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「みんながイキイキと働ける場を作りたい」コーヒーショップ店長、新卒採用のプロへの転身

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2013年6月のリクルートキャリア入社以来、新卒採用サイト『リクナビ』のリクルーティングアドバイザー(以下RA)として働く廣川。「人と関わる仕事がしたい」「より良い出会いを作りたい」と語る彼女にとって、RAはまさに天職と言っても過言ではないかもしれません。お客様である企業と真摯に向き合う彼女のワークスタイルは、お客様からの信頼も厚く、職場の仲間からも支持されています。「みんながイキイキと働ける場を作りたい」という彼女の熱い思いには、意外な背景がありました。

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廣川裕美(ひろかわ ゆみ)

前職は、コーヒーショップ店長として5年間勤務。その後、「みんながイキイキと働ける場を作りたい」という想いから、2013年株式会社リクルートキャリアに中途入社。新卒採用領域のリクルーティングアドバイザー(RA)として活躍し、入社2年目以降は中小企業から大手企業まで幅広く担当している。

 

 一番時間を使いたいのは、お客様との対話

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私が今取り組んでいるのは、新卒採用支援。中小から大手まで、約30社の企業を担当しています。建設や不動産など歴史のある業界の企業が多く、リクルートキャリアとしても長らくお付き合いさせていただいているところばかり。大きな責任を感じながらも、日々自分らしく仕事ができていることを実感しています。

私のワークスタイルを一言で表すならば、「『人』ありき」です。新卒採用支援では、お客様がどのような企業かを理解することがとても重要なのですが、データや資料といった机上の情報からの理解だけでは足りないと、私は強く感じています。経営者や人事担当者に「実際のことをもっと教えてください」と粘り強くお願いして、直接聞いたからこそ得られる情報を大事にしています。

沿革には載っていない創業当初の苦労話や、社員の方の仕事に対する思い、成し遂げられたい夢など・・・。お客様との対話の中で深掘りをしていくと、理念や大切にしていること、活躍できる人物像が、話を伺う前より明確に浮かびあがってきます。その上で、どのようなメッセージを発信するか、どのように採用フローを組み立てるかを考え、効果的な採用活動の実現を目指します。

以前は、お客様に提案する前に綿密に企画書を作り込んでいました。しかし、あるアポイントで、私の説明とは異なるページを見ているお客様の姿を目にして、「あ、私が話している内容は、お客様が大事にしているポイントとは違う」と気づかされて。それからは、自身の提案のスタイルを変えていきました。事前の企画書作成だけに自分ひとりで時間を費やすことはやめ、要点を1枚にまとめたシートのみを作り、お客様と一緒に「ここが今の課題ですよね」「こんな企画をここでやってみます?」などと話し合いながら、どんどん書き加えていくようになりました。年間の採用活動の中でお客様とやり取りしながら、採用戦略が完成するような感じです。お客様との対話の時間を大切にすることが、お客様への貢献へとつながると、私は考えています。

 

 

お客様にとって耳の痛い言葉も、率直に伝える

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お客様とのお付き合いの中で、印象的だったことがあります。

昨年のことなのですが、あるお客様の社員の方々に話を伺ったところ、皆さんとても楽しそうに仕事をされていることがわかりました。どなたもご自身の仕事に誇りを持っておられるのだな、と。

しかし、そのお客様の社名をインターネットで検索してみところ、私の知っている事実とは全く異なる評判ばかりが見られました。「ノルマが厳しい」「残業が多い」などの書き込みが。私の知り得る事実とは異なるにせよ、実際にそのような声が挙がっているということは、何らかの課題があるかもしれないと仮説を立てました。そして、役員の方に率直にその評判をお伝えし、直談判しました。

「社内体制や人事考課、生産性など、課題を改めて洗い出し、一緒に改善したいです。そして、それを踏まえて、しっかり新卒採用に力を入れましょう。」と。

「お客様のネガティブな情報をわざわざ耳に入れなくても」と思われるかもしれません。しかし、私のような第三者だからこそ、お客様が見えていない事実を伝えなくてはならないと思いました。それを伝えないことで、企業としての成長が見込めない、働いている方々も胸を張って働けない、という可能性があることが悔しかったのです。

怒られたら怒られたで仕方ないと思っていました。しかし、幸い、社長をはじめ、社員の方々もその課題に向き合ってくださり、本気で改革に取り組んでくださいました。そして、その過程で、社員の皆さんが「この会社が好きだ」と改めて認識してくださったのです。好きだからこそ、「もっとこの会社はよくなれるはず」と信じられます。そして、信じられるからこそ、周りにも誇りを持って伝えたくなります。その結果、採用目標人数が前年と比較して大きく増加していた中、求める人物へのメッセージも磨かれ、『リクナビ』からの応募は。

実は、RAの仕事は、表に見えている『リクナビ』というサイトに関することだけではありません。本質的な仕事は、お客様の課題を解決するために、あらゆる方法を考えてそれを実行していくことなのです。

