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単なる理系大学じゃなかった!“ものづくり”で世界を変える埼玉工業大学オープンキャンパスに潜入

夢なき者は理想なし 理想なき者は信念なし 信念なき者は計画なし 計画なき者は実行なし 実行なき者は成果なし 成果なき者は幸福なし 故に 幸福を求める者は夢なかるべからず

 

この言葉、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。日本資本主義の父と謳われた実業家、渋沢栄一が残した「夢七訓」です。

 

夢を追いかける高校生必見の埼玉工業大学オープンキャンパス第1回目が、6月11日に行われました。何を隠そう、埼工大キャンパスは渋沢栄一の生まれ故郷、埼玉県深谷市にあるのです。そこではどんなことを学べ、経験できるのか。

 

早速調査してみます!

 

遺伝子、生物、バイオテクノロジー。実験中心の「生命環境化学科」

 

埼工大創立40周年を記念して昨年建てられた「ものづくり研究センター」では、全2学部5学科丸ごと体験ブースを設置。こちらに潜入してみます。

 

全面ガラス張りの木造造りで、室内は高い天井と木の良い香りが漂っています。なんとお洒落で開放的な空間なのでしょう!普段は学生も自由に使えるフリースペースのある研究・開発の最新のセンターだそうです。

 

 

まずお話を聞いたのは、化学系エンジニアや環境調査士、研究員などを多く輩出している「生命環境化学科」。松浦宏昭先生の研究室を中心に、「化学のチカラで新素材を開発する!」をテーマにした学科説明と実験などが行われています。

 

オープンキャンパス当日、同学科ではバナジウムなどのイオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う蓄電池「レドックスフロー電池システム」の説明をしていました。この蓄電で「ものづくり研究センター」の電力の一部を賄っています。自分たちが利用するスペースの電力を動かしながら、化学を学んでいるのです。

 新建築 2016-11-10 発売号
Fujisan.co.jpより

 

ちなみに埼工大の「レドックスフロー電池システム」は6kW。松浦准教授は「大企業が持つ大型のものはあるが、学生が学ぶのに適したこのサイズを導入して研究している大学はなかなか無いのでは」と話しています。

 

また、体験ブースでは緑藻の一種であるボルボックスやユリの花粉を顕微鏡で見ることができました。普段、お目にかかることのできない世界を目の当たりにした高校生は、顕微鏡から目が離せないようでした。同学科では、1年次に顕微鏡で大腸菌を見てスケッチをやるそうです。

 

松浦研究室の4年生は皆、化学や生物などの理系科目が得意でこの大学にやってきました。「実験が多くて楽しい」と口を揃えます。現在就活中で、化学メーカーや医療機器メーカー、研究職を狙っていました。

 

 

大学の正面入り口付近にある「P1植物育成室」も主に生命環境化学科の研究がおこなわれています。ここではシクラメンの遺伝子組換えなどが実施されており、放射線を当てて、今まで誕生することのなかった珍しい色のシクラメンを生成させる植物ゲノムの研究を秋田先生の研究室がおこなっています。ピンク色が白に変色した、鮮やかなシクラメンを見せてもらいました。収集家らに流通できるよう、地元の農家と協力して実用化を目指しています。

 
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