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介護食の常識を変える!医療とパティシエがコラボしたなめらかスポンジケーキ

介護食の常識が変わるやわらかケーキ カムリエKamullier

みなさんは、介護食と聞いてどんな食事をイメージしますか?食べ物を細かく刻んだきざみ食や、ミキサーに掛けた流動食など、「積極的には食べたくない」食事を想像される方も多いのではないでしょうか。そうした介護食の常識を一新する、ちょっと珍しいカフェが東京・」御茶ノ水にあるカムリエです。一体何が珍しいのか、実際にお店に訪れて確かめてきました!

お年寄りの「食べたい」から誕生。飲み込みやすいスポンジケーキ

JR御茶ノ水駅から徒歩7分ほどのところにあるカムリエ。全面ガラス張りの明るい外観は、一見すると若い人達が集まるカフェのよう。実はこのカムリエ、介護食品や口腔ケア用品など、「介護と食」にまつわる商品を取り揃える、介護食のコンセプトショップなのです。加齢によって食の機能が弱くなってしまった方とそのご家族に、食事と食後のケアを支援しています。2013年のオープン以来、多くの介護家族や介護関連従事者が通っています。
カムリエ 外観こちらがカムリエの外観。清潔感のある白を基調としたお洒落な店舗です。

カムリエの看板商品として支持を集めている珍しいメニューが、『飲み込みやすくむせない新感覚スイーツ』。嚥下機能が弱った人にも食べやすく、飲み込みやすい工夫が詰まった嚥下食スイーツです。開発したのは、世界で活躍する有名パティシエ辻口博啓氏と口腔医療のプロフェッショナル。食品としての機能性と、スイーツとしての華やかさ、美味しさを兼ね備えたケーキとして、介護業界の各方面から注目されています。
カムリエ EASY SWEETS(イージースイーツ)パティスリーショップ顔負けのビジュアルが揃った新感覚スイーツ

カムリエのスイーツ誕生の背景について店長の志水さんに伺いました。
「通常、在宅や施設の現場で出される甘いものといえば、ムースやゼリーが一般的でした。けれど、お年寄りの本当に食べたいものに耳を傾けると、『昔なつかしいショートケーキが食べたい!』という声が多かったんですね。通常、スポンジ(カステラなど)は喉につまりやすいので、介護食とは縁遠い存在でした。そこで私たちは、口の中で張り付かず、飲み込みやすいスポンジのケーキにこだわりました。パティシエの辻口さんと一緒に何度も試作を繰り返し、半年くらいかけて、ついに出来上がったのがこの形です。」
カムリエの介護食ケーキ(フランボワーズとランチ)実食!ライチとフランボワーズのケーキ。

実際に食べてみると、粒子の細かいなめらかなスポンジの食感に驚きます。口当たりの良いクリームと一緒につるんと喉に通るので、飲み込みやすさも抜群。そしてなめらかさの中にも、スポンジ生地のしっとり、ふんわりした食感も感じられ、いくらでも食べられる軽さです。

「お客さんからは、『3年ぶりに口か食べられた』、『このケーキなら子どもからおじいちゃんまで、家族みんなで食べられる』といった喜びの声をいただいています。全国配送もはじまったこちらのケーキは、敬老の日や介護施設でのお誕生日会、一時退院のお祝いなどにご利用いただくことが多いですね。」(店長・志水さん)
カムリエが提供するとろみ付き炭酸飲料カムリエ店内で提供されているドリンク「とろみ付き炭酸飲料」。こちらも不思議なのどごし食感です!

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