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今からでも遅くない将棋で備わるビジネス脳!『将棋』は人間力を創る万能ゲームだ

中学二年生のプロ棋士・藤井聡太(14)四段の快進撃が話題となり俄然注目を浴び出した「将棋」。将棋世界 2017年7月号
Fujisan.co.jpより

 

特に昭和生まれの男子は親父が自分の相手をさせるために教えるので、最低でも駒の動きくらいは覚えたものだ。しかし最近は、親がテレビゲーム世代なのでアナログな将棋と触れ合う機会がなく、駒を触ったことすらない子どもは多い。そんな中、ゲームとしての妙味はもちろん、将棋を通じて違う能力が向上するとされ、今、子どもはもちろん、将棋を覚えようというビジネスマンも急増中なのだそうだ。

 

将棋で養われる能力

 

将棋からどんな能力が向上するのか? まずプロ棋士の多くが述べている点を挙げると…。

 

「決断力がつく」

将棋は一手を打つのに時間をかける。例えば、対局最初に動かせる駒は30種類、このように多くの種類から優先順位を付け、ベターではなくベストの一手を選択し、決断して打つ。将棋はこの繰り返しなので、一手は物凄く大切なわけだ。

その決断力が、仕事や勉強で、何から始めると効率的なのか、論理的かつ合理的に考察し実行に移すことが出来るという。科学的には、沢山の手を短時間でシュミレーションするので右脳が鍛えられ、イメージ力が上がるとされる。

 

「忍耐力がつく」

一手を打つには、初心者でもそこそこ時間がかかる。相手がどんな手を打つのか?それを読みつつ、あらゆるパターンを想定する。じっと待つのは、特に子どもにとっては苦痛かもしれないが、自ずと忍耐力は付くはずだ。何事にも決して動じない、冷静な判断力、気持ちのゆとりといった部分が培われるのかもしれない。

 

大ざっぱに2つポイントを挙げたが、おそらく派生して、様々なメリットが生まれているのだと思う。それを要約すれば「人間力」とでも言えばいいのか。

 

例えば、自分の戦略だけでなく相手の戦略も考えて駒を打たなければならない。指し手には性格や癖も出るというので、観察力・洞察力が身につく。プラス、人の気持ちまで読むので、思いやりを持てるようにもなるという。ビジネスなら仕事相手の出方を読むことにも通じるだろうか。

 

試合を回顧する

世の中にいろいろな勝負事があるが、将棋は試合が終わったあと互いに局面を振り返る珍しい競技だ。勝負の分かれ目となったのは? あの手の意図は何だったのか? と回顧し勝者も敗者も勉強するのである。

 

将棋は、負けて力をつける競技だ。最後に自ら「負け」を認める潔くて悔しい結末が待っている。しかし、すぐに反省が出来る点が素晴らしい。失敗にくよくよせず、気持ちをすぐにリセットできる人間になれる。

 

将棋にデメリットはないのか? 

NHK 将棋講座 2017年7月号
Fujisan.co.jpより

ワードをいろいろ入れて検索したが、いろんな変人奇人がヒットするくらいで悪い要素は見つからなかった(笑)。とにかく、将棋を覚えて損することはなさそう。というか強くなればなるほど、極めれば極めるほど、人より秀でた何かの能力が上がるはずである。

 

子どもに将棋を続けさせるため

大人も、そして子どもに覚えさせる際も、懸念することは持続性だ。せめて「将棋って面白い」「色んな人と戦って勝ちたい」と思えるくらいのレベルまで上げないと、将棋効果の能力は出ないかもしれない。

 

そこで、小学生低学年くらいの子どもに将棋を教えると想定して、長く将棋を続けられるポイントを上げてみる。お父さんかお母さんが将棋を指せることが前提だけど、誰も知らない場合はゲームソフトなどを使ってもいい。でも、実際に手に取れる将棋駒セットも与えて欲しい。

 

1.負けても気にしないでいい、と言ってあげる

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