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Hilcrhyme、10周年を締め括るツアーファイナルで札幌公演を追加発表

Hilcrhyme、10周年を締め括るツアーファイナルで札幌公演を追加発表

Hilcrhymeの10周年を締め括る「Hilcrhyme TOUR 2017 “SIDE BY SIDE”」最終公演で、札幌公演を追加発表した。

「Hilcrhyme TOUR 2017 “SIDE BY SIDE”」ライブレポート
2017年6月10日、「Hilcrhyme TOUR 2017 “SIDE BY SIDE”」最終公演。16時ごろ会場の東京・豊洲PITに着くと、ツアーTシャツに着替えた多くの観客が上気した表情で入場の列に並んでいた。

昨年12月にリリースしたアルバム「SIDE BY SIDE」の収録曲をすべて披露し、定番曲を最少限に抑えた特殊な構成だったが、どこを切ってもHilcrhymeならではの温かみ、ユーモア、そして何よりアツい感情が渦巻く、最高にエネルギッシュなライヴエンタテインメントだった。

イントロダクションのSEに導かれて、まずDJ KATSU、続いてTOCがステージに上がり、フロアから歓声が上がる。開幕はアルバムと同じ「VESPER」だ。熱い恋情とセルフボーストが相俟ったこの曲で彼らのプライドとファンへの思いを訴え、極上の応援ソング「パラレル・ワールド」へ。

「自分に誇り持ってるってやつは手え挙げな!」とのっけからテンションが高い。「Hilcrhymeは昨日、結成11年目を迎えました。新潟に生まれ、今も新潟に住みながら全国津々浦々でライヴをしています。このスタイルはしばらくは変わらないでしょう。というか、できれば死ぬまで変えたくない。ついてきてもらえるでしょうか(拍手、歓声)。ごめんね、序盤にこんなアツい話して申し訳ないんだけども、それくらい今日は俺もKATSUも高まっています。東京、ついて来てくれんのかな?」

大歓声で応える観客に「HINOTORI」でヒップホップの魂をアツくマニフェストし、「言えない 言えない」「クサイセリフ」では大切な人との絆を作るために大事な言葉ほど口に出しにくいこと、しかしだからこそ口に出さなきゃいけないことを訴える。会場の空気は完全に「SIDE BY SIDE」の色彩に塗り替えられた。

3月に行った新潟・朱鷺メッセでの10周年記念公演について語った後、TOCは「今MCのエンジン温めてるとこです」と苦笑い。終演後に話したとき反省の弁を述べていたが、MCの調子が上がらない(と本人は感じていた)ようだ。これはこれで、彼が言うところの「すごくすごく人間臭いアルバム」のツアーにふさわしいと思ったが、トップクラスのエンタテイナーともなると意識が高いというか欲が深い。だからこそトップになれるのだ。

「喜怒哀楽を4つの曲で表現してみたいと思います」と、まずはグレン・ミラー楽団の名曲ラップカヴァー「WARAE〜In The Mood〜」で「喜」、この夜初めての過去曲「NOISE」で「怒」、もう一発過去曲「LAMP LIGHT」で「哀」を歌い、「Hilcrhymeの楽しいってのは踊るってこと」と一度ステージから去って、KATSUひとりで「DENDROBIUM Live Mix」でPITを揺らす。

着替えたTOCが再登場して「ドレス」。喜怒哀楽を表現した4曲にこのウェディングソングを続けることで、意図していたかどうかはともかく、感情は2人のほうが味わえるよね、と言われているようで、個人的にはうまいなと思った。

そして小さな命を言祝ぐ「鼓動 -Magnificent Remix-」、「ちょっと早いけど歌い上げます」と言って「大丈夫」。“もし世界中が君の否定をしても(中略)俺だけが世界中の否定をしよう”。家族、仲間といった親密な人間関係の大切さを訴えたこのパートは前半の白眉だった。

ライヴは折り返し点。「10代の方、手を挙げて」に始まり、20代、30代…と年代アンケートをとる。20代が一番多いのはわかるが50代以上もけっこういて、聴き手の世代に依存しないHilcrhymeの歌のメッセージとメロディの魅力を再認識させてくれた。「どちらからいらしたんですか?」と持ち前の高いコミュ力で巧みな客いじりを見せ、観客が多くてもしっかりやりとりできるのはさすがだ。

「ソノママ」「光」を続け、「4つ打ちでいきますか!」と「Little Samba〜情熱のRemix〜」から「トラヴェルマシン」(グラサンを外す→ジャンプ→DJ卓の上に立つ)「Summer Up」「TOKYO CITY」「ルーズリーフ」をメドレーで披露し、興奮は頂点へ。

「あなたたちの人生の隣にいつでもHilcrhymeが寄り添えますように、と願ってつけたタイトルです。例えば落ち込んだ日があって、生きるのもイヤだって思っても、このアルバムを聴けば、このライヴを見れば、また明日から頑張ろうかなって思える。そういう音楽でありたいです。」と切々と語り、「LUCIFER -Interlude-」からの「Side By Side」で本編は幕を下ろした。

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