究極的には、「お客様のためになること」がRAの仕事ではないでしょうか。「こうした方がもっといい会社になるはずなのに」「このままじゃ募集かけても人が集まらないかも・・・」とモヤモヤしているだけではお客様のためにならない。モヤモヤを言葉にして、率直に対話をすることから、信頼関係は築かれるのでは。私、人に対して正直でありたいのです。それはお客様であっても、同僚や上司であっても、変わりません。

 

 

スタッフに見放された店長が選んだ、RAへの道

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「ちゃんと伝えなければ、相手には伝わらない」……当たり前のことですが、それを実感しているのは前職での経験があるからです。私、リクルートキャリアが3社目の転職先になります。はじめは美容師を目指して専門学校に通って、そこから地元のヘアサロンへの就職が決まったのですが、実際に働いてみると職場環境がどうしても私には合わず、「ここは、私の“働く”場所ではない」と思って、3日で辞めてしまいました。

その後ありがたいことに、学生時代からアルバイトをしていたコーヒーショップに、社員登用をしてもらえることになりました。横浜中華街の近くにあり、地元の方から観光客の方まで老若男女問わず、さまざまなお客様が訪れるお店。いろいろな方と関われて、我ながら性に合っているなと感じていました。最初の半年は副店長として働き、その後店長に昇格しました。

ところが、店長になったからには、と意気込みすぎたのが、間違いの始まりでした。とにかく、売上を上げることが私の使命なのだと思い、結果だけを求めるマネジメントをしていたのです。少しでもヒマそうにしているスタッフがいたら、「仕事して」と、ミスをしてしまったスタッフがいたら「なんでできないの?」と・・・。

結果、ひとり、またひとりとアルバイトのスタッフが辞めていって、人数は半分に。もう、オペレーションの危機です。シフトに入ってくれるスタッフがいないから、私が出勤するしかなく、どれだけがんばっても一向に売上は伸びず・・・。実は、つらすぎてその半年くらいの記憶が曖昧なのです。「全部私のせいだから、私がなんとかするしかない」と思い込んでしまい、周りの誰にもヘルプを出せませんでした。

ハッと我に返ったのは、いつもお店に来てくださる常連さんたちの言葉。「最近、あの子見ないけど、どうしたの?」「なんか、疲れてない? 大丈夫?」・・・私のこともスタッフのことも気にかけてくださり、期待してくださっていたのです。そのように思ってくださる人の温かさに触れて、改めてスタッフ一人ひとりとちゃんと向き合おうと思えました。みんなが楽しく働いている職場には人が集まるし、それぞれ限られた時間の中で、わざわざ「この職場で働く」ということに時間を割いてもらっている。それならば、「とにかくこのお店を楽しく働ける場所にしよう」。そうして、考えを改めて、スタッフに何かをやってもらったら「ありがとう」と、お客様からお褒めの声をいただいたら「がんばったね」と言葉にして伝えるように。小さなところからコツコツと変えていき、結果的に私の店舗やスタッフが優秀表彰されるほどになりました。

そうして「あぁ、私ってやっぱり人が好きなのだな」、と実感できた時、みんなが楽しく働ける場所を作るために、私にもっとできることがあるのではないか、と思ったのです。そして、人と関われる仕事、みんなが楽しく働ける場所を作る仕事として選んだのが、リクルートキャリアでRAとして働く道でした。

 

 

世の中の人が楽しく働ける場所を作るために

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「全部私がなんとかするしかない」と思っていた前職時代とは違って、今は気軽に上司や同僚にも相談をしています。でも、わりと相談に乗るほうが多いです。後輩がなんとなく悩んでいるようだったら、「どうしたの? 何かあった?」と声をかけてみます。深い話になりそうだったら、「わかった。じゃあ、飲みに行こう!」って誘います(笑)

やはり、周りがイキイキと働いている様子を見ていると、うれしくなるのですよね。「私に悩みを打ち明けて楽になるのだったら、どんどん言って!」と。私自身ですか? 大丈夫です。一晩寝たら忘れちゃいますから(笑)

お客様との関係も同じで、パートナーというよりも、もっと深く入り込んでいくような感覚です。お客様のミッションを一緒に果たさせてもらい、無事に成功したら「お疲れさま会」を開催して、「がんばりましたね」とお互いに伝え合って。でも、純粋に「いい人と出会えたよ。ありがとう」と、言っていただける瞬間は、やはり何にも代えがたいうれしさが募ります。

働く人にとって、働く時間は1日の大半を占めることが多いからこそ、採用の仕事に関わる私が、その時間を楽しくするためできることはたくさんあると思っています。企業の数だけ答えがあり、解決策もそれにたどり着く過程も異なるので、仕事の数を重ねても、自分はまだまだ足りていないと、成長意欲が掻き立てられます。お客様と対話をするたびに、私の引き出しが増えて、その中身も増えていく感じです。今後、日本の労働環境の変化やAI、IoTなど技術の進化によって、新卒採用の環境も変化をしていくと思いますが、その引き出しを糧に、お客様、仲間とともに未来を作っていきたいと思います。

世の中の人が楽しく働ける場所を作るために。

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