:plain

やってきたのはお土産販売所の一角。

めちゃくちゃお客さんの目に触れるこの場所、いったい何なのでしょうか。

f:id:Meshi2_Writer:20170328193409j:plain

ここは「かまぼこバー」。かまぼこの食べ比べができます。悩んだときはここで、舌で判断できるわけですね。

カウンターにいるのは鈴廣の社内資格、「かまぼこソムリエ」を取得した従業員です。

f:id:Meshi2_Writer:20170328193440j:plain

いただくのは食べ比べセット(ドリンク付き 500円)。3種類のかまぼこをいただきます。

左のかまぼこはオキギス、シログチを原材料とし、職人手作りの「超特選 古今(一本の販売価格 3,888円)」。中央は原料こそ同じなものの、機械で作った「特上蒲鉾(一本の販売価格 1,728円)」。右はグチをメインにタラ等が原料の「謹上蒲鉾(一本の販売価格 1,188円)」です。

食べ比べてみると、味の濃さや歯ごたえが違う……! この違いがわかる喜び、舌が肥えるって、こういうことか……!

f:id:Meshi2_Writer:20170328193507j:plain

3軒目の「箱根ピルス」は超軽い飲み口で、酒の弱い私でもグビグビ飲めます 。繊細な味わいのかまぼこと相性がいいです。

ちなみに担当してくれたバーテンダーはEXILE、MATSUさん似のナイスガイ、八木さん(27)。いろいろと聞いてみました。

同じかまぼこでも、なぜ違いが出てくるんですか?

かまぼこはすり身の原料によってはもちろん、塩の量や、火をいれる時間、すり身の水分量によって弾力や味が変わってきます。また、手作業か、機械でつくるのかによっても変わりますね。

かまぼこ職人として許せない食べ方はありますか?

醤油にどっぷりつけて食べることですね。風味が消えて、かまぼこ本来の味を楽しめなくなってしまいます。

私のオススメは10℃くらいに冷やして、かまぼこのおいしい厚さ、12mmにカットし、オリーブオイルを少量垂らすとおいしいですよ。サラダに混ぜてドレッシングをかけるのもいいですね。

休みの日は何をしていますか?

そうですね……学生時代バスケットボールをしていたので、スポーツ観戦、ですかね。

バーテンダー・八木さんと語りながらかまぼこをたしなむこの時間、完全にバーです。

お土産販売所のにぎやかさが、いつの間にか消えていました(だいぶ酔っぱらっている)。

かまぼこ、ビール、両方とも水が命

f:id:Meshi2_Writer:20170328193752j:plain

かまぼこ製造の過程で水はとても大事です。小田原の地下水は硬度がやや高く、魚を洗うと余分な脂肪、酵素、血液などをきれいに流すことができ、白く、弾力のあるかまぼこができるのだそう。箱根ビールもこの水でつくられています。小田原の恵みをたっぷり使ったかまぼことビール、そりゃあ相性がいいに決まってる!

ハシゴ酒目当てできたものの、やっぱり酒にとって肴の存在は大きかった……! これ以上ない組み合わせ、ぜひ堪能してみては?

お店情報

鈴廣かまぼこの里

住所:神奈川県小田原市風祭245

www.kamaboko.com

箱根ビールshop

電話番号:0465-23-7373(レストラン「えれんなごっそ」)

営業時間:10:00~17:00

あげかま屋 すず天

電話番号:0465-22-3191(鈴なり市場)

営業時間:9:00~18:00(土曜日・日曜日・祝日は~19:00)、1月のみ曜日関係なく9:00~18:00

かまぼこバー

電話番号:0465-22-3191(鈴なり市場)

営業時間:9:00~16:00(土曜日・日曜日・祝日は~17:00)

※この記事は2017年3月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:毎川直也

毎川直也

風呂が好きで、風呂デューサーを名乗り活動中。銭湯、スーパー銭湯、温泉旅館での勤務経験を持ち、銭湯に勤めながらメディア出演をしている。酒が弱いうえに小食なため、「メシ通」には間違いなく向いていないライター。 ブログ:銭湯、温泉探求録

過去記事も読む

関連記事リンク(外部サイト)

このズルズル感はヤミツキ!大人がハマる「アレンジそうめん」【今週はそうめん】
「大きな幸せ」と「やっちゃいけない感」に襲われる「厚塗り系トースト」【三代目レシピ】
【冷やしメシ】この夏、そうめんは「冷たいスープ」で食べるのが正解!【今週は豆腐】

  1. HOME
  2. グルメ
  3. 「鈴廣かまぼこの里」で“かまぼこに合わせた地ビール”と“新型かまぼこ”を食べ歩く
access_time create folderグルメ
local_offer

メシ通

食を楽しみたいあなたのスキマ時間を、笑顔と感動と知って得する情報で満たす「グルメ情報マガジン」です。平日は休まず更新中。

ウェブサイト: http://www.hotpepper.jp/mesitsu/

TwitterID: mesitsu

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。