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【鉄道メシ】憧れだった寝台特急「北斗星」の食堂車が埼玉にあった【ピュアビレッジなぐらの郷 グランシャリオ】

オープンしたのは、今から1年あまり前、平成28(2016)年5月1日のこと。車両は、保存されていた大宮の車両センターから、深夜、大型トレーラーにのせられ、3時間あまりをかけて、ゆっくりと運び込まれたといいます。

「グランシャリオ」を東川口の名物に

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それにしても、なぜ東川口で「グランシャリオ」なのでしょうか?

元々、この場所にはおそば屋さんがあり、2年ほど前からは古民家を活用したイタリアンレストラン「リストランテ ナグラ」がオープンしていました。

ただ、オーナーさんには、「もっと、東川口の名物になるものを」という強い思いがありました。

そんな思いにアドバイスをくれたのが、東川口を通る埼玉高速鉄道で働くJRグループOBの方。

「“スシ”がまだ1両、行先が決まってないんだよね……」

この言葉がきっかけで、東川口に「スシ24 504」がやって来ることになったのです!

ちょっとディテールを拝見。

まずは国鉄型車両ではおなじみのドアノブ。

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左へカチャンと倒し、重めのドアを引くだけで、一気に国鉄時代にタイムスリップできます。

閉める時は、カチッというまで閉めないと、走行中にガラガラっと開いてしまうんですよね。

103系電車などの通勤形でも、ドアの仕組みは基本的に同じ。通勤電車の車端部3人掛けに座っていた時の記憶がよみがえって来た方もいませんか?

一歩、足を踏み入れると……車内も「北斗星」時代のままじゃありませんか!

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通路に敷かれたカーペットもそのまま!

壁に埋め込まれたペダル式の手洗所も、キチンと冷たい水が出て、当たり前のように使えます。

もちろん、扉に掲げられた「グランシャリオ」の名前もそのままで、今にも走り出しそうなくらい。

まだ何も食べてないのに、早くも“鉄分”でお腹いっぱいになりそうです!!

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うわぁ、車内もほとんど「北斗星」時代のまま!

通路を挟んで4人掛け、2人掛けのテーブルが並ぶ様子や椅子もそのままです。

少し変わったのはテーブルクロス。

ファンの方からのアドバイスもあって、出来るだけ現役時代の雰囲気を損なわないよう、ピンクの色調で合わせたそうですが、これは言われないとまず分かりません。

ホントは、天井に設置されている国鉄っぽい無骨なクーラーも使いたかったそうですが、電圧の関係で使うことが出来ず、やむなく家庭用エアコンを2基設置しているといいます。

スシでいただく本格イタリアン

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「グランシャリオ」の食事では、まず「乗車券」(500円)を購入します。

コチラは、2~3年に一度、必要となる「スシ24 504」のフルメンテナンスの費用に充てられるもの。

一般に静態保存している車両は、動態保存している車両と比べて、朽ちやすくなってしまうため、現役時代にも増して、丁寧なメンテナンスが必要となるのです。

現在の乗車券は、「北斗星」に450回以上乗車したことで知られる札幌在住のイラストレーター・鈴木周作さんが東川口を訪れて描いた「スシ24 504」の風景となっており、食事の思い出になるアイテムとなっています。

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「グランシャリオ」のランチとディナーは、前日までの予約制。

やはり「北斗星」気分を味わうなら、18時から始まるディナーがおすすめです。

帰宅時間帯のクルマの列や通勤通学の自転車の人たちを横目に、早くもゆったり気分!

ホラ、ちょうど大宮まで並走していた京浜東北線の大混雑した車内を横目に、寝台にゴロンと足を伸ばして優雅な気分に浸った“あのささやかな優越感”がよみがえるのです!

ちなみに、夏場の18時はまだ薄暮時間帯ですので、車内の雰囲気は札幌17:12分発だった上りの「北斗星」に近いかも!?

上野19:03発だった下り「北斗星」の雰囲気を本気で楽しむなら、ディナーのスタートを19:30頃でお願いすれば、より忠実に追体験が出来るかもしれません。

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