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この「勉強法」は、やってはいけない~合格者の言うことは信じるな!~

「資格の大原」でおなじみ、大原学園で講師を務めた経験をお持ちで、『30代で人生を逆転させる1日30分勉強法』著者でもある石川和男さんに、失敗しない社会人の勉強法、特に今回は「鵜呑みにしてしまいがちだけど、気を付けた方がいい“合格者の勉強法”」について教えていただきます。f:id:k_kushida:20170612102226j:plain

合格者の言うことは信じるな!

あなたが、何かの試験を受けようとしたときに、その試験の合格者が近くにいたらどうしますか?

「自分の勉強の参考にしたい!」ということで、色々と聞きたくなりますよね。

ここでは合格者から合格体験談を聞くときに、あなたが注意しなければならない点をお伝えします。

私は14年間、日商簿記3級を中心に教鞭をとってきました。

3級は簿記の基礎。簿記の学問の入り口です。当然ですが、3級に合格する力が無ければ2級、1級にも受かりません。税理士、公認会計士など、さらなるレベルアップも図れません。

その3級の試験。受講生のほとんどが「テキストを読めば受かる」「講義さえ聞いていれば受かる」「誰でも受かる」と思い込んで受講しに来ます。

あなたも、もしかすると「簡単に合格できる」と思っているかもしれません。

では、実際の合格率は何%ぐらいだと思いますか?

実は過去10回の平均合格率(合格者数÷受験者数)は31.9%。実に3人に2人は不合格者なのです。

合格率が、20.5%のときもありました。20人の教室で受かるのは4人だけです。これが日商簿記3級の実態なのです。

それなのに簡単だと思い込んで受講しに来ます。

一体なぜなのでしょうか?理由は2つあります。

1つ目は、「簡単だった」と言う過去の合格者の言葉を鵜呑みにしていること。

過去の合格者は、過去であって今では無いのです。20年前簡単だった試験が今でも簡単だとは限りません。長年続いている人気試験は、年々難しくなる傾向にあります。毎回同じ問題を出題すると過去10年分の試験を解いていれば受かってしまいます。じゃあどうするか?出題する側は徐々に新しい問題をつけ加えていくことになるのです。本試験で新しい科目や会計基準が出題されたら、専門学校は見過ごせません。その都度テキストは加筆修正されます。結果、受講生は理解することと覚えることが、過去の受験生より増え続け、負担が増し合格点に達することも厳しくなります。

過去の合格者は以前と変わらない試験をイメージして、これから受ける受験生に簡単、楽勝、誰でも受かると言うのです。

2つ目は、少し格好つけたくなってしまう合格者の心理。

「毎晩徹夜してやっと受かった」、「次の講義までに復習と予習をして70点ギリギリで受かった」、「講義で分からないところは、その都度講師に質問してその日のうちに復習したから、なんとか受かった」

このように言うよりは

「全然やらなくても受かったよ」、「講義受けただけで受かった」、「多分100点」、「過去問さえやれば受かるから」と言う方が格好良いと思ってしまうのです。

確かに、汗水垂らして頑張ってやっと受かったと言うよりは、誰でも受かるよ3級なんてと言った方がスマートですよね。

合格体験記は「成功談」より「失敗談」

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専門学校のパンフレットやインターネットで紹介されている合格体験記。満面の笑みを浮かべた顔写真とともに合格者の声が掲載されています。これから受けようとする試験です。合格者の記事が気になりますよね。

「どんな方法で受かったのかな?」

「どれぐらいの期間で受かったのかな?」

「一発合格だ。すごいな」

「20歳の若さで合格。東大在学中か。どうりで」

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